ころもです。
とにかく「知る」ことが大事。
知っていて利用しないことはできても、知らないものを利用することはできないですから。
助けてもらえるものがあるなら、素直に助けてもらったほうがいいし、もらえるものがあるなら正当な手順を踏んでちゃんと貰ったほうがいい。
ことに医療においては不意の出費がかさんで大変なことも多いのだから、国が出してくれるというのならそれを利用しない手はないです。
今回は、2018年最新版として「申請すれば国が払ってくれるお金」について、『週刊現代』8月18・25日号よりご紹介させて頂きます。
役所は積極的に教えてくれない
でも申請すれば貰えるのだ
とにかく役所というところは気が利かない。
聞いたことには答えるけれども、聞かなければこちらが得になる情報があっても積極的に教えることが少ない。
だから、どんな制度があるのかを自ら知る努力がいるのです。
黙っていては有用な情報も「無きに等しい」なんて、あまりにも勿体無い。しっかり税金を払っているのだから、困ったときには国や自治体に助けを求めることは何も悪いことじゃない。
声をあげることが大事です。
さ、どんな制度があるのかご紹介していきます。
2018年最新版
申請すれば国が払ってくれる「おカネ」
〜医療〜
・病院でED治療を受けた
◇制度名・通称:医療費控除
◇もらえる金額など:医療費として控除対象
◇申請先:確定申告
【概要】
医師による診療や処方を受ければ、ED治療も医療費として認められる。ネット通販で勃起薬を購入した場合は対象外。
・健康改善のためにジム通いを始めたい
◇制度名・通称:医療費控除
◇もらえる金額など:医療費として控除対象
◇申請先:確定申告
【概要】
高血圧や糖尿病、高脂血症の患者が、指定の施設に一定期間通うことが条件。医師による「運動療法実施証明書」も必要。
・ドラッグストアで市販薬を大量に買った
◇制度名・通称:スイッチOTC薬控除
◇もらえる金額など:課税所得額から控除
◇申請先:確定申告
【概要】
医療用から転用された医薬品の購入額1万2000円を超過した分が控除の対象となる。医療費控除とは併用できない。
・手術費、入院費が高額だった
◇制度名・通称:高額療養費制度
◇もらえる金額など:限度額超過分を払い戻し
◇申請先:健康保険組合、協会けんぽ支部など
【概要】
1ヶ月間の窓口負担学が自己負担限度額を超えた場合に還付される。一般的な70歳以上なら限度額は5万7600円。
・がんで今まで通りに働けなくなった
◇制度名・通称:障害年金
◇もらえる金額など:約97万円など
◇申請先:年金事務所
【概要】
年金機構の認定医によって認定されれば受給可能。ただし申請方法が複雑なため、専門家に相談したほうがいい。
・末期がんのために自宅療養したい
◇制度名・通称:介護保険
◇もらえる金額など:介護費用の9割など
◇申請先:市区町村
【概要】
40歳以上の末期がん患者が対象。介護用品のレンタルや訪問介護サービスが1割負担で受けられるようになる。
・クスリの副作用で入院治療を受けた
◇制度名・通称:医薬品副作用被害救済制度
◇もらえる金額など:医療手当3万4400円など
◇申請先:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
【概要】
医師の診断書などと共に給付を請求する。入院を必要としない症状やクスリの用法を守っていない場合は除外される。
・銀行からお金を借りて「がん先進医療」を受ける
◇制度名・通称:がん先進医療費利子補給制度
◇もらえる金額など:ローンの利子相当額
◇申請先:都道府県や市区町村
【概要】
重粒子線治療などが対象。自治体が指定する金融機関から借りたローンの利子分が、一定期間(10年など)補助される。
・障害があって通院の交通費がかかる
◇制度名・通称:福祉タクシー利用助成
◇もらえる金額など:タクシー利用券の交付
◇申請先:市区町村
【概要】
要介護者はもちろん、腰痛や骨折などで通院が困難だと認定されれば交付される。金額、回数は地域によって異なる。
・お得に人間ドックを受けたい
◇制度名・通称:人間ドック助成
◇もらえる金額など:費用5〜8割
◇申請先:市区町村
【概要】
自治体によって補助内容は様々だが、国民健康保険加入者で事前の申請があれば、指定の医療機関で安く受けられる。
・鍼やお灸を受けてみたい
◇制度名・通称:はり・きゅう施術費助成
◇もらえる金額など:利用券の交付
◇申請先:市区町村
【概要】
たとえば八王子市では、申請を行った65歳以上に月1枚(1000円券)を交付。市が指定した治療院で使用できる。
・パーキンソン病などの難病にかかった
◇制度名・通称:難病医療費助成制度
◇もらえる金額など:自己負担額が軽減
◇申請先:都道府県や市区町村
【概要】
国が指定する331の難病が対象。難病患者は自己負担が2割となり、収入に応じて負担額の上限も設けられている。
・肺炎が怖いので予防したい
◇制度名・通称:肺炎球菌予防接種助成
◇もらえる金額など:数千円程度
◇申請先:市区町村
【概要】
65歳以上の高齢者を対象に各自治体で実施されている。接種できるのは一人1回かぎり。自己負担額は5000円程度。
・2週間以上会社を休んで家族を介護
◇制度名・通称:介護休業給付金
◇もらえる金額など:給料の67%など
◇申請先:勤務先、ハローワーク
【概要】
支給対象機関は最大3回で通算93日まで。雇用保険の被保険者が、基本的には事業主を経由して申請手続きを行う。
・高額の介護用品を購入した
◇制度名・通称:介護福祉用具購入助成
◇もらえる金額など:購入費用の8〜9割など
◇申請先:市区町村、福祉事務所
【概要】
指定の福祉用具(腰掛弁座、入浴補助用具、簡易浴槽など)の費用が補助される。指定の販売業者で購入する必要がある。
・紙おむつ、尿取りパッド代が高い
◇制度名・通称:紙おむつ等購入費助成
◇もらえる金額など:月額1500〜5000円など
◇申請先:市区町村、福祉事務所
【概要】
寝たきりの要介護者の家族に、紙おむつ、尿とりパッド、ドライシャンプーなどの購入資金やクーポン券が交付される。
以上となります。
(出典・参考元:『週刊現代』2018年8月18日・25日号)
ぜひ、困っている方にも教えてあげてください。
ではまた。
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