ころもです。
ドラッグストアに入ると驚くほど多種多様なサプリメントがあります。
CMでよく見かけるもの、CMでこそ見かけないものの、なんだかとても効果がありそうな謳い文句のある商品まで。
多忙でシングルが増えた現代社会では、補いきれない栄養をサプリメントで手軽に摂取したいと思う消費者が増えるのも当然で、その割合も男性は54%、女性はそれより10%ほど多い63%が利用しているといいます。
しかも50代以上の3割は健康食品なるものをほぼ毎日摂取しているというのだから、この市場が賑わうのも納得。
でも、何にでも落とし穴はある。
たとえば今回の「健康食品」。これは「医薬品」と違って明確な定義がなく”有効性のあるなしに関係なく、健康増進に効果があるとして販売されている食品”のことを指すというのだから、アバウトです。
健康食品の有効性が強ければ、副作用も強く現れることがある
今回「健康食品」の副作用について取り上げたのは『女性セブン』ですが、記事を取り上げる価値は、
「副作用」による健康被害は多数起きているにもかかわらず、医薬品には義務付けられている数々のチェック義務は健康食品についてはまったく課されていないことだろう。
という部分です。
信じがたいことに、日本の健康食品は一般の「食品の法律」は適用されるものの、品質の第三者チェックが行われていない事実があります。
しかも、
医薬品には課せられている「副作用」や「使用上の注意」を記した”添付文書”なるものが健康食品には存在しない。
リスクを知らされ本人責任で購入することと、リスクを知ることが難しい状況下で購入することが同じわけがない。意味合いも責任も変わってくるはず。
しかしながらそんなことより何より、あとで誰がどう責任をとってくれようが保証してくれようが、一度失われた健康というものは二度と元には戻らない可能性があるということが何にもまして重要でしょう。
そういう意味でも、本日発売『女性セブン』9月27日号に掲載された人気健康食品の「副作用リスト」の公表というのは大変意義があるものと思います。
ではご紹介させて頂きます。
健康食品の副作用リストはこれだ!
〜健康食品の副作用リスト①〜
【サプリメント】
・健康食品名:グルコサミン
主な商品形態:サプリメント
素材:グルコサミン
期待されている効き目:抗炎症作用、変形性関節症の改善
起こりうる有害事例:悪心、胸焼け、下痢、便秘、眠気、皮膚反応、頭痛
・健康食品名:コエンザイムQ10
主な商品形態:サプリメント、チョコレート、グミ
素材:コエンザイムQ10
期待されている効き目:自律神経を整える、基礎代謝を高める、睡眠の質を高める
起こりうる有害事例:吐き気、嘔吐、下痢などの胃腸症状
・健康食品名:コラーゲン
主な商品形態:サプリメント、粉末、ドリンク剤
素材:コラーゲン
期待されている効き目:美容によい
起こりうる有害事例:皮疹などのアレルギー症状、頭痛、めまい
・健康食品名:鉄
主な商品形態:サプリメント
素材:鉄
期待されている効き目:血液を作る
起こりうる有害事例:過剰摂取により、鉄沈着症、胃腸障害(便秘、吐き気、嘔吐)
・健康食品名:ビタミンC
主な商品形態:サプリメント、パウダー
素材:ビタミンC
期待されている効き目:ガンや動脈硬化の予防、老化防止
起こりうる有害事例:吐き気、嘔吐、食道炎、胸焼け、急な腹痛、異腸閉塞、疲労、顔面紅潮、頭痛
・健康食品名:プエラリア:ミリフィカ
主な商品形態:サプリメント
素材:プエラリア・ミリフィカ
期待されている効き目:若返り、豊胸、肌によい
起こりうる有害事例:不正出血、月経不順
・健康食品名:メリロート
主な商品形態:サプリメント
素材:メリロート
期待されている効き目:むくみ解消、ダイエット
起こりうる有害事例:頭痛、大量摂取すると知覚麻痺や一時的な肝機能障害
・健康食品名:葉酸
主な商品形態:サプリメント
素材:葉酸
期待されている効き目:貧血を予防する
起こりうる有害事例:麻疹、紅斑、かゆみ、呼吸障害、吐き気、腹部の膨満、鼓腸、口腔内の苦味、皮膚のアレルギー反応
・健康食品名:アガリクス
主な商品形態:サプリメント、エキス、粉末
素材:アガリクス
期待されている効き目:免疫力向上、がん予防、抗がん作用
起こりうる有害事例:悪心や下痢などの胃腸症状、糖尿病患者における低血糖、掻痒、アレルギー、肝機能障害
・健康食品名:イソフラボン
主な商品形態:サプリメント
素材:イソフラボン
期待されている効き目:美容によい、婦人病予防
起こりうる有害事例:腹痛、心窩部痛、嘔吐、便秘、子宮筋腫を増加させる
・健康食品名:しじみエキス
主な商品形態:サプリメント、エキス
素材:オルニチン
期待されている効き目:肝機能の補助、疲労回復
起こりうる有害事例:10g以上経口摂取した場合、胃腸の不調(腹痛、痙性胃痛、下痢)
・健康食品名:ショウガ
主な商品形態:サプリメント
素材:ショウガ
期待されている効き目:冷え性改善、便通の改善、血行促進
起こりうる有害事例:5g以上摂取すると腹部の不快感、胸焼け、下痢、口や喉の刺激感
・健康食品名:ニンニク
主な商品形態:サプリメント、生食用
素材:ニンニク
