ころもです。
過去に類を見ない夏で死にそうなのは人間だけじゃない。
愛犬、愛猫にしても同じ。
いやいや、自分で何とか環境を作れる人間と比較したら犬猫の苦しさはその何倍にも何十倍にもなっているでしょう。
道を歩いていると、駐車場の車の下に入り込み、息も絶え絶えに暑さと格闘している室外犬を目撃することもしばしば。
飼い主は一体何をしているのだろうと憤懣やるかたない気持ちになります。
ということで今さらですが、まだまだ続く酷暑に対応し、ペットの熱中症対策について『週刊新潮』がわかりやすく記事にしてくれているので、ご紹介させて頂きます。
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「 熱中症」の症状の見分け方とは
守るためには、見抜けなくてはいけません。
何がどうなればそれが「熱中症」なのか。
まずそこからということで、
初期症状は……
■ベロを垂らして呼吸が荒くなる
■床にお腹をつけて、体を冷やそうとする
中期症状は……
■ヨダレを垂らす
■ぐったりしている
■吐く
■下痢をする
末期症状は……
■けいれんが止まらない
■横に倒れる
■意識がなくなる
忘れてならないのは、人は発汗して体温を下げることができるけれど、犬や猫はほぼ肉球からでしかできず体温調節が困難だということです。
自分が平気だから大丈夫だろう。
暑さに強いから大丈夫だろう。
これまで大丈夫だったんだから、この夏も大丈夫だろう。
だろう、だろう、で勝手に判断し、殺人的で昔とはまったく違う夏になったという認識がないと大変なことになって取り返しがつかなくなります。
昔は昔、その頃と今の暑さはまったく別のもの、別次元になっているのだということを認め、自分のものさしじゃなく、きちんと現実に柔軟に対応して欲しいものです。
「熱中症」の対策7ヶ条とは
1.室外犬も必ず室内へ。
30度超の空間に30分〜1時間いると熱中症の初期症状
2.犬猫を置いて家を留守にするときは必ずクーラーをつける
(設定温度は25度前後)
3.散歩は朝6時まで、もしくは夜9時以降が望ましい
4.日中に散歩する場合は、アスファルトの道を避け、平坦で木陰の多いコースへ
時間はいつもの半分ほどにしておきたい(排泄したら帰宅する位でも良い)
5.車内放置は厳禁。
クーラーをつけない場合、10〜15分で意識がなくなる場合も
6.1日の水分摂取量は体重1kgあたり、50cc超が目安、常に水分がとれる環境を
7.食事は水分が8割ほど含まれている缶詰を使用したい
短いショッピングだからと車内にペットを待たせる人がいますが、これは本当に命取りになります。後悔先に立たず、絶対やめて下さい。
特にブルドッグやパグ、いわゆる鼻の短い犬種「短頭種」が熱中症で病院に運ばれる犬の7割を占めているということなので、呼吸がしにくい彼らの鼻の構造をよく理解しなくては危険です。
太っている犬猫も脂肪で気管が狭まっているために体温を下げにくく、熱中症を招きやすいといいます。
ともに細心の注意、配慮をしてあげて下さい。
この時期のアスファルトは60〜70℃にもなり、とてもじゃないですがペットの肉球はやけどして皮が剥がれてしまいます。
ファッションのために連れ歩いたり、日中のお出かけに連れ出したりすることは言語道断。
とにかく、もう昔の夏じゃないことを自覚して、新たな覚悟と対策で愛犬愛猫ともに生き抜いて行きましょう。
ではまた。
(出典、参考元:『週刊新潮』2018年8月16・23日号)
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