ころもです。
未だに自身や家族の”誕生会”と称して不要不急の外出を悪びれず世界発信する人間の多さ。
見た目こそ同じようなビジュアルでも、心の発育の格差に愕然とする想いです。
「感染する」ということで、癌治療やさまざまな重篤な病気で苦しんでいる人々が一般病棟から追い出され、手術日や執刀医が変更となってしまう事態はもはや現実そのものになっているようです。
今回警鐘を鳴らしたのはサッカーのトルコ1部ガラタサライに所属する日本代表DFの長友佑都さん(33歳)。
ツイッターでイタリアの医療崩壊を自身の知人の妻のケースで伝えています。
これは4/10付「スポニチアネックス」の記事ですが、
「イタリアに住んでいる僕の知人の妻が癌で闘病中。イタリアは医療崩壊していて、予定していた検査や治療ができない状態。あと2ヵ月は検査を受けられないそうだ」
と、コロナだけが死に至る病のように騒がれているなか埋もれゆくその他の重篤な患者さんの現状をよりリアルに伝えていました。
先日「シンソウ坂上」でマレーシアのクアラルンプールで警告を発してくれたGACKTさんも医療崩壊の恐ろしさ、そうなったらみんな死んじゃうんだよと平和ボケした日本に強い危機感を抱いている放送があったばかり。
海外の厳しいロックダウン(都市封鎖)からゆるゆるの緊急事態宣言下の日本を見ればなおさら「言わずにおれない」気分になることでしょう。
ライフラインを止めないためにやむなく出社、出勤している方々には感謝しかないですが、前から約束していた飲み会だから、誕生会だから、自分ぐらいなら、家にいてもやることないから…そんな手前勝手な理由で歩き回る一部の人間のために、どれだけ多くの人々の苦労が水の泡となっていることか。
そういった人々はそもそもそんな犠牲に目も心も配る能力が欠如しているのか、注意喚起、警告、警鐘を鳴らす人間ばかりが免疫力を無駄に下げてしまい徒労に終わるという現状が続き嘆かわしいです。
長友さんはさらに、
「怖いのはコロナだけではない。医療崩壊で多くの人たちが犠牲になることだ。僕たち1人1人の自覚ある行動が多くの人たちを救う」
事実、ちょっと歯が痛いと思っても歯医者にいく選択肢はないと肝に銘じているし、自身はすでに保菌している、感染しているという意識で生きることが望まれているので、そういう自覚のもとに熱がなかろうと咳がなかろうと、とにかく生命を維持するための必要にして最小限の行動しかとっていません。
という人々も相当数いることと思います。
勉強の遅れを気にする親は、何のために勉強をさせようとしていたのか、その基本中の基本を今一度思い出して見る必要があるでしょう。
今この状態を生き抜くための方策や思考、行動や勇気以上に学ぶことが教科書にあるでしょうか。
昔の英雄や数式に、今回の危機を乗り切るヒントがあるというのでしょうか。
生きる事以上に重要な勉強があるなら教えて欲しいものです。
ネットでは、
うちの親も、癌の経過検査を受ける直前に病院からクラスターが発生して、次の検査の予定が立っていません。腫瘍マーカーの数値が高いことによる検査だったので、検査が遅れることで悪化しそうで不安です。もう、医療崩壊は起きているんです。
日本政府の矛盾を含んだ発表で混乱している。早く感染を抑え込むならオーバーシュートさせるしかない。オーバーシュートを防ぐなら感染拡大を長期間覚悟するしかない。
コロナ自体が1番怖いわけではなく、医療崩壊が1番怖いんだよな。
なら日本も医療崩壊してますね!福岡では1日10から20しか感染者でないのに重傷者を優先して検査さしてもらいます!って保健所より!なら重傷者がたくさんいて検査を後回しにされてるこっちはいつまでまつんだ?その間外出しないなんて無理ですよ!
4/10付の朝日新聞DIGITALに、
新型コロナウイルスの感染拡大で、脳卒中などの重症患者を救命救急センターが受け入れられない事態が起きているとの声明を、日本救急医学会と日本臨床救急医学会が9日、公表した。医療従事者が使う感染防護具も圧倒的に不足し、救急医療体制の崩壊を「すでに実感している」と危機感をあらわにしている。
という記事がありました。
最後の「砦(とりで)」となる救命救急センターが重症患者を受け入れられない事態を医療崩壊と呼ばずなんと呼べばいいのか。
「煽っている」ということではなく、危機感を強く持って自覚を持ってという願いだと理解しています。
事実、
厚生労働省は8日、
緊急事態宣言が発令された7都府県の医療機関では医師の判断に基づき、不急の手術や入院は延期するよう求める通知を都道府県に出したと4/9付の「読売新聞医療サイト」が報じています。
長友さんの住むイタリアでは、新型コロナウイルスの流行が始まった2月以降、100人の医師がウイルスに感染し、死亡しています(4/10 AFPジジコム)。
最前線で命を賭して治療にあたる医療従事者が倒れていくということが何を意味するのか。
自分たちにできるせめてものことは「家で過ごすことができる人ぐらいはきちんと家で過ごす」ということです。
では。
(出典元:スポニチアネックス 4/10(金))
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