ころもです。
池江璃花子さんが話題です。
というより、心配されています。
先日念願のディズニーランドに行ったということで久しぶりにSNS投稿して話題になったばかりですが、それから4日後に目撃された場所と相手がタレントのなべおさみさんだったから。
これを報じたのは『週刊新潮』9/5号ですが、後を追うように9/13号の『FRIDAY』でも写真とともに記事が掲載されていました。
そこには、なべおさみさんと池江さんが一緒にいる写真が何枚か映っています。
なべおさみさんと池江璃花子さん、二人にどんな接点があるのか。どんな目的で二人は会い、写真を撮られてしまったのか。
それぞれがどう報じているのか見てみます。
民間療法に関わっている!?
9/5号の『週刊新潮』では、
閑静な住宅街の一角に立つ豪邸の前に、白いベンツが止まった。 その後部座席から出てきたのは、大きなサングラスをかけた、モデル風の美女。彼女はこの後、車を運転していた男性を追うように、豪邸内に入ったー。
という言葉で、サングラスをかけた池江さんが車から降りるシーンを捉えています。次ページには笑顔で招き入れようとするなべおさみさんとベンツと池江さん。見開き左側のページには、「奇妙なカンケイ」と大文字で書かれた上の部分に、派手なシャツを着たなべおさみさんと、サングラスをはずし、マスクもしていないそのままの池江さんが、先日のディズニーランドに行ったときと同じスカートとポシェット姿で映っています。
二人の間には顔にぼかしが入っている女性が一人。
記事によれば、
なべおさみさんと池江さんが豪邸の中に入ってから約1時間後に銀座へ向かい「親族や関係者らと共にレストランで会食、解散となった」とあります。
特集記事ということで別ページに設けられた記事によれば、
「もともとは、池江選手の母親が知人を介して面識を持ったと聞いています」
と池江選手を知る関係者から、巡り合うことになったきっかけが語られており、
さらにその知人いわく、
「なべさんは、以前から『施術』と称して、がん患者などに『気』や『パワー』を送り命を助けてきたと周囲に話していた。それが芸能界を中心に口コミで広まり、池江選手も多額の費用を支払って相談にのって貰っているそうです」
というではないですか。
結局ベンツからおりて豪邸に入る写真を撮られた日に池江さんは家族と共に1時間ほどなべおさみさんの自宅に滞在、その後銀座へ出かけてイタリアンの店で食事会、という流れのようです。
ただなべおさみさんの近隣住民の方の話が掲載されており、それによれば、
「私は会って話をすれば、その人の体調や性格が分かる才能を持っている」と言い、「だからいろんな人から相談が来るんです。名前を言えば皆さん分かる人ですよ」
と言っていると。
「自分は王貞治選手の病気を治療した」となべさんが口にしたのを覚えていると、なべさんが「生きがいに関する」シンポジウムで公演を行っていたときの主催者の言葉も掲載されていました。
実際に二人は会員制サウナで会ったようで、そのときの詳細をなべさんは4年前『昭和の怪物 裏も表も芸能界』という自身の著書に書いているようです。
その記述によれば、
握手しただけで王さんの隠された健康状態が私の脳裏に記録されたと。王さんは「私を助けてくれますか」と言ったと。
そして、
「…前略、これは言うと嘘っぽいが、私には、その人の余命みたいなものが見える。今までそんなことを言った事もないのだが、私に命を永らえさせてもらった人も多いのだ。だが医者ですら一ヶ月の命と言い切ったものが、私の手でそうさせずに治したとしても「薬が奇跡的に効きましたね」となる。私に信憑性など皆無だし、私はなべおさみだからだ。なべおさみなんて者が何の力があるのだよで終わりだ」
とも。
早い話が自分が王監督の手を握ったことで治癒に至ったのだと、そう豪語していると新潮の記事は書いています。
このなべさんの著書には書かれていない著名人もいるらしく、なべさんと親交のある芸能関係者の話では、小林麻央さんの闘病中に「気」を送ってあげていると話していたこともあっただけでなく、看病疲れをしている麻耶さんを心配して自宅でご馳走をしてもてなしたこともあったと本人が語っていたと。
標準治療を受け現役復帰を目指している池江璃花子選手。
しかしなべおさみさんとこの時期に会っているということは、民間療法にも助けを求めているということなのでしょうか。
なべさんは4年前の自身の著作のなかで、
私の業を使える比率は50%です。半分は天が許してくれないのです
とも語っているようです。
安心材料として標準治療の合間に民間療法もという位置づけなのかどうかわからないですが、新潮の記事では、代替医療を考える患者たちに助言している総合南東北病院外科胃腸の中山氏のコメントを掲載。
印象に残ったのは代替医療を絵画に例えた次のくだりです。
