ころもです。
あんなに元気な人がなぜ?
「行ってきます」と元気に玄関を出た人が、帰らぬ人となる。
「じゃ、先にお風呂入るね」
そう言って口笛を吹いていた夫が突如として亡くなってしまう。
悪夢のような現実ですが、心臓性の突然死で亡くなる人の数は日本全国で毎年「約10万人」いると推計されているのです。
思いがけずに起きる発作。
その引き金となるのは不整脈で、患者数は近年増加し続けているといいます。
思えばあれが「前兆」だった!?
突然死を招く「キラー不整脈」。
事前に把握することができればいいけれど、自覚症状がなく突然に起こり得るものだけに厄介です。
しかし九死に一生を得た人々の中には「あれが前兆だった」と感じる”隠れ前兆”なるものがあったと言う人も少なくないといいます。
それはどんなもの(前兆)なのでしょう。
🔳トイレが近い🔳
「心房細動が起こると血液が心房にたまってしまい、これを押し出そうとする心臓の負担が大きくなります。心臓に負荷がかかりすぎると、体は血液を体外に出そうとして『心房利尿ホルモン』を分泌し、尿として排出しようとします。まさか、不整脈と頻尿が関わっていると考える人は少ないでしょうし、頻尿だからといって過度に恐れる必要はありません。しかし、ときに夜中に何度もトレイで目が覚めるという人は、心房細胞のリスクを頭に入れておきたい」
🔳「靴下の痕」が翌朝まで残る🔳
「心房細胞を放置していると、密かに心不全が進行している可能性があります。心不全によって、体の様々なところにむくみが生じますが、とくにわかりやすいのが足のスネです。以前より靴下の痕が取れにくくなったら、心房細動の隠れサインである可能性があります」
🔳昼間に突然睡魔が襲う🔳
「昼間に眠くなるのは、『睡眠時無呼吸症候群』の代表的な症状です。睡眠時無呼吸症候群の人は、10秒以上の無呼吸状態を一晩に30回ほど繰り返しているため、夜間にしっかり睡眠を取っているつもりでも、良質な睡眠が取れていないことが多い。無呼吸状態のうちに低酸素症を起こして心臓に負担がかかり、心房細動を引き起こすリスクも高めていると考えられます」
🔳「ちょっと高め」で放置している🔳
「例えば、血圧や悪玉コレステロール、肥満を示すBMIなどの数値が正常値より少しだけ高い人は、見た目は健康に見えるし、本人も”まだ大丈夫だろう”と放置しがちです。でも実は、こういう人ほど心臓に結構な負担がかかっていて、心室細動を起こすケースがあります」
🔳眉間にしわが寄りやすい🔳
今年8月に開かれた欧州心臓病学会では、「眉間のしわ」が最も深い人は、眉間にしわのない人と比べて心臓病で死亡するリスクが約10倍高いとの研究結果が発表された。学会では「しわの形成と動脈効果が相関する」との仮説が唱えられたが、さらなる研究が待たれる。
なんだか身近過ぎる前兆ですね。
昼間に突然睡魔が襲うやトイレが近いなど、前兆といえばそうでしょうが、これを前兆と捉えたところでさほど深刻に考えることもなさそうな…、だからこそ怖いということか。
さて、不可抗力だから何もしないと捨鉢な気持ちになる前に、食生活で予防できるというので「突然死を遠ざける食べ物」をご紹介します。
突然死を遠ざける食べ物たち
● 1日50ミリのオリーブオイル
「スペインの調査で、エクストラバージンオリーブオイルを1日50㍉以上摂取している人は、全く摂取しない人に比べ、心房細動の発症リスクが約4割低かったという研究結果があります。オリーブオイルに含まれるオレイン酸やポリフェノールには動脈硬化の予防作用があり、これが心疾患のリスクを抑えていると考えられています」
● ホウレン草&バナナ&アボカド
これらに多く含まれるカリウムにも心臓にかかる負荷をやわらげる効能がある。
「摂取したカリウムは血液にのって全身に運ばれ、体内の余分な塩分(ナトリウム)を尿として体外に排出する作用がある。その結果、血圧が下がり心臓の負担が軽くなるのです」
● DHA&EPA 青魚の「脂」の効能
「とくに『青魚』の脂に含まれるオメガ3系脂肪酸の一種、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)には血栓予防や血圧低下など、心臓機能の保護作用がある。心臓手術を行った患者が、術後にDHA・EPAを摂ったところ、心房細動の発症を抑制したというデータも存在します。さらに、DHA・EPAと『食物繊維』には、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロール値を下げる効果もあり、まさに”心臓の味方”ともいえる食材です」
(出典・引用元:『週刊ポスト』2018年10月5日号より)
エキストラヴァージンオリーブオイル、バナナにホウレン草にアボカド。
どれも手の届かないものではないですね。
これが手の出せない高価なものなら残念すぎますが、これなら毎日の生活で取り入れるのに家計の負担も少なく、それでいて美味しく頂けるので一石二鳥、いやそれ以上か。
ぜひ、お試しあれ。