ころもです。
9月7日号の『週刊現代』に気になる記事がありました。
それは「ああ飲まなきゃよかったと後悔することになる薬」というもの。
これ、知っておかなくてはいけないし、知りたいですよね。
医療に関して素人の人間がどうやって自分や家族の生命を守っていくか。
専門的な知識も経験もない人間が、精神的にもっとも頼りなく不安な場面で非常に重要な選択や判断を強いられる。
心身ともに疲弊しているときに「その道のプロ」と信じている医師から言われることに従順になってしまうのも致し方ないという場面は多々あります。
ことに、それが余命わずかな末期の患者となれば話はより深刻です。
何をどうすることが悔いの残らない治療になるのかどうか、患者本人のために良いのかどうか。当事者も家族も最良の決断がわからない。
尊厳ある最期。
後悔のない最期。
何が一番いいかはわからないとしても「何を飲ませると後悔することになるか」という知識だけでも蓄えておけば、「重要なその時」に必要な判断が下しやすくなるはず。
判断に迷ったとき、最善を見つけることは難しくとも「何をやると後悔するか」を判断できれば、後悔も最小限にすることができる。そう信じたい思いもあります。
「何をやるか」ではなく「何をやらないか」。
かなり重要です。
本当にそれは必要な処置なのかどうか
時として人は疲れすぎて、何が大事で何がそうじゃないのかの優先順位が見えなくなることがあります。
その究極は「命」そのものでしょう。
この世のすべてを知ることができるのは命あってこそ。
けれどもその生命が消えてしまうかもしれない危険にさらされているときにさえ、電車を乗り継ぎ会社へ向かって数時間の生産的になるとは到底思えない仕事に立ち向かおうとする。
なぜ?
仕事を失いたくないから。
仕事を失うと食べていけなくなるし、食べていけなくなると生きていけないから。
ですよね?
となる。
生きるために必要なもののために、今日の「あれこれ」がある。
その頂点にあるはずの「生きる」が脅かされているのに、もっとも慎重さと英断を必要としているときなのに、そういう時に限って些末なことに神経をはらい、忖度し、命をみすみす危険にさらす選択をしてしまう。
それが人間。
誰もが同じような本末転倒のジャッジを下しそうになったこと、あるいは下してしまったことがあるのではないでしょうか。
週刊現代の大人気特集となっている「本当に患者のためなのだろうか」という企画の主眼は、余命わずかな末期患者の「安らかなる最期」ということに帰結していくのでしょう。
最善を選ぶことができないなら、せめて最悪を回避する知恵。
知っておいて損はないはずです。
ではご紹介しましょう。
〜〜飲むと後悔することになる薬〜〜
医者はこうして薬を奨めてくる
「血圧が下がり命の危険があるので、血圧を上げましょう」
薬の種類/代表的な薬剤名
【昇圧剤】ドパミン、ドブタミン、アドレナリン
▶飲まないほうがいい理由◀
亡くなる前に血圧が下がるのは自然な現象。昇圧剤を使えば心拍数は回復するが、心臓に強い負荷がかかる。
医者はこうして薬を奨めてくる
「体がだるくてつらそうなので、元気になる薬をだします」
薬の種類/代表的な薬剤名
【ステロイド】プレドニゾロン、ベタメタゾン、メチルプレドニゾロン
▶飲まないほうがいい理由◀
ステロイドを使えば体のだるさを軽減できるが、一時的な症状緩和にすぎず、不眠や躁うつも起きやすい。
医者はこうして薬を奨めてくる
「誤嚥性肺炎を発症しているので、治療しましょう」
薬の種類/代表的な薬剤名
【抗菌薬】タゾバクタム・ピペラシリン、イミペネム・シラスタチン
▶飲まないほうがいい理由◀
誤嚥性肺炎は再発する。肺炎を抗菌薬で治療しても、終末期の患者は、再発→再治療を繰り返し、苦しい。
医者はこうして薬を奨めてくる
「痰が詰まって苦しそうなので、痰の分泌を抑えましょう」
薬の種類/代表的な薬剤名
【抗コリン薬】アトロピン、ブルコパン、ハイスコ
▶飲まないほうがいい理由◀
抗コリン薬は唾液の分泌を抑えるため、痰は少なくなるが、口が乾くので逆に苦痛となることもある。
医者はこうして薬を奨めてくる
「足がぱんぱんになっているので、むくみをとりましょう」
薬の種類/代表的な薬剤名
【利尿剤】フロセミド、アゾセミド、ブメタニド
▶飲まないほうがいい理由◀
血管の水分を尿で出す薬。心臓が血液を送って血管の脱水を回復しようとするため、心臓に負担がかかる。
医者はこうして薬を奨めてくる
「鎮痛剤の副作用を防ぐため、吐き気止めを飲みましょう」
薬の種類/代表的な薬剤名
【吐き気止め】ハロペリドール、クロルプロマジン、プロクロルペラジン
▶飲まないほうがいい理由◀
モルヒネなどの鎮痛剤の副作用を防ぐが、そわそわして、じっと座っていられなくなる症状が出やすい。
医者はこうして薬を奨めてくる
「高血圧を放っておくと、脳出血を起こします」
薬の種類/代表的な薬剤名
【降圧剤】テルミサルタン、オルメサルタン、アムロジピン、ニフェジピン
▶飲まないほうがいい理由◀
死が近い患者では、降圧剤で血圧が下がりすぎて血流が悪化し、手足が冷えたり、尿が出なくなることも。
医者はこうして薬を奨めてくる
「腎機能を保つため、血糖値をコントロールしましょう」
薬の種類/代表的な薬剤名
【糖尿病薬】インスリン製剤、グリメピリド、メトホルミン
▶飲まないほうがいい理由◀
やせ細った末期の患者では、糖尿病薬を飲むことで低血糖を起こし、昏睡状態になり死亡するリスクが高い。
医者はこうして薬を奨めてくる
「これまでも飲んできた薬ですから、飲み続けましょう」
薬の種類/代表的な薬剤名
【高脂血症薬】アトルバスタチン、シンバスタチン、ロスバスタチン
▶飲まないほうがいい理由◀
余命短い患者を対象にした研究によれば、スタチンを飲み続けた人と、やめた人とでは寿命に差はなかった。
医者はこうして薬を奨めてくる
「認知機能に障害が出てきたようですから、薬を出します」
薬の種類/代表的な薬剤名
【抗認知症薬】メマンチン、ドネペジル、ガランタミン
▶飲まないほうがいい理由◀
抗認知症薬には、脈が遅くなる副作用がある。終末期の患者では、この副作用で亡くなることも少なくない。
医者はこうして薬を奨めてくる
「睡眠薬を飲んで眠っていれば、痛みも落ち着いてきます」
薬の種類/代表的な薬剤名
【睡眠薬】トリアゾラム、エチゾラム、クロチアゼパム
▶飲まないほうがいい理由◀
睡眠薬を飲むと、朦朧として幻覚を見たり、逆に物を投げたり、暴言を吐く副作用が起こりやすくなる。
(出典元:『週刊現代』2019年9月7日号)
以上となります。
いざその場面に遭遇したとき、後悔を最小限にとどめるためにぜひ思い出して欲しい知識です。
では。
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