ころもです。
生きていればこそ。
いきなり何を言い出すのかと言われそうですが、
生きていればこそ
これが今日も明日も明後日も変わらぬ人生の要(かなめ)であり、もっと肉薄した言葉を使うなら、「明日には、否、5分後には死ぬかもしれない自分」が肝に銘じなければいけないシビアな現実であるということです。
生きている、正確には「生かされている」存在の自分たちにできる最善とは”なんぞや”と考えたとき浮かぶ言葉は、
人事を尽くして天命を待つ
果たして自分は人事を尽くしているだろうか。あなたも自分の人生の随所で最善を尽くしていると言い切れる日々を送っているでしょうか。
生かされている命に対する最善は、その生命を支える細胞を活かすということであり、その細胞を形成する「食べ物」について真摯に取り組む努力をするということにつながると考えます。
色々なアプローチの仕方がありますが、軽佻浮薄と捉えられがちな週刊誌においても時に興味深く、非常に参考になる記事が掲載されることがあります。
ということで今回は、本日発売『女性セブン』から「老化が止まる」最強食品なるものを(26人の食とアンチエイジングのプロフェッショナルから取材)ご紹介します。
生きることは食べること
年相応であることに逆らうというより、少しでも健康的に年を重ねるという意味でアンチエイジングなるものに興味は尽きません。
テレビをつければあのタレント、あの女優、あの、あの…
見覚えのある芸能人の頬がピッカピカのツルッツルで、ああ、ヒアルロン酸を注入したのか、この人もそうか、そうなんだぁ、わからないでもないけど残念だなぁ。
そう思うシーンが本当に増えたものです。
手っ取り早く表面を塗り替え、注入し、引っ張り、突っ張り、縫い上げることも見た目にはアンチエイジングにつながるのでしょうが、問題は健康長寿ということであって、そこじゃない。
高速道路の危険性よりは、でこぼこでも安全性の高い道を選びたい、そういう方々に有益な記事のひとつになることを期待し、今回の記事をそろそろご紹介します。
「老化が止まる」食べ物ランキング
※食とアンチエイジングのプロ26人に「本当に健康長寿を全うできる食べ物」を取材したものであり、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計。
5点以上を獲得した食品が掲載されています。
1位 納豆 25点
《ポイント》
「豊富に含まれるポリアミンは免疫細胞を若返らせ、病気に強く若々しい体を作ってくれる。人の体にポリアミンを吸収させられる食べ物は納豆だけだといわれています」
(菊池さん)
「原材料である大豆に含まれるイソフラボンの成分は女性ホルモンに近く、肌のくすみ防止や美白効果も期待できます」(牧田さん)
「骨の形成を促すビタミンKも多く含まれており、骨粗しょう症予防にもなる」(望月さん)
「水溶性食物繊維も比較的豊富で消化にもいい。腸内環境を整えてくれる作用もあります」(松生さん)
2位 ヨーグルト 21点
《ポイント》
「骨や血液を作ってくれるカルシウムを効率よく補給できる。牛乳など、ほかの乳製品に比べお腹に負担をかけず、下痢などを起こしづらいのも推奨したい理由の1つ」(望月さん)
「ヨーグルトのカルシウムは小松菜やじゃこなど、ほかの食品に比べて吸収されやすい。ビタミンCを含むフルーツと一緒に摂るのもおすすめです」(中沢さん)
「乳酸菌が持つ整腸作用が大腸がんの発生を抑制し、免疫を高める効果も期待できます」(藤岡さん)
3位 卵 18点
《ポイント》
「健康長寿に必要不可欠であるたんぱく質のもととなるアミノ酸が豊富に含まれている食べ物です」(大友さん)
「卵に含まれているコリンという成分は脳を活性化させ、認知症を防いでくれます。糖質が含まれていないため糖尿病の心配もない。1日3個くらい食べたい」(渡辺さん)
「レシチンという成分も豊富で、動脈硬化を防ぐ働きがあります」(中沢さん)
4位 えごま油 14点
《ポイント》
「オメガ3と呼ばれる良質な油成分が多く、体の中の炎症や血流の停滞を改善してくれる」(南雲さん)
「えごま油は腸の炎症を抑えて、腸内環境を整えてくれる。実際、私はドレッシング代わりに野菜にかけて、便秘知らずです」(黒田さん)
「油は効率よく吸収できる貴重なエネルギー源。特にえごま油に含まれるEPAやDHAといった成分は、動脈効果や認知症を予防する効果もあります」(望月さん)
4位 ナッツ類 14点
《ポイント》
「低糖質なのに高たんぱくで栄養価が高い」(南雲さん)
「アンチエイジングに欠かせない成分であるビタミンEや食物繊維、オレイン酸が豊富。しかも糖質がほとんどなく、血糖値が上がる心配もないため、小腹が空いた時にもってこいの食材です」(黒田さん)
