ころもです。
人生は長さじゃない。
そんなことはわかっている。
でも、健康で少しでも長く生きてやりたいことを体現できるなら、もう少し長くこの世に居たいかもという人も少なくないでしょう。
長生きだけが全てじゃないけれど、生きている間は出来る限り「健康」でいたい。
そう願うのはとても自然なこと。
ただ、その方策というものが今ひとつ明確じゃない。
医療番組は増えたけれど、増えただけ混乱し、結局なにひとつ実践しないがままに今日を迎えているという視聴者も多いはず。
まもなく100歳を迎えた「〇〇さんです!」と言われて、その食習慣の特殊な一面や、とても健康につながるとは考えにくい習慣を押し付けられても実践する気にならない。
それはその人の持って生まれた身体が丈夫なだけでしょう?と思えるものや、それは梅干しのせいじゃなく、生き甲斐をもって日々田畑を耕していることが健康の理由でしょう?とツッコミを入れたくなることばかり。
そんな何が正しいのかわからない、情報だけが錯綜するなかにあって、非常にありがたい統計が発表されました。
そのビッグデータを分析した上での結果なら、数人の「番組が選んだ長生きさん」より、もっと身近で役立つ、さらに納得のいくものが見つけられるはず。
では、『週刊ポスト』2018年9月7日号の記事よりご紹介させて頂きます。
健康な人に共通する習慣がわかった!?
今回の研究対象者は合計でなんと、828万5413人。
これは数人の「長生きさん」の生活習慣を無理して取り入れるより、ずっと精度の高い情報が入手できそうな予感がします。
すべてを鵜呑みにする危険性を案じること以上に、何か生活をする上で改善できるかもしれない「ヒント」を見つけられる期待感が出てきました。
健康な人に共通する習慣
◆コーヒーを1日4杯飲む
(死亡率12%減)
がんによる死亡率は量によって差が出なかったが、心臓病、呼吸器疾患、脳卒中、感染症、糖尿病などの死亡リスクは、いずれもコーヒーを飲む人のほうが低下。
コーヒーに含まれるポリフェノールは赤ワインと同等で、緑茶よりもはるかに多い。ポリフェノールはノンカフェインやインスタントのコーヒーにも含まれており、様々な病気を予防する効果を持つ。
◆減塩しない
(死亡率45%減)
世界17カ国の男女10万1945人の食塩摂取量と過去、3.7年間の死亡率の関連を調べたところ、1日あたりの食塩摂取量が12.5グラムだと、もっとも死亡率が低く、WHO(世界保健機関)が推奨する1日5グラムに比べて死亡率が約45%低くなった。
◆辛い物を週3回食べる
(死亡率14%減)
北京大学などが48万7375人の中国人男女を平均7.2年間追跡調査したところ、週3〜7回辛い食事を摂る人の死亡リスクは週1回未満の人より14%低かった。
辛味成分のカプサイシンが血管を拡張して身体を温め、退社を促進するからと考えられる。ただし、食べ過ぎると胃腸に負担がかかるので要注意。
◆魚を週2回以上食べる
(死亡率27%減)
米ハーバード公衆衛生大学院が65歳以上の聖人2692人を16年間追跡調査したところ、魚を週2回以上食べる人は、サケやマグロ、イワシなどの青魚に多く含まれるオメガ酸脂肪酸の血中濃度が高く、食べない人より死亡率が27%低下して、平均2.2年長生きした。
オメガ3脂肪酸は心疾患リスクを下げる働きがあるといわれており、この研究でも心疾患を原因とする死亡率に限ると、35%も低かった。
◆1日1杯 お酒を飲む
(死亡率27%減)
イギリスの研究チームが「飲酒量と死亡率」の関係について男女48万7375人を9年間追跡調査したところ、1日1杯飲酒する人が最も死亡率が低く、全く飲まない人に対して27%低かった。
1日1杯程度の飲酒は、動脈硬化を抑制する善玉コレステロール値を下げ、血液の循環を改善する効果がある。ただし、飲み過ぎは肝臓を炒めて全がんのリスクを増すので控えましょう。
◆退職せず仕事を続ける
(死亡率11%減)
ギリシャ人1万6827人を平均7.7年間追跡した調査では、65歳以上で仕事をしている人は、仕事を辞めてしまった人に比べて死亡率が11%低かった。
