毒舌ころも

気になることは胸に秘めず口にするサイト

もっとも危険なのは病院!?待合室は感染症の巣窟か!?週刊現代

 

 

ころもです。

 

先日、トイレットペーパーに関するデマがありました。

 

感染拡大中の時期にも関わらず、大勢の人が行列を作ってドラッグストアに並ぶという本末転倒な現象に驚きながらも笑えなかった方も多いでしょう。

 

人は日常品、実用品を購入すると安心するという心理があるらしく、本来必要ではなかった人たちも一斉に群がってしまった理由もなんとなく理解できた気がします。

 

新型コロナウイルスが未だに猛威をふるうなか、正しく情報を精査することがいかに重要か。

 

そのことを思い知ります。

 

記憶に鮮明ですが、中国の武漢で新型コロナウイルスが蔓延し始めた頃の病院の様子では、誰が陰性か陽性かわからないという危険きわまりない状況下であるにもかかわらず、我先にといった様子で病院の廊下が埋め尽くされてるといったカオスが繰り広げられていました。

 

家にじっとしていれば感染しなかったかもしれない人も、発熱や咳の症状があって来院した人々の間に自ら飛び込むことによって感染したかもしれないと容易に想像がつきます。

 

今回は2020年3/14号『週刊現代』より、「待合室はこんなに危ない」という記事をご紹介します。

 

「病院に行ってはいけない」が意味するもの

 

「コロナに限らず、病院は、病気の人が集まる場所です。必要がなければ、できるかぎり近づかないというのは当然です」

 

と語るのは埼玉医科大学総合医療センター感染症科准教授の岡秀昭氏。

 

今、脳裏に高齢者たちが明るく挨拶し合う光景が浮かんでいる読者も多いのじゃないでしょうか。椅子が向かい合っていないだけで、その雰囲気はまるでサロン。そんな病院の待合室を体感した方は決して少なくないことと思います。

 

しかしそこはあくまでも病院。

笑いながら挨拶するその隣人がインフルエンザやコロナウイルスの症状を持っているかもしれない。それは誰にもわからないし、本人すら自覚がない場合もあります。

 

 

浜松医療センターの矢野邦夫氏は、

 

「発熱や咳の症状がある人が一番多いのが病院です。満員電車よりも病院のほうがその数は多いでしょう。単に心配だからと、感染リスクが高くなる場所にわざわざ入り込むのはあまりにも危険な行為です」

と警鐘。

 

まさに、症状を自覚している人が目指す場所としての最終エリアになりうることを考えれば、元気な会社員が乗る満員電車やスポーツジムよりも病院の待合室が危険という考え方のほうが納得できます。

 

矢野氏はさらに、

「待合室で手に触れられる場所には基本的に病原体が付着していると考えたほうがいいでしょう」 

 

と語ります。

 

電子式受付機で手続きしようがスタッフに対面で診察券を渡そうがそのリスクは変わらないのだとも。

 

前述の岡氏も、

「階段の手すり、受付のカウンター、ドアノブ、エレベーターのボタン、カルテなどすべてです。皆が触ったところにはウイルスや、バイキンが残っている可能性が高い」

と。

 

加湿器が置かれている待合室も要注意!!

 

『病院でもらう病気で死ぬな!』の著者で医師の堤寛(つつみ・ゆたか)氏は、

 

「タンクの水を毎日替えていなかったり、汚れやぬめりが溜まっていると、水滴に含まれるレジオネラ菌を吸い込む可能性があり、無用な院内感染を引き起こす」

と語り、さらに床もかなり危険ということで、

 

「…子供がぐずって床を触ったりして、その手を口に持っていってしまったら、大変なリスクがあります。すぐに手を洗わないといけません」

と警鐘を鳴らします。

 

なぜなら、

 

そもそも病院では床に菌がついているのは当然という考え方があるため、あえて待合室や手術室の床を消毒する病院は少ないからだとか。

 

 

 

待合室から診察室に呼ばれリスクは高まる!?