「ナッツ類が豊富に含むビタミンEは、血流をよくしてくれるため、しわの改善など肌のアンチエイジング効果も期待できる」(小川さん)
「特にアーモンドは若さを保つビタミンEが最多。素焼きがおすすめ。揚げたものや塩をまぶしたものはカロリーや塩分量を高めるので注意してほしい」(廣田さん)
6位から10位まではここから。
6位 トマト 13点
《ポイント》
「トマトにはビタミンCが多く、リコピンなど抗酸化力のある成分も含まれている」(永山さん)
「リコピンの持つ抗酸化力は最強。同じく抗酸化力が高いとされるβカロチンの2倍、ビタミンEの100倍も効果があるといわれています」(菊池さん)
「リコピンの効果はもちろん、トマトは水分が豊富で、消化もいいうえ日本中のどこでも、しかも易く手に入る得がたい食材です」(岡田さん)
7位 ブロッコリースプラウト 11点
《ポイント》
「ブロッコリースプラウトには、抗酸化作用のあるβカロチンとともに、体内に取り込まれた化学物質を解毒する作用を持つスルフォラファンという成分も多く含まれています」(伊達さん)
「スルフォラファンには糖化を防ぐ働きもあり、ガンや糖尿病dの予防効果も期待できる」(金丸さん)
「酸化と糖化の予防こそが老化を止めることにつながる。シミやしわを減らしてくれる働きも確認されています」(中島さん)
7位 牛肉 11点
《ポイント》
「骨や筋肉を作るたんぱく質はもちろん、全身に酸素を運ぶ鉄分も豊富。鉄が十分に補給されることで顔の血色アップにも」(磯村さん)
「牛肉は肌のアンチエイジングにも有効。シワやたるみを改善するコラーゲンを生成するたんぱく質やビタミンが豊富に含まれています」(柴さん)
「アンチエイジング成分である良質なたんぱくや、ビタミンB群が特に多く含まれる、脂肪の少ないヒレ肉またはサーロインの赤身がおすすめ」(廣田さん)
7位 にんにく 11点
《ポイント》
「加熱することで現れるスコルに仁という成分に強い抗酸化作用があります」(永山さん)
「アリシンとチアミンにはかなり強力な疲労回復効果があり、細胞を活性化させ、若返らせてくれる」(一石さん)
「含まれる抗酸化物質はアンチエイジング効果はもちろん、がんの原因になりうる、活性酸素を除去する効果もある」(田中さん)
10位 いわし 10点
《ポイント》
「いわしに含まれるDHAやEPAは脳梗塞や認知症を予防してくれるといわれている」(河村さん)
「鉄分や亜鉛、ビタミン類も豊富に含まれており、これらの成分はうつ病予防にもつながるといわれています」(柴さん)
10位 オリーブオイル 10点
《ポイント》
「オリーブオイルなどの植物油が含有するオレイン酸には、コレステロール値の上昇を防ぐ効果があります」(松生さん)
「エクストラヴァージンオリーブオイルから抽出されるオレオカンタールの持つ抗炎症作用は鎮静剤並みの強力さ。さらに、同じくオリーブオイルが含有するポリフェノールやビタミンEにもアンチエイジングに必須の抗酸化作用がある」(田中さん)
10位 かつお 10点
《ポイント》
「動脈硬化を防ぐタウリンやビタミンB群、高い抗酸化作用を持つビタミンEやアンセリンがバランスよくかつ豊富に含まれている」(牧田さん)
「筋肉を作るたんぱく質の合成を促進する必須アミノ酸であるロイシンやイソロイシンも多い。旬である今のうちに、たくさん食べることを推奨したい」(金丸さん)
10位 鮭 10点
《ポイント》
「赤色のアスタキサンチンという色素には、優れた抗酸化力がある。濃ければ濃いほどアスタキサンチンが多いため、鮮やかな赤がいい鮭の目印です」(菊池さん)
14位から21位はここから
14位 みそ 9点
《ポイント》
「もともと大豆に含まれる、整腸効果やアンチエイジング効果のあるイソフラボンやアミノ酸が、みそを作る過程で発酵することでさらに体に吸収されやすくなる」(勝田さん)
「メラノイジンという抗酸化成分も含まれる。選ぶときは、たんぱく質の多い豆みそがおすすめです」(伊達さん)
14位 レバー 9点
《ポイント》
「不足すると貧血になるとされる鉄、亜鉛、ビタミンB1、B12、葉酸、たんぱく質が一気に摂れるスーパーフード。煮ても焼いても栄養価は変わらないため好みの調理法で」(渡辺さん)
「ビタミンやミネラルも豊富であり、その栄養価の高さから”天然のマルチビタミン・サプリメント”と呼ばれている。食卓に取り入れない手はない」(大友さん)
14位 さば 9点
《ポイント》
「青魚に含まれる”オメガ3系”の油には、中性脂肪や血圧を下げる、脳細胞を活性化させて認知症を予防するなど頭と体、両方のアンチエイジング効果が期待できる」(永山さん)
14位 鶏肉 9点
《ポイント》
「カルノシンやビタミンB群には”老化の元凶”といわれる糖化物質であるAGEの発生を抑えてくれる効果が」(牧田さん)
