ころもです。
厳しい夏から秋へと向かうなか、どうにも体調が優れないという方も多いでしょう。
酷暑だったから、食欲不振だったから、寝付けなかったから、それぞれにその理由もまた探っている頃かもしれません。
そんなとき、手近にある薬で「とりあえず」やり過ごすという方も多いと思います。
でも、ちょっと待った!
その薬、飲み続けて本当に大丈夫ですか。
そんな「ちょっと待った」が実はいかに重要かを再考させる記事が、本日発売の『女性セブン』に掲載されていました。
知らないからといって「事実がない」ということじゃないのは当たり前のこと。事実は塗り替えられているのに、単に自分がその最新情報をキャッチしていないだけ、取り残されているだけだとしたら、それはそれでとても恐ろしいことです。
なので、今回の記事もあなた自身の健康、命を守るための知識として必見です。
「新たな副作用」について知る媒体が無さ過ぎ!?
薬には副作用がある。
そんな事もちろん知ってるし、それをちゃんと確認してから薬局で購入しているから自分は大丈夫。
そう思っている方はけっこう多いと思います。
でも知ってますか。
慎重なプロセスを経て使用されることになる医薬品も、発売され、使用されていく中で新たに発見される副作用があるということを。
しかもそれら副作用の中には呼吸困難や脳梗塞、肝不全といった命にかかわるものも含まれているということを。
◆怖いのは、発売後に見つかったその副作用の周知のされ方。
最終的には厚労省が製薬会社に「医薬品添付文書」の改訂を指示することになっているというのですが、流通してしまっている商品については添付文書の改訂は間に合わないため、PMDA(独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」)は、新たに発見された副作用についてはWEBページ上で公開しているというではないですか。
え、そんなところ購入してから見ますか!?
自覚症状があれば個人的に検索してサイトに行き着くこともあるかもしれないですが、自分の体調不良が薬の副作用なのかどうかも判明していない段階で、それも、購入時に副作用についてすでに理解、納得したつもりで服用している人たちが公の告知もないのにどうやってそのWEBページに辿り着くことができるでしょう。到底期待できるとは思えません。
命にかかわる危険な副作用であるかもしれないのに、購入したときが最終と信じて疑わない人が多数を占めていると言っていいだろうに、なぜそんなまどろっこしい方法での告知しかしないのか。
怒りを覚えます。
今回『女性セブン』では、この3年以内に「新たな副作用」を発表した薬品を下記のような基準で選定、リストアップしています。
■医師の処方箋が必要な処方薬は国内売上高上位100位以内の薬品から。
■市販薬は2018年3月期の売上が15位以内の大手製薬会社の製品などから。
あなたの不調の原因が「新たな副作用」を知ることによって解明される可能性もあるかもしれませんね。
手軽に買えるからこそ、しっかり副作用についても理解し購入できる自分でありたいものです。
大事な人を守るためには、優しさや強さのみならず「変化に対応する柔軟性」こそが大事と最近は考えを新たにしています。
では、ご紹介していきましょう。
もう「知らなかった」ではいられない
この3年以内に
「新・副作用」が見つかった有名「市販薬」
■薬名:ロキソニンSテープ(鎮痛消炎薬)
■更新日:2017年7月
■新しく公開された副作用:ショック(アナフィラキシー)
【新・副作用の主な症状】
口・手足のしびれ、じんま疹、冷や汗が初期症状。次第に脈が弱くなり、急激に血圧が低下する。放置するとチアノーゼ反応が出たり、意識を失う場合もある。
【以前から公開されていた主な副作用】
ー
■薬名:ロキソニンS(解熱鎮痛薬)
■更新日:2016年3月
■新しく公開された副作用:小腸・大腸の狭窄・閉塞
【新・副作用の主な症状】
腸が詰まって腹痛や嘔吐を引き起こす
【以前から公開されていた主な副作用】
ショック(アナフィラキシー)、血液障害、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症
■薬名:エスタックニスキャップ(鼻炎薬)
■更新日:2016年4月
■新しく公開された副作用:急性汎発性発疹性膿疱症
【新・副作用の主な症状】
体にアザができたり、出血が止まらなくなる。ケガをしていないのに出血することも。
【以前から公開されていた主な副作用】
ショック(アナフィラキシー)、再生不良性貧血、無顆粒球症
■薬名:パブロンゴールドA(風邪薬)
■更新日:2017年7月
■新しく公開された副作用:呼吸抑制
【新・副作用の主な症状】
息切れ、息苦しさ等が現れる。
【以前から公開されていた主な副作用】
ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、急性汎発性発疹性膿疱症、肝機能障害
■薬名:新ルルA(鎮咳去痰薬)
■更新日:2017年7月
■新しく公開された副作用:呼吸抑制
【新・副作用の主な症状】
息切れ、息苦しさ等が現れる
【以前から公開されていた主な副作用】
ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、急性汎発性発疹性膿疱症、肝機能障害
■薬名:ベンザブロックL(風邪薬)
■更新日:2017年7月
■新しく公開された副作用:呼吸抑制
【新・副作用の主な症状】
息切れ、息苦しさ等が現れる
【以前から公開されていた主な副作用】
ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、急性汎発性発疹性膿疱症、肝機能障害
■薬名:アネトンせき止め液(鎮咳去痰薬)
■更新日:2017年7月
■新しく公開された副作用:呼吸抑制
【新・副作用の主な症状】
息切れ、息苦しさ等が現れる
【以前から公開されていた主な副作用】
再生不良性貧血、無顆粒球症
■薬名:オロナインH軟膏(可能性疾患用薬)
■更新日:2017年10月
■新しく公開された副作用:ショック(アナフィラキシー)
【新・副作用の主な症状】
口・手足のしびれ、じんま疹、冷や汗が初期症状。次第に脈が弱くなり、急激に血圧が低下する。放置するとチアノーゼ反応が出たり、意識を失う場合もある。
【以前から公開されていた主な副作用】
なし
■薬名:プリザS軟膏(外用痔疾用薬)
■更新日:2017年10月
■新しく公開された副作用:ショック(アナフィラキシー)
【新副作用の主な症状】
口・手足のしびれ、じんま疹、冷や汗が初期症状。次第に脈が弱くなり、急激に血圧が低下する。放置するとチアノーゼ反応が出たり、意識を失う場合もある。
【以前から公開されていた主な副作用】
ー
■薬名:シオノギD軟膏(鎮痛、鎮痒、収れん、消炎薬)
■更新日:2017年10月
■新しく公開された副作用:ショック(アナフィラキシー)
【新・副作用の主な症状】
口・手足のしびれ、じんま疹、冷や汗が初期症状。次第に脈が弱くなり、急激に血圧が低下する。放置するとチアノーゼ反応が出たり、意識を失う場合もある。
【以前から公開されていた主な副作用】
ー
いかがでしょう。
あまりにも有名な名前がズラリ。
薬箱に今も入っています、という方多いのじゃないでしょうか。
有名「処方薬」一覧はこの次の回でご紹介させて頂きます。
(出典、引用元:『女性セブン』2018年9月13日号)
こちらにも興味深い記事があります
危険な「市販薬」はこれ!風邪の副作用で死亡も!?FRIDAY公表