ころもです。
食べてはいけないものが増えて買い物が憂鬱。
そういう消費者、だいぶ増えているのじゃないでしょうか。
今回は本日発売『女性セブン』から、そんな消費者の助けになる記事をご紹介します。
超加工食品の摂取が10%増えると
がんリスクが12%も上昇
「超加工食品」とは、ブラジル・サンパウロ大学の研究者らが提唱したNOVA分類のグループ4のことで、その内容は、
5つ以上の成分を含む産業用のもので、これらは超加工製品にしか見られないような、料理用には一般には使用されない物質(カゼイン、硬化油、加水分解タンパク質、液糖、香料、甘味料、着色料、安定剤、防腐剤、増量剤、乳化剤など)を含む。
というもの。
週刊誌ではほぼ毎週のように健康を害する食品について注意喚起しているわけですが、次の段階としてあがる声は当然、ではどうやって食べてもいい食品を見抜けばいいのかということになってくるでしょう。
先に触れたNOVA分類(あらゆる食品を4つに区分したグループのこと)では、
グループ4に該当する「超加工食品」の摂取が10%増えるとがんリスクが12%上昇するとフランス・パリ第13大学の研究者らが昨年論文で発表し注目を集めています。
しかし「超加工食品」である菓子パンやインスタント食品等々をどうしても利用せざるを得ないという状況も現実問題多々あるわけで、
そうなると、ではそのなかでも少しでも加工度の低い商品にしていこうという気持ちの手助けになる、賢い「超加工食品」の見分け方というものを是非知っておくことが重要になってきますね。
■なるべく加工度の低い食品を選ぶこと
❏インスタントラーメンは油で揚げていないノンフライ麺を選ぶ
【理由】
インスタントラーメンの麺を揚げる油のほとんどがパーム油。その多くは海外から輸入される際に酸化防止剤として安価なBHAが添加されるが、これは過去に国内の動物実験で発がん性が指摘されている。しかし表示義務がないため「BHA」と商品には書かれていない。なので、ノンフライ麺のほうが安心。
【記事でオススメのラーメン】
ベジ玄米ラーメン しお(オーサワジャパン)
(国内産小麦粉と玄米粉のノンフライ麺を使用。化学調味料も不使用の逸品)
※インスタントラーメンを食べる場合には、余計な添加物を摂取しないためにもスープは残す。
❏パンを選ぶときにまずチェックすべきは「栄養成分表示」の「脂質」
【理由】
日本人はトランス脂肪酸より飽和脂肪酸の過剰摂取が問題だと農林水産省の調査でも指摘されている。
【記事でオススメのパン】
・金の食パン(セブンプレミアムゴールド)
・石窯イギリスパン(タカキベーカリー)
・新潟県産米粉を使ったミニブレッド(トップバリュ)
・パスコ 超熟(敷島製パン)
・窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット(敷島製パン)
・パスコ超熟ライ麦入り(敷島製パン)
※脂質の少ない食パンを選ぶ際、
「イーストフード」「乳化剤」「pH調整剤」「膨張剤」が入っていないこともチェックすること。なぜならこれら添加物にもリン酸塩(リン酸塩は過剰摂取すると骨粗鬆症や腎機能の低下、甲状腺機能に悪影響が出る危険性が)が含まれている可能性がある為。
❏加工肉なら「発色がいいもの」より「無塩せき」を選ぶ
【理由】
原材料表示に表示されている「発色剤」とは「亜硝酸ナトリウム」のこと。これの怖さは他の成分と混ざると発がん性のリスクが高まる性質を持つこと。人間の胃の中にも存在する『アミン類』という物質と亜硝酸ナトリウムが一緒になると、『ニトロソ化合物』という強力な発がん性物質ができてしまう。
【記事でオススメの加工肉】
・消費者ベーコン(大多摩ハム)
・消費者ウィンナー(大多摩ハム)
・消費者ロース(大多摩ハム)
・グリーンマーク無塩せきボンレスハム(信州ハム)
・グリーンマーク無塩せきベーコン(信州ハム)
・ライフナチュラル無塩せきあらびきウィンナー(信州ハム)
・グリーンマークつるし燻りベーコン(信州ハム)
加工肉を選ぶ際は保存剤である「ソルビン酸カリウム」にも注意!