「血管の壁や粘膜を健康に保つ働きがあるビタミンAもたっぷり含まれている。この働きにより、動脈効果の予防やコラーゲンの生成による肌の保湿も期待できる」(渡辺さん)
14位 豆腐 9点
《ポイント》
「大豆の水溶性成分をにがりで固めたものが豆腐。人体の60%以上は水でできているため、ほかの大豆製品よりも圧倒的に吸収率がいい」(一石さん)
「豆腐が含む植物性たんぱく質は良質なうえ、やわらかくて食べやすい。骨や筋肉を作るため、積極的に食べて欲しい」(中島さん)
19位 チーズ 7点
《ポイント》
「含まれるカルシウムは牛乳の6倍以上だといわれており、日常的に摂取すると骨粗しょう症予防になる」(渡辺さん)
「発酵食品でもあるチーズには整腸作用も。たんぱく質や脂質などカルシウム以外の栄養素も豊富だが、ビタミンCが含まれていないのでフルーツと一緒に食べるのもおすすめ」(磯村さん)
19位 豚肉 7点
《ポイント》
「豚肉には疲労回復させ、糖質の代謝を促してエネルギーに変えるビタミンB1が豊富」(藤岡さん)
「ビタミンB1とともにビタミンB2とEも多く含まれており、これらは老化の原因になる活性酸素を除去する働きがある。また、動物性たんぱくも豊富で、血管の弾力が増して若返ります」(渡辺さん)
21位 アボカド 6点
《ポイント》
「多く含まれる水溶性食物繊維は整腸効果があり、腸内環境を整えてくれる。脂質に含まれるオレイン酸も脳梗塞や認知症の予防が期待できるが、1個につき約250Kcalとcalも高いため食べ過ぎには注意して」(金丸さん)
「”森のバター”ともいわれているアボカドが含む豊富な脂肪分は体にいいといわれる不飽和脂肪酸。悪玉コレステロールを抑え、高血圧や動脈効果を防いでくれます。美肌効果も」(小川さん)
21位 緑茶 6点
《ポイント》
「カテキンには強力な抗酸化作用があり、そのパワーはビタミンCの2倍ともいわれています」(堀江さん)
「カフェインには胃腸の働きを活性化させ、余分な脂肪やコレステロールを排出する働きが」(松生さん)
21位 しょうが 6点
《ポイント》
「辛味成分であるジンゲロールに抗酸化作用がある。さらに体をあたためることで新陳代謝もよくなり、老廃物も排出されます」(堀江さん)
「漢方薬の8割にはしょうががはいっているといわれるほど重宝されており、中国の賢人で長寿を全うしたといわれる孔子も”毎日しょうがを食べた方がいい”と書き残しています」(一石さん)
ここからは24位以下
24位 羊肉 5点
《ポイント》
「羊肉が含む脂は良質で、コレステロールを上げにくい。血管を強く健康に保ってくれる鉄分や、脳の細胞を活性化させる亜鉛も多く含んでいる」(伊達さん)
24位 発芽玄米 5点
《ポイント》
「含有のGABAはイライラを抑制し、脳の疲労を回復する効果が。さらに主食であるにもかかわらずビタミンE、葉酸、食物繊維などアンチエイジングにいい成分が一気に摂れるところもポイントが高い」(永山さん)
24位 ごぼう茶 5点
《ポイント》
「高ポリフェノールかつ食物繊維が豊富で野菜の王様と呼ばれている。お茶として飲むことで、手軽かつたくさん体に取り入れることができる」(南雲さん)
24位 うこん 5点
《ポイント》
「クルクミンという成分が含まれ、抗酸化作用をはじめとする強いアンチエイジング効果が。紫外線から肌を守ってくれる作用もあることが確認されています」(河村さん)
24位 ふき 5点
《ポイント》
「食物繊維たっぷりで低カロリー。さらに、苦み成分である”フキノール酸”には抗酸化作用も確認されています。ただし、アクが強いのでアク抜きはしてください」(中山さん)
24位 雑穀米 5点
《ポイント》
「あわやひえ、黒豆や赤豆といった雑穀米は抗がん効果のあるセレンを含むほか、食物繊維も豊富なため腸内環境の改善も期待できる」(河村さん)
24位 うなぎ 5点
《ポイント》
「ビタミンB1やアミノ酸が豊富なうなぎは、老化を促進する二大要因である酸化・糖化どちらに対しても優れた抑制効果を発揮するアンチエイジングフードの筆頭といえる」(牧田さん)
24位 牛乳 5点
《ポイント》
「カルシウムが減ると、姿勢やスタイルが悪くなり、老けて見える原因に。牛乳に含まれるカルシウムやお肌にいいビタミンB2は手軽に摂取できて、吸収されやすい」(廣田さん)
以上、是非参考にされて下さい。
ただし、今回のテーマは「アンチエイジング」、老化が止まる食品リストということに焦点を当てたものであることは再度付記しておきます。
どんなにいいものでも過剰摂取にはそれなりのリスクが伴うので、バランスよく、また必要な部分はネット検索の労を厭わず、あなた、そして家族の健康に励んで下さい。
ではまた。
(出典:『女性セブン』2019年5月9日・16日号)