ころもです。
引退宣言するも1年も経たぬうちに撤回発言、
指輪紛失を大騒ぎするもほどなく発見報告。
終わっている芸能人によるとんだ茶番劇を見せられたあとの池江璃花子選手の近況報告記事は、ああそうだ、これが地に足の着いたまっとうな記事なのだと胸をなでおろす貴重なもの。
アクセスのために同情を集め、使える悲劇を弄んでいるようにしか思えない芸NO人とちがい、本当の実力がなければ生き残れない世界で実績を積み上げてきた真のアスリートとの「格の違い」をまざまざと見せつけられるような思いです。
真摯な人間には、真摯な人が寄り添う
池江璃花子選手の病状について「日に日に良くなっている」とほぼ毎日のように見舞いに行っているという、コーチの三木二郎氏が本日配信されたデイリーの記事中で語っています。
先日、日大水泳部の集合写真で笑顔を見せている池江選手のことを記事にしましたが、
こちら▶池江璃花子選手 闘病の支えは年上恋人との毎日のLINEか
3週間ほど前から病室でバイクをこぐ日もあるということで、その順調な回復ぶりの一端が伺えます。
医師から決められたリハビリにも取り組みはじめているということですし、コーチの三木氏も、
「完治したときにどう復帰するかのイメージを忘れさせないように、モチベーションを高めるように」
という意図もあって、毎日のように池江選手のお見舞いに行っているようで、長い時などは2時間近くも病室に滞在することもあるというではないですか。
2時間は長めの映画一本分ほどもあるわけですが、
「なるべく笑わせるように、明るいエネルギーを与えたいと思うけど、逆に向こうから元気をもらうこともある。さすがだなという感じです」
と語っているところをみると、メンタルの面ではむしろ池江選手のほうがコーチのようですね。
それは言い過ぎだとしても、とにかく持ちつ持たれつ、いい関係なのだなということがわかります。
なるべく笑わせるように
というコーチ。
癌について勉強しているのでしょう。
今や常識になりつつありますが、
大阪府立病院機構「大阪国際がんセンター」は2018年5月29日ですからほぼ1年前に、漫才や落語による「笑い」によってがん患者の免疫力向上のほか、緊張や疲労といった心身の状態も改善したことなどが確認されたことを発表しているだけでなく、
吉本興業や松竹芸能、米朝事務所の協力を得て、笑いががん患者に与える影響を調べる実証研究を実施。昨年5~6月の計4回、漫才や落語を鑑賞した患者と、鑑賞しなかった患者のそれぞれ約30人の血液を採取して分析した。
その結果、笑いの舞台を鑑賞した患者の1人は、免疫細胞の一つである「NK細胞」の血中の割合が実験前の約1・3倍に増えたことなどが確認され、鑑賞した患者全体で免疫細胞の増加傾向がみられたという。また、患者の気分の変化などもアンケートし、緊張や抑うつ、疲労などの6項目全てで改善がみられ、がんの痛みについても改善があったという。
松浦成昭・大阪国際がんセンター総長は「笑いを楽しむことで患者さんががんの苦痛から少しでも解放されることが示せた。治療に役立てることはまだ難しいが、将来は期待したい」と語った。(楢崎貴司)
という報告もあります。
なので、三木コーチがほぼ毎日の見舞いでもたらしている笑いの効果というものは、治療の面でも大きく影響を与えているのではないでしょうか。
またコーチは本日付(6/1)で母校である日大水泳部のコーチに就任したとのことです。だから先日池江選手ともども集合写真に映っていたわけですね、謎がとけました。
何でも池江選手を含む水泳部員をフルタイムで指導するのだそう。
記事では、
2月の会見以降「自分なりにいろいろ考えた」といい「前向きに戦っている姿を毎日見ると、自分自身も(指導者として)レベルアップしないといけないと強く感じた」と説明。「本人とは『戻ってこられる環境を作る』と約束している」と話した。
池江からは「二郎さんの人生なので、やりたいようにやってほしい。ただ私が戻ったときは面倒見てください」と言われたという。三木氏は「1%でも可能性があるなら、まわりは協力していくのみ」と、以前と変わらぬ万全のサポートを約束した。
ともあり、結束の固さを思わせる言葉も。
第一線で活躍する人の覚悟、それを後押しする人たちのサポート。そういった方々が向きあう闘病の現状報告は傾聴に値しますね。
応援しています。
ではまた。
(参考・引用元:デイリー 6/1(土)12:34配信より)
こちらも読まれています