ころもです。
フィギュアスケートは好きですが、嫌いなことというのか、解せないことがひとつあります。
それは、演技中、あるいは演技終了直後のガッツポーズ。
あれ、必要ですか。
客観的な視点が大事だと思うのは自分だけ!?
これから話そうとすることは個人の感想、好みの問題なので許して欲しいのですが、個人的にはフィギュアのガッツポーズが大嫌いです。
そしてもっと細かく言うと、演技終了後にせめて「1秒」ぐらいはじっとしていて欲しい。
すぐに動きすぎ、あるいは最後の演技が終わったのかどうかもわからないうちに泣いたり苛立ったりの表現が早すぎ。
余韻……
これを大事にして欲しいなと、そう思うのです。
演技中のガッツポーズなど減点して欲しいぐらい
気持ちはわかります。
さんざん練習してきたわけだし、不得意なところを修正したりあらゆる状況の中で頑張ってきたわけですから、練習通り、あるいはそれ以上の演技が出来たときはそれは嬉しいでしょう。
天にも昇る気持ち、やったー!
となるのは心情的には深く理解できます。
でも、それを外に表現してしまうのは違う。
あくまでも演技中なわけだから、そこは抑えて欲しいのですよ。
なぜって、演技中なのだから。
そして、
これは競技なのだから終わってみるまではそのガッツポーズが本当に喜んでいいものなのかどうかもわからないし、成功するたびにガッツポーズをとられてしまったら、演技構成という点でいかがなものかと首を捻らざるをえないわけで、やはりおかしなことになる。
芸術性という点を度外視できない競技である以上、演技の流れに支障の出る個人的な感情、それにともなう大げさなジェスチャーなどというものはやはり封印すべきでしょう。
あくまでもそれを評価するのは観客や審査をする人間であり、競技者である選手じゃないということを言いたいわけです。
もちろん、自己評価は大事です。
でも、それを演技中にこれみよがしに表現することはどう考えても不自然だし、演技の邪魔になるし、単純に芸術作品として楽しんでいる最中の空気を乱してしまう。
そう考えるし、そう感じるのです。
ええそうです、心が狭いと言われれば狭いし、堅苦しいと言われれば堅苦しい見解かもしれません。
でも、そういう視聴者決して少なくないと思います。
もちろん、そうは言っても競技によっては例外もあります。
格闘技などまさにそうでしょう。
ああいった判定勝ちなどがあるスポーツなどは、ガッツポーズも許容の範囲だろうし、見ていてさほど気になるものでもありません。
でも、フィギュアは違う。
あれは「やった!」とガッツポーズを決めたからといって点数があがるわけじゃないし、あげていいものでもない。
いろいろな加点や減点、技術や芸術といったものの総合で決まるわけですから、まずはきちんと予定の演技をして欲しいと思うのです。
実際、いくら本人が自分なりに気に入った出来であっても、それは自分側からの気持ちや感じ方であって、自分以外の人間である観客や審査員、判定員なる人たちの視点とは同一じゃないわけですから、そこで「ヤッター!」のわかりやすいガッツポーズをされたり、真逆に膝から崩折れる感じになってしまっても戸惑うのですよね。
もうちょっと我慢して。
まずはきっちり演技を終えましょうよ、と言いたくなる。
音楽が止まって、演技が終わる。
はい、数秒はまず止まって下さい。
そうお願いしたくなる。
そして、戻る途中、待てないようなら周囲にお辞儀をして挨拶をしているときに涙するなり、ガッツポーズをして欲しいなと。
もっといえば、キス・アンド・クライで点が出てからガッツポーズをしたり、泣いたり笑ったりの感情表現をしてくれると嬉しいですね。
陸上競技のように完全に自分が一番でGOALをきった、あるいは一番高いバーを超えたと、自他ともに認めざるを得ない、客観的な結果を見てのガッツポーズならいいですが、フィギュアは絶対違う、個人的にはどうしてもそこが気になって気になって仕方ないのです。
フィギュアは大好きなのでこれからも堪能しますが、ガッツポーズだけは物申さずにはいられない。
最後にもっと不思議なのは、それを選手の周囲の人間が誰もとがめない、あるいは注意しない、あるいは諭さない状況です。
あれは美しい競技。
そして、芸術性が重視されるものだと信じているので、演技途中のガッツポーズだけは何とか我慢してねと言いたい。
ではまた。
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