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健康長寿のための「ご長寿住宅」実現に必要な4つの要素!

 

 

ころもです。

 

幸せとは複合的な要素の「絶妙なバランス」から生まれます。

なかでも、健康ほど「幸せ」に直結する基盤はありません。

 

そして、

 

その「健康」を支えるものの最たるものはやはり食事。価値観もあるでしょうが、必要な栄養素だけをサプリメントで摂取する生活、食事風景というのは、合理的ではあっても人間の情緒という面での豊かさからは程遠くわびしいもの。

そんな観点で生活を見直したとき、意外にもおざなりになっているのが、衣食住の「住」だといわれています。

 

健康長寿のために必要なのは、先述したように複合的な要素の「絶妙なバランス」であることに思いを馳せれば、決して侮ることの出来ないのが「住環境」。

今回は、『女性自身』特集の「健康寿命を延ばす住まいのつくり方」をご紹介し、さらに健康長寿について考察を深めていきたいと思います。

 予防医学で重要視されてきた「環境要素」とは?

環境要素、知っているようで聞きなれない言葉ですが、これはつまり、温度や湿度、光や空気といった環境を構成するさまざまな要素のことをいいます。

 

従来、健康に影響を与えると考えられていたものは「運動・食事・メンタル」という3つの要素だったわけですが、これら要素に付加された新しい要素が「環境要素」であり、「住環境」と密接に関係しています。

 

少し考えればわかりきったことですが、わかっていてもその重要性を切実に感じることができない、感じていても実行に移せない、それこそ経済的な事情、しがらみ、あらゆる諸事情により「理想の住まい」に近づくことを考えることすら放棄している、といった人々は多いことでしょう。

けれども、

自分の帰る家、眠る部屋、人生の多くの時間を過ごす空間、光、環境が、人間の幸福や健康にいかに多くの影響を与えるかを「見直せるかどうか」「工夫できるかどうか」が、このような混沌とした時代だからこそ改めて見直される必要があると感じます。

 

簡単な工夫で住環境を変えていくことも可能!

新築の家を建てる、大掛かりなリフォームをする。
そんなことだけが住環境を変える手立ての全てではありません。

ちょっとした工夫でも、それが毎日の環境ということになれば健康に与える影響は絶大なものになることは、その真逆の状態を考えただけでもわかりますよね。

 

家の中に一箇所でも嫌いな場所、見るだけで不愉快な絵画1枚があるだけで、毎日の生活や気分というのは時を重ねるほどに不快、不愉快なものになっていくのと同じ。

 

たとえ一箇所でも、わずか1点でも好きなモノや快適さに包まれるなら、それが積み重ねられていけばいくほどに幸せな気分も募っていくというもの。

劇的な変化を望むから何もする気が起きなくなる。できることから少しずつ改善していこう、そういうスタンスで挑むことが大切になってきます。

 

「長寿住宅」を実現する4つの要素

環境要素・・・温度、空気、光、風などで構成される環境要素。人間の生命活動に大きく影響する、「健康長寿」の実現に向けた一番のポイント。

 

メンタル・・・住み慣れた家で感じる「落ち着き」や「安らぎ」は健康増進の力強い味方。ちょっとした工夫を取り入れてリラックス効果を高めよう。

 

運動・・・病気の予防と切っても切れないのが体力。自然と身体を動かせるような家造りを心がけることで、積極的な運動を習慣づけよう。

 

食事・・・毎日の食事は単に必要な栄養を取るためだけではない。充実した食の「場」をつくることで、おいしさと健康効果の両方をアップさせる。

 

先日、テレビ通販で大成功している俳優の保阪尚希さんの特集がありましたが、彼の朝食が大量のサプリメントだったことが驚愕でした。幼い頃に不幸にして両親を同時に亡くし、逆境を生き抜いてきた彼のビジネスセンスは素晴らしいですが、必要な栄養素をサプリメントで摂取していることを滔々(とうとう:よどみなく話すさま)と話す姿には一抹の寂しさと侘しさを感じたものです。

