ころもです。
医療番組が増えましたね。
「健康長寿」という言葉もよく使われるようになり、「長生きするかもしれない」リスクから健康をできるだけ長くという意識が高まっていることも大いに関係していることでしょう。
しかし食生活をどれほど改善しても病気になってしまうこともある。
二人に一人がなるといわれる「がん」に対しては、さまざまな情報もあり、なにをどうすればいいのか困惑しきりという方も多いはず。
近年、複数の研究機関が「がんの部位・種類によっては切らないほうがいい」という報告をしているのをご存知でしょうか。
今回はそういうお話を最新『週刊ポスト』の記事よりご紹介します。
少しでも症例数を重ねるため「手術を勧める」ケースが多い
生きるために手術したつもりが、手術をしたことで生活の質が落ちてしまったらこんな残念な話はありません。
記事では「手術によるデメリット」について、
「前立腺ガンの手術では、排尿障害やED(勃起障害)などが起きることがある。これは、外科手術により男性器周辺の神経を損傷してしまうためで、米ノースショア大学の論文によれば、前立腺がんを外科手術で治療した人の79〜88%に、何らかのEDの症状が出たとの報告があります」
と報じています(新潟大学名誉教授つの岡田正彦医師の言葉)。
前立腺がんでは、「本人が知らないうちに前立腺がんになっていても、それが死因とならずに一生を終えるケースが多いのです」
ともいいます。
考えさせられますね。
なんでも大きな病院ほど医師の数が多いため、手術の実績を重ねることが難しく、そのため少しでも症例数を重ねるために手術を勧めるケースが多いというのです。
若いのであればすぐに外科手術で取り除くけれど、60歳以上ではまず経過観察をし、大きくなったら取ればいいと判断するケースも増えているのだとか。
【甲状腺がん】
60歳以上だとほとんど進行しないため、経過観察をし、進行が見られれば手術を行う。
【肝臓がん】
放射線治療の進歩により、手術を行うケースが減ってきた。
【大腸がん】
手術が第一選択肢だが、腸閉塞などによりQOLを下げたくない場合には内視鏡手術を行うことも
【前立腺がん】
手術を受けることで排尿障害などのリスクが増すため、経過観察するケースが多い
自分自身が手術をするメリットがどのぐらいあるのか。
デメリットはどういったものがあるのか。
それを十分に検討してからでも遅くはない、そういうことでしょう。
納得がいかなければセカンドオピニオンなども考慮することは大事かと。
ではまた。
(出典・参考元:『週刊ポスト』11月9日号)
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