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副作用があった!?飲み続けないほうがいい漢方薬の実名

 

 

ころもです。

 

漢方と聞くと身体に優しく、安心して飲めるというイメージがあります。

 

でも、漢方もやはりちゃんとした医薬品の一種であり、普通の薬と同じだと認識しなくてはいけないのだそうですよ。

 

安全だからずっと飲んでいい、

飲み合わせに気をつける必要もない

 

なんてことは「ない」ということです。

 安全性が”未知数”のまま承認されている

 

筑波大学名誉教授であり『漢方薬副作用百科』などの著書もある内藤裕史氏が『週刊現代』11月3日号の中で語っています。

 

「現在、148…の医療用漢方薬が保険適用を受けています。通常あらゆる医薬品は莫大な費用と時間をかけ、動物実験や臨床試験を行い、効能、安全性を確認する。そして厚労省の認可を得て、保険適用を受けます。

しかし、日本で漢方薬の保険適用が始まったのは1976年からですが、漢方薬は特例でそうした治験などを経ずに承認されています。

これは当時の医師会長や漢方の大手メーカーの強い後押しに、行政が押し切られたからです。つまり、漢方薬は安全性が未知数のまま、承認されているのです。市販されている漢方薬のパッケージなどを見てもわかるように、同じ漢方薬でもメーカー別に歌っている効能が微妙に違います。こんなことは、いわゆる『西洋薬』ではありえないことです」

 治験を経ずに承認されている!?

 

軽くショックというか、相当のことだと思うのですが、この事実をどれだけの消費者が理解しているでしょう。

安全性が未知数のまま承認されているなど、恐らくほとんどの消費者が知らない事実なのではないでしょうか。

 

そういう事情もあって、

 

副作用が実は大きい漢方薬であるのに、そのまま流通しているというのですから恐ろしい話です。

 

薬局やネット通販などで購入できてしまう「危ない漢方薬」

 

以下が、今回『週刊現代』が『漢方薬副作用百科』や取材をもとにまとめたという「危ない漢方薬」の表になります。

 

飲み続けていいものなのかどうかを判断する上で、大変参考になるものじゃないでしょうか。

 

 

〜代表的な漢方薬の副作用〜

 

・薬品名:小柴胡湯(しょうさいことう)

服用目的:風邪、肝疾患など

【副作用】

黄芩(おうごん)という生薬が肝機能障害や間質性肺炎を引き起こす。小柴胡湯が原因の間質性肺炎で、過去には死亡事故も発生

 

・薬品名:大柴胡湯(だいさいことう)

服用目的:便秘、肩こりなど

【副作用】

便秘などの症状のときに手軽に使われている。しかし、小柴胡湯と動揺に黄芩が含まれており、間質性肺炎などを起こす可能性が

 

・薬品名:葛根湯(かっこんとう)

服用目的:風邪、寒気など

【副作用】

最もポピュラーな漢方薬。主成分の麻黄の別名はエフェドリン。中枢神経毒性があり、心筋梗塞、脳卒中などを起こすことも

 

・薬品名:温清飲(うんせいいん)

服用目的:発疹、皮膚炎など

【副作用】

皮膚の疾患以外にも、生理痛などに効くとして女性人気が高い。しかし、肝機能障害や、流早産の副作用を起こす可能性がある

 

・薬品名:黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

服用目的:胃炎、二日酔いなど

【副作用】

胃腸薬で「大正漢方胃腸薬(内服液)」にも含まれる。主成分のひとつの山梔子(さんしし)が、腸間膜静脈硬化症などの疾患を起こす

 

・薬品名:柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

服用目的:神経過敏、不眠など

【副作用】

動物の骨や牡蠣殻と生薬を混ぜ合わせた薬で、精神安定剤の用途で使われる。小柴胡湯(しょうさいことう)と成分が近く、黄芩が含まれている。

 

・薬品名:加味逍遙散(かみしょうようさん)

