ころもです。
ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』に現在出演中の売れっ子女優、奈緒さんの演技が新鮮です。
というのも、大変失礼ながらこの方のことを知らなかったのですね。
こういう情勢なのでステイホームをしている方も多いでしょうが、その矛先はテレビもしくはユーチューブ動画へと二分されていくなか、ころもは完全にといっていいほどユーチューブ動画へとシフトしていました。
ゆえに、
テレビを観ていない。
正確には「あんまり」。
何かいいドラマがあれば観ようと思っていたところでひっかかったのが今回、この奈緒さんが出演している『竜の道 二つの顔の復讐者』なわけですよ。
申し訳ないことに、このドラマで初めてこの女優さんの存在を知りました。
誰かに似ているような過去に観たことがあるような記憶も「無きにしもあらず」なのですが、いかんせん記憶が曖昧。
というかテレビ離れがひどすぎておそらく観ていないが正解。
なので今回のドラマでは高橋一生さんや玉木宏さん以上に気になる存在になっています。
なぜって、
特殊な役どころというのか見方によっては非日常的な演技をせざるを得ない役なのでしょうが、これが実に自然におかしいというのか、表現が不自然になってしまいますが「奇妙さの自然さ」が板についているという感じで観ていてスッキリするのですよ。
作っていない風で実は作っている演技より、作っていることは間違いないのに作っていない感じに自然に受け入れることができる演技、表現というのは……
嫌いじゃないのですよね、個人的に。
たとえれば、
女優の黒木華さん、あるいは川栄李奈さん、ときに蒼井優さんといった……
役柄によって違う人格や見え方になる憑依型女優というのか、普段は存在を消して霧のようなモヤのようなふわりとした印象が特徴というのか、共通点といったらいいでしょうか。
なにせ、今一番気になる女優です。
彼女はドラマ『あなたの番です』での怪演が評判となったようですが、非常に今は出演作が目白押しの旬の方だったのですね。
知りませんでした。
ただもしや?
と思ったのは『爆報フライデー』で事故物件に関する放送が先だってあったわけですが、その際に「語り」をしていたポニーテールの女性がこの方だったのかなと、今になって膝をうつわけです。
誰、この女性?
その程度にはひっかかっていたのです。
そしてまさかこの方が『竜の道』のあの女性とは思いませんでした。
そういう点と点が線になっていく感じ、嫌いじゃないです。
週刊誌などにスナップショットというのでしょうか、笑顔の彼女が掲載されているのを最近拝見したのですが、笑う方なのですね。
というよりは、笑顔の画像を見ると本当に役柄のときとは別人。
蒼井優さんの姉か妹かという感じの柔らかいムードを醸し出すから面白い。
これは言い方が非常に雑ですが「使い勝手のいい」女優さんになるだろうし、事実なっているから売れっ子なのだろうなと、今更ながら合点がいったわけです。
愛犬チワワが癒やし
奈緒さんの一番の癒やしは昨年12月に家族の一員となったチワワの”魚谷さん”だそうです。
「人間よりも表情が豊かで、そのひとつひとつが、すべて本心から来ているので、教えられることも多いんです。私が家で遊ぶようになったのも、うおちゃんが来てから。そのパッションに、いつも感銘を受けますね」
なんだか名前の付け方が非常にいい感じですが、このチワワちゃんがこの窮屈な時代、大変なお仕事のなかの奈緒さんを誰より癒やしているだろうことは想像に難くないです。
疑心暗鬼の世の中にあって、すべてが本音の表情をもつ動物は最高の癒やしでしょうし、表現者を生業にしていく女優さんにとっては最高の教師の1人、いや一匹となり得るのじゃないでしょうか。
これから注目していきたい女優さんです。
ではまた。
(出典:SPA! 2020年8月25日号)