ころもです。
大型連休を前に気もそぞろ。
そんな方も多いかもしれませんが、それ以上に憂鬱な人々のほうが実は多いというのがデータでは出ていますね。
非正規社員が膨らむ一方の現代社会では、働いた日数すなわち給与ということになるわけですから、働けない時間、日数というのものはすなわち減給に直結するわけで有り難迷惑でしかない。
そういう率直な声も多く聞かれます。
さて、今回はそんな嬉しいばかりではない大型連休と関連のある「薬」の話です。
減給もさることながら、救済するはずの病院が開業しているのかどうかも気になるところですが、お薬をたくさん処方される、飲むということに必要以上に頼りすぎるというのも考えもの。
今回は健康寿命を縮める「飲んではいけない薬」ということで、本日発売『女性自身』(4月30日号)より、副作用に特に注意が必要な処方薬をご紹介します。
その「1錠」が健康寿命を縮めることも!
本来、薬がありがたいと崇められることがあるとすればそれは「健康に寄与する」からという根拠があればこそであって、それが覆ることがあるなら話は違うとなるのがまっとうな考え方だと思います。
しかし、こと薬や医者、つまりは医療全般に関することになると専門外の自分たちは医者が処方する薬に妄信的になってしまうという、悲しい性がある。
けれども薬剤師の宇田川久美子さんは記事の中でこう訴えます。
「そもそも薬は合成化合物で、私たちの体にとって”異物”です。それを無毒化し、ろ過してくれる内臓の機能も、二十代のころのようには働きません。そして、ろ過しきれていない異物は体内に蓄積されていきます。その1錠が健康寿命を縮めることになりかねないのです」
食べ物にも「食べ合わせ」というものがあるように、薬だって複数の薬を同時に服用するとなれば相互作用に敏感になる必要があるでしょう。
薬によって助かることもあれば、飲み続ける薬によって体調不良以上のことが起こることも現実問題としてあり得る。
肝心なことは、自分が処方されている薬は何で、それは何のために飲んでいるのか、副作用はどうかについて他人任せ、医者任せでいてはいけないということです。
65歳以上は特に気をつける必要があるといいますから、離れた家族、両親の薬の服用についても一度話を聞いてみるのも大事でしょう。
〜副作用に特に注意が必要な処方薬 一覧〜
---降圧薬---
◆ 薬剤名:アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬
成分名:イミダプリル塩酸塩、エナラプリル、ペリンドプリルエルブミンなど
【副作用】
間質性肺炎、血液障害、腎障害、めまい、頭痛、動悸、低血圧、空咳など
◆薬剤名:利尿薬
成分名:スピロノラクトン
【副作用】
高カリウム血症、急性腎障害、めまい、頭痛、嘔吐、口渇、下痢、便秘など
◆薬剤名:Ca拮抗薬
成分名:アムロジピン、ニフェジビン、ベニジピン、シルニジピンなど
【副作用】
意識障害、血圧低下、めまい、たちくらみなど。心不全や徐脈に禁忌
◆薬剤名:ARB アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
成分名:オルメサルタン、テルミサルタン、アジルサルタンなど
【副作用】
血管浮腫、高カリウム血症、意識消失、めまい、間質性肺炎など
---糖尿病治療薬---
◆薬剤名:スルホニル尿素 SU
成分名:グリメピリド、グリクラジド、グリベンクラミドなど
【副作用】
血糖降下作用が強いため低血糖を招く
◆薬剤名:インスリン製剤
成分名:インスリンアスパルト、インスリンリスプロなど
【副作用】
低血糖。高血糖性昏睡などの急性の病態を除き、可能な限り使用を控える
---脂質異常症治療薬---
◆薬剤名:スタチン
成分名:ロスバスタチンカルシウム、アトルバスタチン、ピタバスタチンなど
【副作用】
筋肉痛、消化器症状、間質性肺炎など
---抗不安薬---
◆薬剤名:ベンゾジアゼピン
成分名:ブロチゾラム、フルニトラゼパム、ニトラゼパム、トリアゾラムなど
【副作用】
眠気やふらつき、認知機能の悪化、運動機能低下による転倒のリスク、意識・精神障害(せん妄)、健忘症状など
