ころもです。
健康のために飲み食いしている健康食品に副作用はあるのか。
あるとしたらどんな副作用なのか。
信じて疑うこともなかった人々にとってはもちろんのこと、何とはなく「大丈夫かな」と疑念を抱きながら飲み続けていた人々にとっても見逃せない記事が『週刊ポスト』6月29日号に掲載されました。
『食べてはいけない』シリーズによって普段口にするものに最新の注意を払うようになったのはいいものの、まだまだ日常の中には再確認する必要のあるものが数多くある。
そう思わせる記事です。
この記事を読むことのできない読者の方々にとっても決して無縁のものではないので、さっそくご紹介して参りましょう。
効果のある健康食品ほどリスクが存在!?
驚くべきことに、医薬品には使用上の注意を記した添付文書があるのに、健康食品にはそれが存在しないという事実。
同じく口にするものなのに、そしてどちらも「健康」のために口にしているものなのにどういうことなのか。
しかし慌てるなかれ。
「国立健康・栄養研究所」というところが、実は健康食品の情報をデータベース化し、市場に出回るたくさんの健康食品やその成分などについての情報を収集、インターネット上に「『健康食品』の安全性・有効性情報」として掲載しているのだそう。
※以下に記載する「素材」「有害事例」は国立健康・栄養研究所の調査から、それ以外は『週刊ポスト』が健康食品に記載されている説明文を元に作成したもの。
人気健康食品の「副作用」リスト
〜凝縮エキス〜
健康食品名…にんにく
・商品形態…サプリ、生食用
・素材…ニンニク
【起こりうる有害事例】
胸焼け、鼓腸(腹部の張り)、吐き気、
嘔吐、下痢、口や胃腸の炎症
【期待されている効き目】
生活習慣病の改善、大腸がんの予防、
高血圧など循環器系疾患に対する予防・改善
健康食品名…しじみエキス
・商品形態…サプリ、エキス
・素材…オルニチン
【起こりうる有害事例】
10g以上経口摂取した場合、胃腸の不調
(腹痛、痙性胃痛、下痢)
【期待されている効き目】
肝機能の補助・疲労回復
健康食品名…アガリクス
・商品形態…サプリ、エキス、粉末
・素材…アガリクス
【起こりうる有害事例】
悪心や下痢などの胃腸症状、
糖尿病患者における低血糖
【期待されている効き目】
免疫力向上、がん予防、抗がん作用
健康食品名…サメ軟膏エキス
・商品形態…サプリ
・素材…コンドロイチン硫酸
【起こりうる有害事例】
上部腹痛、吐き気
【期待されている効き目】
関節の体液を滑らかにし、痛みを和らげる
健康食品名…ローヤルゼリー
・商品形態…サプリ、生ローヤルゼリー、粉末
・素材…ローヤルゼリー
【起こりうる有害事例】
アレルギー症状(蕁麻疹、湿疹、まぶたや顔の
浮腫、関節炎)皮膚炎、胃腸症状
【期待されている効き目】
疲労回復・高血圧やコレステロールの
上昇を抑える
健康食品名…ショウガ
・商品形態…サプリ
・素材…ショウガ
【起こりうる有害事例】
5kg以上摂取すると、腹部の不快感、
胸焼き、下痢、口や喉の刺激感、不整脈
【期待されている効き目】
冷え性改善、便通の改善、血行促進
健康食品名…はちみつ
・商品形態…サプリ、はちみつ
・素材…ハチミツ
【起こりうる有害事例】
グラヤノトキシン(植物毒)を多く含んだ
ものは吐き気、嘔吐、麻痺、倦怠感、
意識障害、痙攣、低血圧
【期待されている効き目】
血糖値の上昇抑制、動脈硬化の予防、
疲労回復
サプリメント
健康食品名…亜鉛
・商品形態…サプリ
・素材…亜鉛
【起こりうる有害事例】
過剰摂取により神経症状、吐き気、嘔吐、
腎機能障害、免疫障害、上腹部痛、
消化管過敏症、めまい
【期待されている効き目】
たんぱく質・核酸の代謝を促進、男性能力
向上、米国では「セックスミネラル」とも
健康食品名…グルコサミン
・商品形態…サプリ
・素材…グルコサミン
【起こりうる有害事例】
悪心、胸焼け、下痢、便秘、眠気、
皮膚反応、頭痛
【期待されている効き目】
抗炎症作用、変形性関節症の改善
健康食品名…ビタミンC
・商品形態…サプリ、パウダー
・素材…ビタミンC
【起こりうる有害事例】
過剰摂取で、吐き気、嘔吐、食道炎、
胸焼け、急な腹痛、胃腸閉塞、疲労、
顔面紅潮、頭痛
【期待されている効き目】
がんや動脈硬化の予防、老化防止
健康食品名…アルファリポ酸
・商品形態…サプリ
・素材…αーリポ酸
【起こりうる有害事例】
悪心、嘔吐
【期待されている効き目】
糖質の代謝をよくする、抗酸化作用、
疲労回復
健康食品名…コエンザイムQ10
・商品形態…サプリ、チョコレート、グミ
・素材…コエンザイムQ10
【起こりうる有害事例】
吐き気、嘔吐、下痢などの胃腸症状
【期待されている効き目】
自律神経を整える、基礎代謝を高める、
睡眠の質を高める
上記以外のものとして「飲料・その他」、また「持病などがある場合に気をつけるべきもの」の副作用リストが公表されていますが、それは次回に持越します。
いかがでしたか。
疑うこともなかったものもあったのじゃないでしょうか。
身体にいいからといって摂取しすぎれば、それはやはり別の何かを引き起こしてしまうというのはよくよく考えれば至極当然のことですが、「健康食品」ということで購入してしまうと必要以上に飲んでしまう、また飲むことに罪悪感が少ないのでついつい飲みすぎてしまうということはあるかと思います。
では次回まで。
(出典・引用元:『習慣ポスト』2018年6月29日号)
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