期待されている効き目:生活習慣病の改善、大腸がんの予防、高血圧など循環器系疾患に対する予防・改善
起こりうる有害事例:胸焼け、鼓腸(腹部の張り)、吐き気、嘔吐、下痢、口や胃腸の炎症
・健康食品名:亜鉛
主な商品形態:サプリメント
素材:亜鉛
期待されている効き目:皮膚や年末の健康維持
起こりうる有害事例:過剰摂取により神経症状、吐き気、嘔吐、腎機能障害、免疫障害、上腹部痛、消化管過敏症、めまい
・健康食品名:アルファリポ酸
主な商品形態:サプリメント
素材:α-リポ酸
期待されている効き目:糖質の代謝をよくする、抗酸化作用、疲労回復
起こりうる有害事例:悪心、嘔吐
・健康食品名:カルニチン
主な商品形態:サプリメント
素材:カルニチン
期待されている効き目:脂肪を燃やす、ダイエット
起こりうる有害事例:悪心、吐き気、嘔吐、胸焼け、急激な腹痛、胃炎、下痢、頭痛
・健康食品名:クエン酸
主な商品形態:サプリメント、粉末
素材:クエン酸
期待されている効き目:疲労回復、ダイエット効果
起こりうる有害事例:下痢、吐き気などの胃腸障害
※「健康食品」の安全性・有効性情報のホームページを参照にした。素材、有害事例は国立健康・栄養研究所の調査より。有害事例は一部省略した。
サプリメントの次は「飲料・その他」
〜健康食品の副作用リスト②〜
【飲料・その他】
・健康食品名:ウコン
主な商品形態:サプリメント、ドリンク剤
素材:ウコン
期待されている効き目:肝機能向上、食欲増進、血流改善、抗酸化・抗炎症作用
起こりうる有害事例:消化不良、下痢、膨満感、胃食道逆流、吐き気、嘔吐、便秘
・健康食品名:黒酢
主な商品形態:飲料、サプリメント
素材:黒酢
期待されている効き目:疲労回復、肥満予防、便秘解消
起こりうる有害事例:高濃度のものを摂取すると中毒を起こす可能性。激しい腹痛と嘔吐、溶血尿
・健康食品名:イチョウの葉
主な商品形態:サプリメント、ドリンク剤
素材:イチョウ葉エキス
期待されている効き目:痴呆防止
起こりうる有害事例:胃や腸の不快感、頭痛、めまい、動悸、便秘、皮膚アレルギー
・健康食品名:クロレラ
主な商品形態:青汁、サプリメント
素材:クロレラ
期待されている効き目:ダイエット効果、免疫力アップ
起こりうる有害事例:光過敏症、職業性喘息、疲労
・健康食品名:ココナッツウォーター
主な商品形態:ドリンク
素材:ココナッツウォーター
期待されている効き目:美容、デトックス、脱水症状によい
起こりうる有害事例:運動後の摂取で胃の不調
・健康食品名:ココナッツオイル
主な商品形態:オイル
素材:ココナッツオイル
期待されている効き目:ダイエット、お通じによい
起こりうる有害事例:胃腸の不調や下痢
・健康食品名:植物ステロール
主な商品形態:サプリメント、マヨネーズ
素材:植物ステロール
期待されている効き目:コレステロールの吸収を抑制
起こりうる有害事例:吐き気、消化不良、ガス、下痢、便秘
・健康食品名:にがり
主な商品形態:食品
素材:マグネシウム
期待されている効き目:ダイエット効果
起こりうる有害事例:下痢、嘔吐、筋力低下、血圧低下、呼吸抑制、高マグネシウム血症など
・健康食品名:はちみつ
主な商品形態:はちみつ、サプリメント
素材:ハチミツ
期待されている効き目:血糖値の上昇抑制、動脈硬化の予防、疲労回復
起こりうる有害事例:グラヤノトキシン(植物毒)を多く含んだものは吐き気、嘔吐、麻痺、倦怠感、意識障害、痙攣、低血圧
・健康食品名:マテ茶
主な商品形態:飲料
素材:マテ
期待されている効き目:食欲・消化促進、滋養、疲労回復、ビタミン補給
起こりうる有害事例:多量に長時間摂取すると食道がん、腎がん、膀胱がん、肺がんなどのリスクが上昇
・健康食品名:ローヤルゼリー
主な商品形態:サプリメント、生ローヤルゼリー、粉末
素材:ローヤルゼリー
期待されている効き目:疲労回復・高血圧やコレステロオールの上昇を抑える
起こりうる有害事例:アレルギー症状(蕁麻疹、湿疹、まぶたや顔の浮腫、関節炎)、皮膚炎、胃腸症状
【持病などがある場合に気をつけるもの】
・健康食品名:すっぽんエキス
主な商品形態:サプリメント、ドリンク剤、粉末
素材:スッポン
期待されている効き目:滋養強壮、必須アミノ酸やビタミン補給
起こりうる有害事例:消化機能の減退した者、食欲不信や軟便の者、また妊婦は摂取に注意を要する
・健康食品名:野菜ジュース
主な商品形態:ジュース
素材:カロテン
期待されている効き目:腸内環境を整える、便秘解消
起こりうる有害事例:過剰摂取により柑皮症(肌が黄色くなる症状)。喫煙者が毎日20mgを5〜8年摂取すると、肺がん及び前立腺がん、脳出血、心臓血管病のリスクが上昇
以上となります。
(出典・参考元:『女性セブン』2018年9月27日号)
健康食品の多用というと、真っ先に保阪尚希さんを思い出してしまいます。彼は毎日沢山のサプリメントを、朝に摂取していました。
しかしやはり基本は食事。
サプリメントのついでに食事といった本末転倒のことが起こらないように、毎日の食事にこそ気を配っていきたいものです。
ではまた。
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