◆薬剤名:非ベンゾジアゼピン
成分名:ゾピクロン、ゾルピデム、エスゾピクロンなど
【副作用】
眠気、ふらつき、運動機能の低下による転倒リスク
◆薬剤名:メラトニン受容体作動薬
成分名:ロゼレム
【副作用】
頭痛、めまい、眠気、便秘、倦怠感、悪心など
---抗うつ薬---
◆薬剤名:三環系
成分名:アミトリプチリン、アモキサピン、クロミプラミン、イミプラミンなど
【副作用】
便秘や口腔乾燥、認知機能低下などの「抗コリン症状」、眠気、めまいなど
◆薬剤名:SSRI
成分名:エスシタロプラムシュ酸塩、パロキセチン、フルボキサミンなど
【副作用】
セロトニン症候群※、錯乱、幻覚、けいれん、倦怠感、意識障害など。消化管出血のリスクも
◆薬剤名:SSNI
成分名:ディロキセチン塩酸塩、ベンラファキシン塩酸塩など
【副作用】
セロトニン症候群※、錯乱、幻覚、けいれん、倦怠感、意識障害など。消化管出血のリスクも
---抗精神薬---
◆薬剤名:フェノチアジン系
成分名:クロルプロマジン塩酸塩、レボメプロマジン、ペルフェナジンなど
【副作用】
突然死、血圧降下、眼障害、肝障害、錯乱、めまい、頭痛など
---パーキンソン病治療薬---
◆薬剤名:抗コリン薬
成分名:トリヘキシフェニジル塩酸塩、ピぺリデン、プロフェナミンなど
【副作用】
精神錯乱、せん妄、口渇、興奮、眠気、運動失調、めまい、嘔吐、排尿困難、眼調節障害など
---抗不整脈---
◆薬剤名:Naチャネル遮断薬
成分名:リドカイン塩酸塩、メキシレチン
【副作用】
刺激伝達系の抑制、意識障害、けいれん、せん妄、めまい、眠気、不安、しびれ、嘔吐、浮腫など
---骨粗鬆症治療薬---
◆薬剤名:ビスホスホネート製剤
成分名:ミノドロン酸、アレンドロン酸など
【副作用】
逆流性食道炎、便秘、腹痛、吐き気、頭痛、膨満感、目のかすみなど
--認知症治療薬---
◆薬剤名:コリネステラーぜ阻害薬
成分名:ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミンなど
【副作用】
食欲不振、嘔吐、下痢
◆薬剤名:NMDA受容体拮抗薬
成分名:メマンチン
【副作用】
めまい、傾眠。腎機能が低下している場合には特に注意が必要
--消化性潰瘍治療薬---
◆薬剤名:プロトンポンプ阻害薬
成分名:エソメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾールなど
【副作用】
長期投与による骨折や抗菌薬関連腸炎、アルツハイマー型認知症の発症リスク
※セロトニン症候群……精神症状(不安、イライラする、興奮するなど)、錐体外路症状(震え、手足が勝手に動くなど)、自律神経症状(発熱、発汗、下痢など)
次は「NGな飲み合わせ」のご紹介です。
薬剤名:スタチン ☓ 薬剤名:免疫抑制薬(シクロスボリン)
【副作用】
血中濃度が急激に増加するため、併用は禁忌
薬剤名:インスリン製剤、SU薬 ☓ 薬剤名:利尿剤
【副作用】
インスリン分泌抑制、口渇、脱水など
薬剤名:メラトニン受容体作動薬(ラメルテオン) ☓ 薬剤名:SSRI
【副作用】
SSRIがラメルテオンの代謝を阻害し、血中濃度を上昇させるため、併用は禁忌
薬剤名:オレキシン受容体拮抗薬(スボレキサント) ☓ 薬剤名:抗菌薬(クロリスロマイシン)
【副作用】
抗菌薬が抗不安薬の代謝を阻害し、作用を著しく増強させる
薬剤名:SSRI ☓ 薬剤名:非ステロイド抗炎症薬
【副作用】
血小板凝集が阻害され、異常出血、胃腸などの出血のリスクを高める
以上となります。
(出典・引用元:『女性自身』4月30日号)
《注意》
突然に服用をやめるのは非常に危険なので、医師や薬剤師に必ず相談して下さい。
主治医に症状が安定していることを確認してもらいながら、少しずつ段階的に減薬をすることがトラブルを防ぐことにつながる
薬を飲み続けていれば安心と盲信しすぎることなく、きちんと知識を上書きしていく姿勢が大事ですね。
ではまた。
こちらにも興味深い記事があります
危険な「市販薬」はこれ!風邪の副作用で死亡も!?FRIDAY公表