なぜなら、
「亜硝酸ナトリウムとソルビン酸カリウムは化学変化をお越し、発ガン性物質ができることがわかっています。欧米では非常に問題になっているが、日本ではいまだに使われていることがある。両方使用された商品はもちろん避けた方がいいが、ソルビン酸カリウムが単体で使用されていても、他の食品から亜硝酸ナトリウムを摂取している可能性があるので、できるだけ避けた方がいい」
と(食品ジャーナリスト郡司和夫氏)。
❏冷凍チルド食品なら「加工でんぷん」より「でんぷん」を選ぶ
【理由】
冷凍食品の惣菜や揚げ物によく使われる加工でんぷんは、人工的に作られたでんぷんで11品目に分けられるが、そのうちの2品目は欧州食品化学委員会で発がん性があるとして幼児用食品への使用が禁止されている。しかし日本の原材料表示ではすべて「加工でんぷん」と一括表示されているため、その2品目が入っているかどうか見分けることができない。
【記事でオススメの冷凍・チルド食品】
・ニチレイ:ほうれん草バター炒め(冷凍)
・ニチレイ:スイートポテト(冷凍)
・ファミリーマートお母さん食道:パラっと炒めチャーハン(冷凍)
・ローソンセレクト:高菜ピラフ(冷凍)
・石井食品:チキンハンバーグ
・石井食品:おべんとクン ミートボール
・石井食品:おべんとクン とりそぼろ
・セブンプレミアム:8品目のあさりとひじきの煮物
・セブンプレミアム:9品目の黒米入りうの花
・セブンプレミアム:素材の味わいかぼちゃサラダ
・フジッコ:豆小鉢 やさい豆
・フジッコ:いわし うま煮
❏レトルトは「見た目」より「カラメル色素不使用」を選ぶ
【理由】
人工的に作られているカラメル色素にはⅠ〜ⅣのⅣ種類があり、ⅢとⅣの2種類に発がん性物質が疑われる『4ーメチルイミダゾール』が含まれている。
カレーやコーラ、お菓子、合わせ調味料など、着色されているほとんどの食材にこのⅢとⅣが使用されているが、日本では「カラメル色素」としか表記されていないため種類を見分けることができない。なので、「カラメル色素」と書いてあるものはできるだけ避けること。
【記事でオススメのレトルト】
・大塚食品:Theボンカレー厳選素材のこだわり本格製法
・チャヤマクロビ:8つの野菜でやさしい甘さの野菜カレーマイルド
・デリーDAC:インドカレー(辛口)
・永谷園(ローソンセレクト):サラダチキンでつくる参鶏湯
・カゴメ:甘熟トマト鍋スープ
・ユウキ食品:四川麻婆ソース
・味の素:白がゆ
❏スイーツ・アイスは「果糖ブドウ糖液糖」より「砂糖」を選ぶ
【理由】
「果糖ブドウ糖液糖」はでんぷんを人工的に分解して作っているため、自然にできた糖に比べて血糖値を急上昇させやすい。糖尿病の原因になったり、心臓病のリスクが高まるという研究結果がある。
さらに「人工甘味料」にも気をつけよう!砂糖の代表品として使用されることが多いが、「果糖ブドウ糖液糖」と同じく糖尿病リスクを上昇させるといわれているため。
【記事でオススメのスイーツ・アイス】
・セブンプレミアム:小倉羊羹
・セブンプレミアム:カステラ
・井村屋:あずきバー
・栄屋乳業:こだわり極プリン
❏お菓子は「タール系着色料」より「クチナシ」「アカキャベツ」を選ぶ
【理由】
タール系と呼ばれる着色料は昔はコールタールから作られていたが、今は石油製品から科学的に作られており、発がん性が指摘されているものや、子供の発達障害と関連があるとされるアルミニウムが含まれているものがあるため。
最も安全なのは植物由来の着色料。
【記事でオススメの菓子】
・扇雀飴本舗:はちみつ100%のキャンデー
・カルビー:miino(ミーノ)
・カルビー:オリーブオイルチップスロックソルト味
・カルビー:1才からのかっぱえびせん
・カンロ:カンロ飴
・セブンプレミアム:塩げんこつ
・ナチュラルローソン:オリーブオイルで揚げたポテトチップス
・明治:ミルクチョコレート
・明治:ハイミルクチョコレート
・栗山米菓:アンパンマンのソフトせんべい
・江崎グリコ:シャルウィ?発酵バターが薫るショートブレッド
・森永製菓:マクロビ派ビスケット(フルーツグラノーラ)
・澁谷食品:芋ちっぷ
以上となります。
加工食品を食べないに越したことはありません。ありませんが、それでもやむを得ない場合というのがあるのもよく理解できます。
ベストは尽くせずともベターを目指す。
そういうささやかな努力でも、毎日毎食口に入れるものとなればいずれ大きな差が出てくることでしょう。
できるだけ、なるだけ、少しでも……
すべては健康あってのもの。
夢や希望に邁進する以上に大切なのは、ひとつしかないこの体をできるだけ大事にしていくことです。
食品表示を全く見ることなくカゴに放り込むことをやめ、少しでも危険なものを摂取しないですむよう、ひとつひとつ面倒でも確認する習慣を身に着けていきたいものです。
ではまた。
(出典・参考本:『女性セブン』2019年3月14日号)