ころもです。
池江璃花子選手の近況が、81日ぶりだという本人発信のツイッターでわかり話題になっています。
人間の生き様というものは本当に顔に出るのだなということを、ヤフーニュースに掲載される池江さんの無垢な笑顔と、何か秘匿しているように見える堀さんの笑顔の比較で実感する今日このごろ。
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さて、今回のツイッター更新で池江さんは何を語ったのか。
外見は大人っぽいけれど、まだ十代なんだなぁ
外見はしっとり落ち着いて見えるのですが、池江璃花子さんは十代なのですよね。
毎回のようにそのことを感慨深く思います。
ちょっとアブちゃんを思い出す庶民的な笑顔、その屈託のない自然な表情が実はとても貴重なんだということを改めて感じてもいます。
今回のツイッターは3月13日以来の更新とのこと。
内容は、
「ポップコーンが美味しかった。美味しい炒飯食べたい。チーズドックもマックのポテトも食べたい…美味しいお寿司 アボカドと、からみチキン 食べたいものと行きたいとこが多すぎる」
という、なんとも素朴なもの。
年齢を知らなかったとしても、このツイートをした人の年代を訊かれたら「十代の女の子ですか?」と返答するでしょう。
それほどに出てくるワードが素朴で、気取りがなく、いい意味で安価。
数えきれないほどのレストランやお座敷でのかしこまった料理を食べ尽くした人の言葉ではない、気取ったところのない率直な食べ物の羅列。
しかし、そうであればこそなおのこと日常を奪われている理不尽さが際立ちもします。
ほぼ毎日のように見舞っているという三木コーチも、
「彼女は今凄く前向きに闘っています。モチベーションが上がっている。日に日に良くなっていると思う」
と身近にいなければわからない近況を伝えてくれていますね。
今回の81日ぶりのツイッター更新に、ヤフコメ欄にも応援と喜びの声が多数集まっていますが、オリンピック候補者でなくても、有名でなくとも、現段階で闘病中の患者の方々すべてにこれら応援メールは発せられているのだと思って読んでいます。
世の中には天涯孤独の身で闘病している人々もいるし、経済的な理由で職場を離れることができず病気を隠しながら働いている人たちもいる。
それぞれがそれぞれに一度きりの人生のために闘っているのだし、それは五輪という大会の出場の有無などには全く左右されない、個々のかけがえのない人生として陰ながら応援していきたいと、そう思います。
「食べたい、行きたい」の気持ち
同じような時期に病を公表した有名人として、池江璃花子選手の耳にも堀ちえみさんの舌癌の話題は届いている可能性は大だと思うのですが、
もし届いているとするなら、ほぼ同時期に病気を公表しながら、どこにでも外出し、何でも食べる事ができている堀さんの現状を見て何を思うでしょうか。
「食べたいものと行きたいとこが多すぎる」
その言葉を見たときに、真っ先に浮かんだのは堀ちえみさんでした。
退院後、一日としてじっとしていないといっていい外出三昧の日々。舌癌ステージ4で6割も舌を切除し、再建した舌での生活だというのに信じがたいほどの食欲とボリューム。
でも、味覚の有る無しについては一切語らない。
全くの推測ですが、
どうしてそんなに早く良くなったのだろう、再建した舌でも健康なときと遜色なく何でも食べる事ができるなんて凄い。どうしてそんなに回復が早いのか、自分もそこまで回復したいと、そう純粋に思うのじゃないでしょうか。
実際、池江さんがということではなく、そういう思いで堀さんの闘病体験から何か参考になることはないかとブログを読む患者さんやその家族の方々も少なくないはず。
「一日の殆どをその啓蒙に捧げよ」だなんて誰も思っていないし、そんな権利もないですが、堀さんの『金スマ』を利用してのがん公表の目的と経緯からすれば、やはりそういった弱者の方々に対し、どうせ同じ時間と労力を使うなら、ステーキや夫やフェラガモのハイヒール自慢ではない真摯な話をして欲しいと願います。
食べたい、行きたい
ということは、まだ食べたいものも食べることができない、行きたいところにも行くことができないということですが、願望があるということは生きるうえでものすごく大きなモチベーションなので大事ですね。
食べられることは当たり前のことじゃないし、
行きたいところに行くことができるというのも当たり前のことじゃない。
そういうことに改めて気づかせてくれただけでも、素朴でひたむきなツイッターの言葉は、それがシンプルであればあるほどに訴えかけてくるものがあります。
喉元すぎれば、応援してくれた人々に上から目線で所有物自慢をするような人間にだけはなって欲しくないし、池江さんはそうならないでしょう。
応援しています。
ではまた。
(参考:スポニチアネックス 6/2 19:20配信より)
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