ころもです。
生きにくい世の中を生きやすくする。
そのために出来ることがあるなら、そのために必要な知識ならぜひひとつでも多く蓄えたいもの。
今回は『週刊現代』9/28号より「人生100年時代を生き抜く知恵」として、
”国の支援を受けて生きていく方法”
をご紹介します。
知らなきゃもったいない、新制度がこんなに!
今月中に日本年金機構から緑色の封書が届いたら、それは年金生活者支援給付金の給付金対象者ということになるでしょう。
なんでも、
「前年の年金とその他の所得の合計が87万9300円以下だった場合に、年最大6万円が年金の支給額に上乗せされるようになる」というのです。
腹立たしいことにこういった制度は気づいた人だけが利用できたり恩恵にあずかっているという構図になりがち。
しかし相手がそうなら、こちらが変わるしかない。
新制度をいち早くキャッチして、該当する項目があるのならそれを享受する。
年老いた両親には入らない情報でも、あなたが知れば状況は変わるかもしれない。利用するかしないかは二の次、まずはどんな制度が新たに出来たのか。
それを知ることが大事です。
生きにくい世の中を生き抜くために能動的に情報を掴む。
そういうメンタル面の貪欲さは大事です。
命は受け身では守れない。
果敢につかみにいきましょう。
知っている人だけが恩恵を受けられる!?
「国の支援」サービスにお金 ①
【医療】
❏ 困っている内容
定年退職して健康保険を抜けなければならない
❏ 支援の内容
健康保険料の負担がゼロに
❏ 駆け込み先(申請のタイミング)
子の勤める会社(退職日の次の日から5日以内)
❏ 制度名・通称
子の扶養に入る
❏ 制度の概要
年金などの収入額が158万円以下(65歳未満の人は108万円)であれば、子の健康保険に入れる。
❏ 困っている内容
手術費、入院費が高額だった
❏ 支援の内容
限度額を超えた分を払い戻し
❏ 駆け込み先(申請のタイミング)
健康保険組合など(治療を受けた翌月から2年以内)
❏ 制度名・通称
高額療養費制度
❏ 制度の概要
一般的な70歳以上なら1ヶ月の窓口限度額5万7600円(個人)を超えた医療費が還付される
❏ 困っている内容
人工透析をしていて費用がかさむ
❏ 支援の内容
自己負担額が原則1割に
❏ 駆け込み先(申請のタイミング)
市区町村(医師に診断書をもらってから3カ月以内)
❏ 制度名・通称
自立支援医療制度
❏ 制度の概要
うつ病やペースメーカーなど継続的な医療費の自己負担額が軽減される。1年ごとに申請が必要
❏ 困っている内容
70歳を超えて医療費が高額になってきた
❏ 支援の内容
自己負担額が2割に
❏ 駆け込み先(申請のタイミング)
健康保険組合など(70歳の誕生月)
❏ 制度名・通称
高齢受給者証
❏ 制度の概要
70〜74歳で、前年の世帯収入が520万円未満であれば対象に。手続きには源泉徴収票を
持参
❏ 困っている内容
通院やオムツ代にお金がかかった
❏ 支援の内容
10万円を超えた分を所得から控除
❏ 駆け込み先(申請のタイミング)
税務署(医療費発生の翌年から5年以内)
❏ 制度名・通称
医療費控除
❏ 制度の概要
医師による診察のほか、リハビリ代や通院の交通費、訪問看護費も医療費として控除の対象に
❏ 困っている内容
ドラッグストアで市販薬を大量に購入した
❏ 支援の内容
最高8万8000円を所得から控除
❏ 駆け込み先(申請のタイミング)
税務署(確定申告時)
❏ 制度名・通称
セルフメディケーション税制
❏ 制度の概要
風邪薬や湿布薬など指定の成分を含む医薬品を上限額以上買えば、所得から控除できる
❏ 困っている内容
病気やケガで働けなくなった
❏ 支援の内容
給料の2/3程度
❏ 駆け込み先(申請のタイミング)
健康保険組合(起算日から2年以内)
❏ 制度名・通称
傷病手当金
❏ 制度の概要
4日以上会社を休むと、最長で1年6カ月、健康保健から手当が出る。自宅療養も対象になる
❏ 困っている内容
がんの治療、薬の副作用がつらく働けなくなった
❏ 支援の内容
約97万円 ※1級相当の場合
❏ 駆け込み先(申請のタイミング)
年金事務所(障害認定日から65歳の誕生日の前々日まで)
❏ 制度名・通称
障害年金
❏ 制度の概要
公的年金加入者が病気やケガで障害を負った場合に支給される。障害の程度で支給額が変わる
❏ 困っている内容
転倒して骨折は治ったが障害が残った
❏ 支援の内容
最低でも約117万円
❏ 駆け込み先(申請のタイミング)
年金事務所(ケガが治った日から5年以内)
❏ 制度名・通称
障害手当金
❏ 制度の概要
軽い障害が認められる場合に支給される。悪化した場合には、障害年金に切り替えることも可
❏ 困っている内容
肺炎球菌、インフルエンザの予防接種を受ける
❏ 支援の内容
自己負担額が無料〜5000円程度に
❏ 駆け込み先(申請のタイミング)
市区町村など(接種を受けた年度内など)
❏ 制度名・通称
肺炎球菌予防接種助成
❏ 制度の概要
65歳以上で対象となる人に市区町村からお知らせが届く。肺炎球菌予防接種は一人1回限り
❏ 困っている内容
親族が亡くなり、葬祭費がかさんだ
❏ 支援の内容
3万〜7万円程度
❏ 駆け込み先(申請のタイミング)
市区町村(葬儀を行った日の翌日から2年以内)
❏ 制度名・通称
葬祭費の支給
❏ 制度の概要
故人の健康保険証と葬儀を行ったことが確認できるもの(領収書や会葬礼状)を持参する
※リストは2019年9月18日現在の情報をもとに作成したもの。制度に関する詳しい内容は、各公式ホームページや各担当窓口で確認してください
次回は【介護】に関する、国の支援をご紹介します。
(出典元:『週刊現代』9/28号)
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