ころもです。
心配事の絶えない世の中。
得体のしれない体調不良に悩まれている方も多いことでしょう。
今回は『週刊ポスト』から「放っておくと死に至る『体調不良』」ということで、秋津医師の監修のもと、「絶対に見逃してはいけないSOSサイン」が部位別に紹介されていたのでシェアさせて頂きます。
漠然とした不安が解消されるヒントになったり、参考となるものがあれば幸いです。
体の発するSOSを見逃さないようにしよう
■首から上に出るサイン
〈目〉
目の下のクマが消えない
→腎盂炎・腎不全
腎臓の機能が衰え、体内に溜まった老廃物が排出されず、目の下にクマができる。
視野が狭くなった
→脳腫瘍
腫瘍が視神経を圧迫して視野に障害が起きる。
片方のまぶたが重い
→くも膜下出血
脳の動脈瘤が大きくなり、まぶたを動かす神経を圧迫するため。
白目が黄ばんでいる
→肝臓がん
肝臓に異常があると赤血球が処理されず、その色素「ビリルビン」が血液中に増えるため。
〈鼻〉
臭いがわかりにくい
→認知症
嗅覚障害は認知症の一番初期にあらわれる症状。
〈口〉
口の周りに湿疹ができている
→胃がん・大腸がん
胃腸が弱ると、口の免疫機能も落ちて口の端が切れたり湿疹ができる。
口内炎が長引く
→胃がん・大腸がん
1〜2週間経っても口内炎が治らない場合、胃や腸がかなり弱っている可能性があり、がん化することも。
口が開けにくい
→破傷風
ガーデニングで土に触れたときなどに傷口から菌が入ると、神経毒によって筋肉が強張る。悪化すると突然の心停止を引き起こすことも。
歯茎が腫れている
→歯周病から脳梗塞や狭心症に
免疫力が低下している証拠。歯周病になりやすくなり、菌が歯茎の傷から血管に入り、心臓や脳の血管で炎症を起こす。
〈喉〉
酸っぱいものにむせる
→咽頭がん・食道がん
食道の上部や咽頭などに腫瘍があると、初期には刺激性の強い酸っぱいものに敏感に反応する。
息をするとヒューヒュー音がする
→扁桃炎
扁桃が喉の両側から腫れてくると空気が通る隙間が狭くなる。悪化すると気管切開による人工呼吸に。
痰が緑色
→肺炎
白血球の死骸が侵入した細菌と一緒に膿となって外に出てくるのが痰。細菌が肺まで入り、炎症を起こすと痰は緑色になる。
よくのどが渇く
→糖尿病
血中に増えた糖が体内の水分を吸収して脱水症状に。悪化すると糖が脳や心臓の血管を傷つけ脳梗塞や心筋梗塞に。
■上半身に出るサイン
〈肩〉
左肩のコリが治まらない
→心筋梗塞
心臓の冠動脈が詰まると、血の巡りが悪くなり、左肩の違和感となってあらわれる。
肩や二の腕がピリピリ痛む
→肺がん
肺の外側に肋骨があり、その先に肩の三角筋がある。そこにがんが浸潤していくと肩や二の腕に痛みが出る。
〈胸〉
ちょっと走っただけで左胸がジンジン痛む
→狭心症
動脈硬化によって心臓の血管が狭くなると、酸素をうまく送り出せず痛みが走る。5分程度のランニングで痛みが出るなら要注意。
〈手〉
手の平が黄ばんでいる
→肝臓がん
肝臓に異常があると赤血球が処理されず、その色素「ビリルビン」が血液中に増えるため。
朝起きたら指の第2関節が腫れている
→関節リウマチ
リウマチは免疫システムのエラーが起き、本来なら異物をやっつけるはずの免疫細胞が自分を攻撃し始めること。一番初めに攻撃するのが指の第2関節。
字を書こうとすると手が震える
→パーキンソン病
脳と筋肉を結ぶ神経の伝達がうまくいかなくなり、自分の意思通りに手を動かせなくなる。