「…前略、代替医療は『高価な絵を買ったとして、それで病気がちょっとよくなるかもしれないと思ってしまう程度のモノ』だと説明しています。残念ながら、医者の視点から見れば効果は期待できないという評価なのです」
今回のなべおさみさんとの件を確認すると池江選手の所属事務所は、
「治療はすべて入退院をしながら病院で行っています。(なべとは)あくまでもプライベートの中での交流と聞いていますので、それ以上はお答えできません。本人は回復に向け治療に全力投球しておりますので」
という回答だったといいます。
なべさんの自宅で留守を預かる長女の方に訊いても「池江さんとはお話をしているだけで、気功なんてことはしていませんよ」の一点張りだったよう。
なべさんが所属する吉本興業への問い合わせも期日までの回答はなく、本人の携帯にかければ代理人という男性が出て質問途中で電話を切られたとのこと。
常識的に考えれば、
週刊誌がこういった質問をする場合には写真を撮影している事も多いので隠すよりは認めたほうがいい場合が多いのですが、この件に触れられることがよほど迷惑なんだろうなというのが伝わってくるばかり。
『FRIDAY』の記事はどうかというと、
見出しの「池江璃花子がなべおさみの自宅に通う理由」のサブタイトルとしてか、
天才スイマーの白血病克服は日本中の願いだが、がんの「民間療法」には気をつけてほしい
とダイレクトな言葉が並んでいます。
よく見れば大見出しの左脇に小さく、
「手かざし」でがんを治すと吹聴する男
という文字も見える。
新潮がそれこそ慎重な書き方をしているなかで、FRIDAYは疑念をそのままにぶつけている感じが清々しくもあります。
見開きページをまたがるようにして据えた写真にもなべおさみさんの左側に立つ、サングラスこそかけているものの微笑みを浮かべているスタイルの良さもわかる池江選手の姿ははっきりと、そしてリラックスした状態が伝わる感じで掲載されているのが印象的といえるでしょう。
週刊新潮は描写をし、専門医に民間療法の危うさを取材し…
フライデーは感じたままの「胡散臭さ」を隠さない。
ある意味、この二人の記事タイトルを目にした読者が真っ先に思い浮かべる感情をそのまま隠さずに記事のなかで語っている。
全体としては同じような内容でも、
そのまま慣れた様子で家の中へと入って行ったのだった。
アスリートとタレント、未成年と傘寿。まったく接点のなさそうな2人がなぜ、これほど親密なのか。
と、疑惑そのままを口にしているのがフライデーらしさ。
しかしわかりやすく違った点としては、フライデーにあった「なべ氏の知人」と言う人の次の証言でしょう。
それは、
「池江選手が入院していたときは、なべさんが彼女の病室へ通って『施術』していました。お盆に退院したあとは、池江選手が週に数回なべさんの自宅を訪れ、『施術』を受けています」
というもの。
新潮は掴んでいる話を小出しにしているのかもしれないですね。
しかし1日違いの出版ではあってもフライデーの今回の内容のほうがわかりやすく具体的と言えるのは読み比べた上での個人的な感想です。
さらにフライデーは本人への電話取材にも成功しています。
フライデー側が、池江選手と複数人で銀座にいた事実を訊ねるとなべ氏は、
「いや、行ってませんよ。なんか間違いじゃないですか。僕は大阪にいましたから」
と否定。
写真も撮っていることをフライデーが伝えると、
「知らないよ、そんなの。そんなことに答えたりするアレはないから。結構です。私はお話しすることなど少しもありませんので」
と怒気を含んだ口調でまくしたてたというのです。
知らないよ、ではダメですよね。
写真というものが撮られているのですから、知らないではなく、会ってはいても施術をしているわけじゃないと、そこのところの否定をするならわかりますが、この言い方では疑惑を強めてしまうだけではないでしょうか。
週刊新潮とフライデー、それぞれの写真を合わせれば会っていた事実は否定し難いものだということは素人目にもハッキリとわかります。
記者の質問というのは失礼なものですが、ここは肝心なところだったといえるでしょう。
いずれにしても、
みな池江選手の回復を願っていることに変わりないということはわかる記事でした。
小林麻央さんの件も記憶に新しいし、その姉の麻耶さんが「手かざし」の高額治療を施していたという噂のある宇宙ヨガのパートナーと一緒になったということも加わって、誰もが疑心暗鬼になっているのでなおさら過敏になっているということもある。
藁にもすがる思いはわかるだけに、周囲の人々の冷静な判断や忠告といったものも重要になってくると思います。
ではまた。
(出典・引用元:『週刊新潮』9/5号、『フライデー』9/13号)
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