服用目的:冷え性、更年期障害など

【副作用】

山梔子と、偽性アルドステロン症を起こす甘草が含まれている。偽性アルドステロン症は高血圧、不整脈などの症状が出る

 

・薬品名:抑肝散(よくかんさん)

服用目的:神経症、不眠症など

【副作用】

認知症の周辺症状などにも効果があるとして近年人気に。こちらも甘草が含まれており、意識障害、心不全などの症例がある

 

・薬品名:防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

服用目的:便秘、肥満など

【副作用】

やせ薬として人気で、「ナイシトール」「ココスリム」などの名称でも売られている。しかし、成分は黄芩、麻黄、甘草など

 

・薬品名:十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

服用目的:体力低下、疲労倦怠感など

【副作用】

体力や免疫力の向上を目的に、手術後などに服用する人が多い。だが、血液中の血小板減少や血圧の異常上昇などの症例がある

 

・薬品名:芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

服用目的:腰痛など

【副作用】

「コムレケア」などの製品名でも販売されている。甘草と芍薬の2種類の生薬のみで作られており、甘草の含有量が多い

 

・薬品名:麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)

服用目的:気管支炎など

【副作用】

風邪で咳がひどいケースなどに処方される。肝機能障害などだけでなく、排尿障害を引き起こすこともある。

 

・薬品名:安中散(あんちゅうさん)

服用目的:胃炎、食欲不振など

【副作用】

漢方の代表的な胃腸薬のひとつに挙げられる。甘草を含み、偽性アルドステロン症を誘発することが報告されている

 

・薬品名:半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

服用目的:胃下垂、神経性胃炎など

【副作用】

元は胃腸薬だが、口内炎治療にも使われる。肺炎、肝機能障害などの副作用。「ストレージタイプG」などの名前でも市販

 

・薬品名:乙字湯(おつじとう)

服用目的:便秘、痔など

【副作用】

漢方における痔疾患治療の代表的な薬。黄芩、甘草を含む。高齢者では、肺炎など肺障害を起こすケースもある。

 

・薬品名:五苓散(ごれいさん)

服用目的:頭痛、下痢など

【副作用】

「水毒」を改善するといわれ、口渇や下痢に効くとされる。腎臓に炎症が起き、機能が低下する間質性腎炎の症例がある

 

・薬品名:六君子湯(りっくんしとう)

服用目的:食欲不振、吐き気など

【副作用】

胃腸薬としてポピュラーな漢方薬。しかし、甘草を含んでいる。胃液の逆流を抑える市販薬「ギャクリア」も成分はこれ

 

・薬品名:大建中湯(だいけんちゅうとう)

服用目的:腹部の冷え、膨満感など

【副作用】

開腹手術後に腸閉塞などを防ぐために長期投与されることがある。だが、肺炎、肝機能障害の副作用の恐れがある

 

・薬品名:小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

服用目的:花粉症、アレルギー性鼻炎など

【副作用】

気管支系の薬として長く使われてきた。偽性アルドステロン症以外に、筋肉が萎縮する「ミオパシー」を起こす可能性も

 

・薬品名:麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)

服用目的:悪寒、微熱など

【副作用】

この薬を服用した40代の女性が劇症肝炎で死亡した。2001年、名古屋地裁が国に遺族へ6000万円の慰謝料の支払いを命じた

 

 

以上です。

(出典・参考元:『週刊現代』11月3日号)

 

とても「身体に優しい薬」という範疇には収まらない副作用がありますね。

これほどに重篤な症状を起こす可能性もある漢方薬であるというのに、その認識がほとんど皆無に等しいと思われるのが不思議でなりません。

 

それが薬である以上、副作用は当然ある。

 

そういう認識までは何とか持っていた消費者にしても、漢方が薬として認識されていないのであればその限りじゃない。

 

漢方は「薬」なんだという認識をしっかりもち、副作用を理解した上で服用するという当たり前のことに立ち返る必要がありそうです。

 

高齢者の親や知人に教えてあげることも大事かもしれません。

 

ではまた。

 

 

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