〈腰〉
ジンジンとした腰痛が続く
→老人性うつ
精神的ストレスで自律神経に異常をきたすと、痛みとなってあらわれる。とくにあらわれやすいのが腰。
〈腹〉
油ものを食べると右脇腹がシクシク痛む
→胆石症
肝臓が出す胆汁が固まってしまったのが胆石。油ものを食べるとより多く胆汁が出されるが、その度に石が胆管を傷つけるために痛む。酷くなると腹膜炎で命を落とす。
お腹の血管が浮き出ている
→肝臓がん
肝機能が低下すると血液中のエストロゲンが増加。それによって血管の収縮に異常が起き、毛細血管が赤く浮き出てくる。
■下半身に出るサイン
〈足〉
朝起きたら足がむくんでいる
→腎盂炎・腎不全
老廃物を水に溶かして体外に出す腎臓の機能が低下すると、水分を体外に排出できなくなり、朝になってもむくみが治らない。
片足だけピリピリ痛む
→腰椎ヘルニア
腰椎と仙骨の間でクッションの役割をする椎間板が左右どちらかに飛び出し、神経を刺激するため。
歩行時に体が傾く
→脳梗塞
動脈硬化により脳の血管が詰まると体の半分に異常が起きるため、歩くと一方向に傾くことに。
普通に歩いているだけで息切れ
→心不全
心臓がうまく酸素を送り出せていない証拠。2〜3階で一息つかないと4階まで上がれないようなら要注意。夜、上を向いて寝るのが苦しいという兆候も。
〈尿・便〉
頻尿なのに少量しかでない
→膀胱がん
膀胱に腫瘍ができて尿がためられなくなってしまったため。
直径1センチくらいの細い便が続く
→大腸がん
大腸の出口付近に腫瘍があると、腸が狭められて便が細くなる。
真っ黒な軟便
→胃がん
胃の出血と胃酸が便に混じり、黒くなるため。
夜間3回以上トイレに起きる
→前立腺がん
前立腺が肥大して尿道が狭くなったり、膀胱を圧迫するので尿の回数が増える。
飲んだ翌日に下痢することがある
→膵臓がん
油を分解する膵臓の機能が低下し、アルコールと一緒に油物を摂取した翌日、それらが消化できず下痢になる。
■全身に出るサイン
むくみが数日続く
→急性腎不全
血液をろ過して老廃物を出す働きをする腎臓にトラブルがあると、老廃物が溜まってむくみに。酷くなると急性腎不全になる可能性が。
原因不明の肌荒れ
→大腸がん
腸内に悪玉菌が増えると毒素が腸壁から吸収されて血液に乗り、皮膚に届いて肌荒れの原因に。腸の状態を悪いままにしておくと腸壁が荒れて大腸がんになる恐れが。
寝ても疲れが取れない
→肝臓がん・肝硬変
老廃物を分解・解毒する肝臓の機能が低下すると、処理が滞って体のあちこちに老廃物が溜まり疲れやすくなる。放っておくと肝臓がパンクし、肝硬変肝がんへと進行する可能性も。
身長が縮んだ
→骨粗しょう症
骨密度が下がることで慎重が縮んだり、背中が曲がるなどの症状が出る。放っておくと軽く手をついたりくしゃみをするだけで骨折してしまうことも。
寒がりになった
→甲状腺機能低下症
心拍数を上げたり、交感神経に働きかけて体温を上昇させる甲状腺ホルモンが低下すると脈拍が上がらなくなり、寒さを感じるように。
暑がりになった
→バセドウ病
甲状腺ホルモンが過剰に作られてしまうのがバセドウ病。脈拍が速くなり、体温が上昇し、汗が出やすくなる。
(引用元:『週刊ポスト』32号)
この症状は何なのか。
そういうことが少しでも具体的にわかれば対処のしようもあるというものです。
ぜひご自身の身体の悲鳴や声に耳を傾けて良き人生を。
ではまた。