ころもです。
単品では薬になるものも、「何か」と組み合わせるとそうではなくなる。
それどころか、毒になる可能性もあるとしたらこんな恐ろしいことはない。
良いものと良いものを組み合わせれば悪い影響が出るわけがないと思うのは素人考えで、それぞれが身体に良いものであっても摂取の仕方によっては「まるで意味がない」ばかりか有毒になることもあるということぐらいは最低知っていたほうがいいでしょう。
以前、人気健康食品の副作用リストを公表しましたが、まさに「健康食品と薬」の組み合わせなどがそのいい例かもしれません。
こちら→警鐘を鳴らされた「人気健康食品」副作用を週刊ポストが公表
週刊ポスト公表!「人気健康食品」副作用リスト「飲料」編
飲み合わせると危険な「健康食品と薬」のリストを6月29日号『週刊ポスト』よりご紹介させて頂きます。
キシリトールはもともと下剤の一種だった!?
知らないと色々と不都合なことが多いのはいうまでもないですが、厄介なのは、知らないのに知ろうともしないこと。
それで苦しむのは他でもない自分だったり、周囲の人間や家族だったりするのだから、自分だけがいいということじゃなく、知識として「飲みあわせてはいけない」健康食品と薬のことを勉強しておくにこしたことはないです。
〜飲み合わせると危ない
「健康食品と薬」リスト〜
食品、成分:ハーブ
イチョウの葉
◇解熱鎮痛薬(アスピリン)
注意すべき相互作用 → 作用の増強(薬の効果が強まりすぎてしまう)
◇抗凝血薬(ワルファリン)
注意すべき相互作用 → 作用の増強
◇糖尿病治療薬(一般)
注意すべき相互作用 → 作用の増強
食品、成分:ビタミン
ビタミンA
◇角化症治療薬(エトレチナート)
注意すべき相互作用 → ビタミンA過剰症に似た症状
食品、成分:ビタミン
ビタミンD
◇活性型ビタミンD3製剤(カルシトリオール等)
注意すべき相互作用 → 高カルシウム血症
食品、成分:ビタミン
ビタミンK
◇抗凝血薬(ワルファリン)
注意すべき相互作用 → 作用の減弱(薬の効果が薄まる)
食品、成分:ミネラル
カルシウム
◇強心薬(ジゴキシン)
注意すべき相互作用 → 高カルシウム血症
食品、成分:ミネラル
鉄
◇抗生物質(セフェム系)
注意すべき相互作用 → 吸収の阻害(薬の吸収が阻害される)
◇下痢治療薬(タンニン酸アルブミン)
注意すべき相互作用 → 作用の減弱
食品、成分:トクホに含まれる保健機能成分
(カッコ内は商品に表示される文言の典型例)
難消化性デキストリン(血糖値が気になる方のトクホ)
◇糖尿病治療薬(一般)
注意すべき相互作用 → 腸内でガスが発生し腹部が膨張
ラクトトリペプチド(血圧が高めの方のトクホ)
◇利尿薬(スピロノラクトン)
注意すべき相互作用 → 高カリウム血症(血清カリウム値が上昇)
◇降圧剤(ACE阻害薬)
注意すべき相互作用 → 作用の増強
キトサン(コレステロールが高めの方のトクホ)
◇高脂血症薬(イオン交換樹脂製剤)
注意すべき相互作用 → 作用の減弱
キシリトール(虫歯になりにくいトクホ)
◇糖尿病治療薬(α−グルコシダーゼ阻害薬)
注意すべき相互作用 → 下痢の可能性
◇高アンモニア血症治療薬(ラクツロース)
注意すべき相互作用 → 下痢の可能性
各種オリゴ糖(お腹の調子を整えるトクホ)
◇強心薬(ジゴキシン)
注意すべき相互作用 → 吸収の阻害
◇糖尿病治療薬 (α−グルコシダーゼ阻害薬)
注意すべき相互作用 → 下痢の可能性
以上となります。
なんだ「下痢かぁ」とあなどるなかれ。
薬は薬の効果を最大限に、健康食品も健康食品の効果を最大限に活かしたいです。
「なんとなく調子が悪いな」という場合の心当たりのひとつとして覚えておいても役に立ちそう。
週刊新潮の「食べてはいけない」シリーズとともに、大変参考になりました。
ありがとう、週刊ポスト。
考える「クセ」をつけることが何より大事ですね。
ではまた。
(出典、引用元:『週刊ポスト』2018年6月29日号)
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