通勤など屋外に出る機会が増えたことで運動不足が解消され、動脈硬化などの疾患に罹りにくくなった可能性が考えられる。
◆友達が多い
(死亡率33%減)
「孤独でないこと」も寿命を延ばす大きな要素になる。米ブリガム・ヤング大学が7年半にわたり30万8849人を調査したところ、豊かな人間関係であると感じている人は、孤独だと思っている人に比べて死亡率が33%下がっていた。
定年後は、家族やご近所さんとの関係を深めていくことが長寿の秘訣になりそう。
◆小太りである
(死亡率6%減)
米疾病対策センターが288万4709人のデータを分析すると、肥満の目安であるBMIが「過体重」の人は「普通体重」の人に対して死亡リスクが6%低かった。
痩せている人は筋肉が少なく骨も弱いため早死にしやすい。同じがんのステージでも痩せている人より小太りの人のほうが長生きとのエビデンスもある。ただし、BMI35以上の病的な肥満になると、死亡率は普通体重より29%上がってしまう。
◆週3時間半の読書
(死亡率20%減)
米エール大学が50歳以上の3635人を12年間追跡調査すると、毎週の読書時間が3.5時間超えの人は読書をしない人に比べ死亡率20%低かった。
本を読むと脳の血流が改善されて、記憶中枢が活性化される。全身の司令塔である脳の血流を改善すると長生きにつながる。
◆貧乏揺すりをする
(死亡率37%減)
ロンドン大学が1万2778人を調査すると、1日5〜6時間座っていて貧乏ゆすりを頻繁にする人は、ほとんどしない人に比べて死亡リスクが37%低下した。
揺すって足を動かすことで、血行を改善して血栓を予防し心不全を防ぐ。
◆犬を飼っている
(死亡率33%減)
スウェーデンのウプサラ大学が343万2153人を12年間追跡調査したところ、犬を飼っている単身者は飼っていない人と比較して死亡率が33%低かった。
犬とスキンシップするとオキシトシンという、”幸せホルモン”が分泌され、ストレスが緩和される。飼い犬とのコミュニケーションで得られる多幸感は、孫とのやりとりに等しいと言われる。また、飼い犬を散歩させることが適度の運動や、他者との社会的なかかわりの増加につながることも、死亡率低下の理由と指摘される。
◆週1〜2回運動する
(死亡率34%減)
英ラフバラー大などがイギリス人6万3591人に行った調査では、週1〜2回の運動をする人は、全く運動しない人より死亡率が34%低かった。
注目は、毎日運動を行っても週に1〜2日程度にまとめて行っても、死亡率にはほとんど相違がみられなかったこと。
◆テニスをする
(死亡率47%減)
豪シドニー大学などが30歳以上の8万306人を対象に「テニスなどのラケットスポーツ」「ランニングなどの走るスポーツ」「水泳」「エアロビクス」「自転車」「サッカーなどのフットボール」という6分野と死亡リスクの関係を調べたところ、運動をしていない人と比べて最も死亡率が低かったのは「テニスなど」の47%だった。
次点は「水泳」で28%減。「エアロビクス」は27%減。「サイクリング」は15%減。
驚くべきは、健康イメージの強いランニングやサッカーは運動していない人と比較して死亡リスクを下げるものではなく、心臓病や脳卒中の死亡リスクでも自転車、ランニング、サッカーに統計的に優位な差は見られなかった。
◆週2回のオーガズム
(死亡率50%減)
イギリスで45〜59歳の男性918人を10年間追跡した調査によると、週に2回以上のオーガズムを得ている男性は性的興奮がほとんどない男性に対して、死亡率が50%低かった。
セックスには運動と同じ長寿硬化がある。オーガズムに達することでオキシトシンが分泌され、副交感神経が働いて免疫力が高まるメリットもある。
以上。
いかがでしたでしょうか。
今日から、今から、無料ではじめられることがたくさんありますね。
これをやれば絶対ということではないにしても、やはり膨大な統計での結果導き出された習慣ということには重みを感じます。
ぜひ、参考にされて下さい。
ではまた。
(出典・参考・引用元:『週刊ポスト』2018年9月7日号)