幸福というものが「絶妙なバランス」の上に成り立つものであることを再考する、その顕著な例を目の当たりにした思いです。

 

次は、この4つの要素をひとつずつ見ていきましょう。

 

環境要素(快適な住環境こそ健康長寿のかなめ) 

●落葉樹の家具や建材でシックハウス症候群を回避 

室内の空気中の化学物質などによって引き起こされるシックハウス症候群。その原因は、人気の無垢のフローリング材などの中にも潜んでいるといいます。常緑樹の建材には、高濃度になると目や呼吸器を刺激する天然成分が多く含まれているので、使用するなら落葉樹の建材のほうがオススメ。

 

●部屋の断熱性をUPすれば認知症の予防にも効果が!

冬場に多い心筋梗塞や脳卒中による死亡事故は、ヒートショックが原因とされ、家の断熱性を上げることで防止効果が期待できるといいます。さらに、断熱性を高めることで冷えた肩こり、腰痛、高血圧にも改善が見られるほか、脳の萎縮を抑え、認知症予防にもつながるという研究結果が報告されています。

 

●就寝前の照明の色を変えて発がんリスクも低減

乱れがちな睡眠リズムの調整に重要なのが照明の調節。生体リズムに合わせ、昼は100ルクス程度の明るく白っぽい光、夕方以降は50ルクス以下の暗めで赤っぽい光に調整することで、快眠が得られるといいます。夜更かしや不規則な生活で睡眠リズムが乱れると、発がんリスクが高まるという研究報告もあるので気をつけたいところです。

 

●ベッドの配置を変えるだけで自律神経も整えられる
疲れを取る特効薬といえば睡眠ですが、自律神経のバランスが崩れると生体リズムが乱れて睡眠の質も低下します。良質な睡眠を確保するためには寝室の環境を整えることもお忘れなく。ベッドを窓際に配置し、カーテンを少し開けておくだけで、朝の光で心地よく目覚めることができます。エアコンの風が直接あたらない位置がベター。 

 

●床暖房は温かいだけでなく運動不足も解消してくれる

人は温かい環境のほうがよく働き、活動量が増えるという報告があります。とくに、床の暖かさが活動量に影響していることは、複数の幼稚園での調査でも検証されており、さらに、高断熱無垢フローリングの床材を使った園舎にいる園児はインフルエンザの罹患率も低いといいます。床暖房の効果は単に暖かいだけではないのです。

 

 

メンタル(日常的な”癒やし”を取り入れて)

●犬と一緒の暮らしが”絆形成ホルモン”を分泌

子どもが巣立った後の生活では、犬を飼うのもオススメです。散歩によって一定の運動量が確保でき、生活リズムも整うので健康効果は大。さらに、犬と見つめ合うことで「オキシトシン」と呼ばれる”絆形成ホルモン”の濃度が上がることも証明されています。これにより相手への親和感情が高まり、ストレス緩和効果にもつながります。

 

●快適なリビングはソファを3メートル以上離して

室内における家族の距離は、つかず離れず3メートルが程よいとされています。これは別々の作業をしつつ話が出来る距離。リビングは中心を3メートル空けて、相手の姿全体が見渡せるように円周上にソファを配置すると効果的。テレビを観たり読書をしたり、パーソナルスペースを確保しつつ会話もできるのでリラックス効果が高い。

 

●読書スペースの設置がストレス解消の切り札に

ストレス解消には読者がとくに有効であることが、イギリスの認知神経心理学者の研究で明らかにされました。静かな場所で読書を行うと読書前に比べ心拍数が下がり、わずか6分間で60%以上のストレス解消効果が得られるといいます。本の世界に没頭することで心配や緊張を忘れられるため、小さくても読書スペースを作るといいです。

 

 

