ころもです。
サプリの代表的存在といっていい、マルチビタミン。
しかし東フィンランド大学のモールス教授らが2011年に発表した、約3万8千人の高齢者を対象として研究論文によれば、
『60歳以上の女性がマルチビタミンを飲み続けた場合、心疾患やガンなどの病気で死亡する確率が上がった』
というのです。
それだけではありません。
アンチエイジングの代表的なサプリであるビタミンEも、摂取過剰になると死亡リスクが上がるというのだから怖い話です。
健康のため、美容のためと摂取しているサプリメントによって寿命が縮まることがあると考えるのは悲しいことですが、健康食品やサプリといった名称に安住することなく、それぞれの危険性についても知っておくということは、真の意味で健康を守り抜くためにも重要です。
ということで、
今回は「寿命を縮めてしまうかもしれないサプリ」について、本日発売『女性自身』からご紹介させて頂きます。
気軽に使っていると、むしろ健康被害になることも!?
”飲んだら危険”なサプリ一覧
マルチビタミン
高齢女性で、マルチビタミンを取っている人は総死亡リスクが上昇するという報告がある。さらに男性では前立腺ガンのリスク増大も。ほかにも、視野がゆがんだりぼやけたりする加齢黄斑変性のリスクが上がるという研究データもある。明確な原因・理由までは特定されていないが、「抗酸化物質変化して細胞に傷をつけている」などの推測も。
ビタミンC
アンチエイジングや美肌対策の代表格として知られるビタミンCだが、効果は実証されていない。逆に白内障の罹患率が倍増するという報告や、虫歯になりやすくなるといった、健康を害する報告がある。「ビタミンCが抗酸化作用から有害性の高い物質に変わってしまう」という説が有力視されている。
カルシウム
アメリカで行われた研究で、定期的にカルシウムのサプリメントを飲む人は、そうでない人に比べて、心筋梗塞を発症するリスクが86%増加していたという報告がある。カルシウムが血管内の石灰化を促進すると推測されている。
ビタミンA/βカロテン
βカロテンは体内に入ってからビタミンAに変わる。ビタミンAは脂溶性のため、身体から排出されにくいという特徴があり、肝臓に負担をかけてしまいがち。ほかに、ビタミンA/βカロテンのサプリを飲むと、早期死亡率が上がるという研究も。
魚油
オメガ3脂肪酸で「血液サラサラ効果」の印象がある魚油だが、製造の過程で脂が酸化し、逆に身体をサビさせてしまうことにつながる。酸化が促されることで、心疾患のリスクが高まることが考えられる。また、魚に含まれる水銀が凝縮されている商品も。
ビタミンE
ビタミンEには抗酸化作用があることがわかっているが、サプリメントになると栄養分が凝縮されているため作用が変わってくる。ビタミンAと同じく脂溶性のため、体内から排出されにくく、飲み過ぎは肝臓へ負担がかかる。1日400IU以上のビタミンEを飲み続けると、死亡率が4〜6%上がるという研究結果もある。
ビタミンB群
ビタミンB6とB12は飲みすぎると骨密度を下げてしまう作用があることがわかっている。また、肺がんのリスクが30%以上高まるという報告も。別の研究では白内障のリスク増大も報告されている。さらに、体内の酸化物質を増やし、心疾患のリスクを上げる可能性も。
イソフラボン
女性ホルモンが激減する更年期世代の女性は積極的に取りたい大豆由来のイソフラボンだが、取りすぎると女性ホルモンのバランスが崩れて乳がん、子宮体がんの発症率が上がるという研究結果がある。食品で豆類を取る分には問題ない。
鉄・亜鉛
鉄分が不足しているという女性は多いが、取りすぎると体の酸化の原因となることも。個人差があるので判断が難しいが、貧血気味でなければ注意したいサプリの1つ。亜鉛の場合は、取りすぎると前立腺がんのリスクを促進する。
セントジョーンズワートほか(ハーブ系サプリメント)
セントジョーンズワート、アシュワガンダなど、ハーブ系のサプリメントはカドミウムなどの重金属の含有量が未知数。ハーブは根から土に含まれる重金属を吸収するが、生成過程で重金属を取り除いているかどうかは、ブランドによって異なる。重金属は取りすぎると体の酸化を促進する。発がんリスクも懸念される。
”飲んでもムダ”なサプリ一覧
セサミン
ビタミンEが豊富に含まれ、抗酸化作用があるとされているが、サプリメントからそうした作用が実証されたデータはない。2016年に発表された研究では「セサミンにコレステロール値を改善する作用は認められなかった」とされている。
イチョウ葉エキス
認知機能の低下が始まった人には1日に240〜360mgのイチョウ葉エキスを取ることで記憶力の改善がみられたという報告はあるが、健康な中高年にはイチョウ葉エキスを取った場合でも記憶力や集中力にも変化は確認されなかったという。
グルコサミン・コンドロイチン
関節の軟骨部分に含まれる成分。そのため、関節痛の予防・改善ができるとされている。しかし、口から摂取しても胃で分解されてしまい、成分は患部に届かない。「まったく効果がない」とする科学論文も。
プラセンタ
更年期の症状が軽減されるともいわれ話題となったが、世界中でプラセンタが使われているのは韓国と日本ぐらい。同時に、プラセンタが更年期の症状に効くという報告はこれまでに出ていない。
ヒアルロン酸
医療現場ではヒアルロン酸を注射することで肩や膝の痛みを和らげるといった治療に使われることもあるが、ヒアルロン酸を口から体内に入れても胃の中で溶けてしまうため肌や関節には届かない。
(参考・引用元:『女性自身』7月23・30日号)
以上となります。
よく聞く名前がありますね。
CMではちょっとした物語風になっていてついつい引き込まれ、本当に効くのかなぁ、飲まないよりは飲んだほうがいいのかなぁ、とついつい電話をしてしまったりという視聴者も多いのじゃないでしょうか。
しかし「飲まないよりは飲んだほうがいいのかな」という安易さで健康を逆に損なう結果になるのだとしたら、こんなにつまらないことはありません。
良さげな雰囲気やキャッチコピーなどに惑わされることなく、本当に今の自分に必要なものなのかどうかを精査する目や心は忘れないでいたいものです。
ではまた。
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