運動(活動的に動ける家は元気の源)

●物干し場を2階にすればアンチエイジング効果が

年を取るにつれて減少する筋肉量。とくに下半身の筋肉が衰えるとエネルギー消費量も減り、日常の動作に支障が出てしまいます。その防止のために効果的なのが、じつは階段の昇降なのだそう。洗濯機を1階に設置して2階のバルコニーに洗濯物を干す動線をつくるだけで、知らずしらずのうちに老化が防止できるというわけです。

 

●早めの手すり設置でひざの痛みも未然に防げる

浴室やトイレ、階段はとくに転倒しやすい場所。スベリやすさだけでなく、狭い場所での立ち座りは想像以上にバランスを崩しやすいです。50〜60代のうちはまだ手すりなどの補助用品に心理的な抵抗があるかもしれませんが、転倒の可能性は高齢者に限りません。手すりがあれば足腰への負担も軽減できるので、早めの設置が望ましいです。

 

 

食事(楽しい食の場が健康を促進)

●食卓の照明を落とせば消化・吸収力がUP

照明によって料理がおいしそうに見える、という経験をしたことがある人は多いと思いますが、実は照明が味覚に影響を与えることは科学的に実証されています。甘味と苦味がより敏感になる明るい昼光色の照明は、味見をするキッチンに、また唾液の分泌量が増える少し暗い電球色の照明をダイニングにと使い分けましょう。

 

●ダイニングにオーディオを導入して食事を美味しく

平成20年度の日本調理科学会大会の研究発表では「好きな音楽を聞きながら食事をすると食欲が増す」という結果が報告されています。食欲と楽しさには相関関係があるため、ダイニングにオーディオを置いて好みの曲を流すのもオススメです。逆に、嫌いな音楽を聴きながら食事をすると食欲が低下するという結果もあるので要注意です。

 

●緑が見える環境での食事は健康的・贅沢な印象に

景観と味覚に関する実験によると、緑を観ながら食事をすると美味しく健康的な印象を持ち、屋内より屋外のほうがより贅沢な印象を持つことがわかりました。屋外でも、周辺全体を緑に囲まれた場所より、一方向が建物に隣接しているテラスなどのほうが、リラックスできて美味しく感じるという報告もあります。

 

(引用・参考元:女性自身3/13号)

 

ちょっとお金がかかるかな〜、というものから、それ、今すぐ出来ます、買いに行けます、というものまでいろいろありますね。

 

ゼロか百かじゃなく、自分の「出来る範囲」で無理なく取り入れることが完璧を目指すこと以上に大事です。

 

その他にも、こんな豆知識はいかがでしょうか。

 

★★ 海の近くより山の近くのほうが長生き?

標高が高い地域に住む人は低い地域に比べて平均寿命が長いという結果があり、データによれば男性では標高が1千メートル高くなると約2歳寿命が延びているとのことです。

 

★★ LED照明にするとケガをしにくくなる!?

高齢者の住宅内事故はリビングで起きる事が多く、国民生活センターによれば、高齢者の事故の約半数は転落・転倒だといわれます。耐用年数の長いLEDGER照明なら電球交換の回数を格段に減らすことができるので、交換時の転倒によるケガのリスクも抑えられるのでgood!

 

★★ 壁紙の色を替えるだけでリラックスできる!?

美しい景色やモノを見るとリフレッシュできますが、特に青い色は色彩学でも神経を落ち着かせる色だといわれています。天窓や高窓があると、いつでも空を見上げられて理想的ですが、壁の一部に青い壁紙を貼るだけでも効果があるのでお試しあれ!

 

 

ちょっとしたことのようで、毎日目にするもの、ことになれば効果絶大です。ほんのすこしの工夫で日々の生活が快適になるのなら、やらない手はない。

 

住環境、春を前に今一度見直してみてはいかがですか。

 

(引用・参考元:『女性自身』3月13日号より)