 

なぜなら、

 

医師や看護師自身に菌がついている可能性があるからだと。

患者さんとの接触数、距離などからいってもこれは想像に難くないですね。

 

堤氏いわく、

「白衣を何日も洗っていない医師はザラです。白衣は予防衣ですので病原体が付いているのが前提。ここからウイルスが彼らの手指に付着し、患者に感染する可能性がありますが、院内感染に対する医師の意識の低さが問題なのです」

とのこと。

 

医者の不養生とはよくいったもの、多忙を極める医師ほど衛生面や健康面がおろそかになりがちだということはよく耳目にすることでもあります。

 

また、

 

腕時計をしている医師も要注意とのこと。手首の洗浄が十分出ない可能性があるからと。

 

加えて診察室のなかにはいたるところに菌が付着している。それはカルテや机、椅子、カーテン、処置台、パソコンなど。

 

考えたくないけれど現実的な恐怖として、自分の前に診察された患者が”強力な感染源かもしれない”と記事では容赦なく訴えてきます。

 

しかし、それは脅しでも何でも無く起こりうる、あるいは起こっていることでしょう。

眼科などの処置でも、それ取り替えましたか?と思うような場面はいくらでも目にします。あってはならないことですが、毎回完全にあらゆるところ、パーツを消毒し終えて次の患者さんを診察するというのは物理的に不可能だろうなという予想も容易にたつのが悲しいですが。

 

矢野氏は、

「患者さんや面会者の手洗いが不十分であることによる院内感染はもちろんあります。しかし医療従事者であっても、うっかりして十分な手洗いが行われていないことがあり、結局、院内感染の最大の原因は、医療従事者の手を介したものです

と言いきります。

 

頷いている読者の方々の顔が見えるよう


自分たち患者にとっては特別な場所である病院も、医療従事者にとっては当たり前の見慣れた職場だとすれば、そういう慣れから十分な消毒、手洗いがおろそかになるということも十分に考えられることですから。

 

 

トイレも危険!

 

「下痢便の中には大量の病原体がいます。たとえばノロウイルスの患者の便の一部がドアノブや手すりなど付着してしまっていたら、高齢者が感染してしまえば非常に危険です」

とは矢野氏。

 

これは連日のようにテレビ出演している岡田晴恵さんも力説していました。

 

また診察後も、医療費支払いのため待合室にもどり、処方箋を受け取り調剤薬局に行くわけですが、

 

「クリニックに比べればスペースは広いかもしれませんが、薬局でも患者同士の感染リスクは充分にあることを忘れてはいけません」

 

と、山形大学医学部教授の森兼啓太氏が警鐘しています。

病院の待合室より健全なイメージがある薬局ですが、油断大敵ということです。

 

 

できれば予約制のところで受診したほうがいい

 

「とにかく滞在時間を短くする努力をしなければならない」 

 と訴えるのは前出の森兼氏。

 

 

病院通いが日常になっている人ほど危険!

 

「予約をとらないクリニックもありますが、できれば予約制のところで受診したほうがいい。予約時間の直前に行って、さっと必要な診察を受けて帰宅する。長い時間を過ごせば過ごすだけ、感染する確率は高まります

 

と。

 

病院の待合室をサロンのように利用して楽しんでいる高齢者を見かけた人は少なくないでしょう。

 

しかし感染という点でいってもこれはぜひとも回避したい場所であるといえます。

 

待合室や診察室に存在するあらゆるものにウイルスが付着していると考え、むやみに触らないこと。とくに鼻を触らないことが一番大事だといいます。

 

「病院に繁殖している最大の耐性菌・MRSAは鼻の粘膜にくっつきやすい。鼻だけでなく、口や目も含めて、顔を触らないようにしなければならない。しかしそれでも、無意識のうちに顔は触ってしまうものですから、手洗いを徹底的に行うべきです。

と堤氏。

 

人は平均して1時間に23回も自分の顔に触れるという論文もあります。対象者は医学生26人。この方たちが顔に触れたうち44%は粘膜だったと。

その粘膜のなかでも口が38%、鼻が31%、目が6%という内訳。

 

マスクをしていても、その表面を触った手指であちこち触ってしまったら意味がない。正しく恐れるというのは、正しい知識のもとで予防を行うということの重要性に改めて気づかせてくれるものでもあります。

 

手洗いをするときには腕時計を外して手首も入念に荒い、速乾性のアルコール消毒も一番おくまでプッシュして3CCとれば乾くまでに2〜30秒はかかるということで消毒効果が出るそうです。

 

 

軽症なら病院に行かないことが大事!

 

ナビタスクリニック理事長の久住英二氏は、

「新型コロナのような未知のウイルスで薬や予防法もないケースでは病院で感染する恐れがありますから、私はオンラインによる新型コロナ相談を受け入れています」 

 と記事中で語っています。

 

今回は病院の待合室の危険について特集した、『週刊現代』の記事をご紹介させて頂きました。

 

いたるところに病原菌がはびこっていると考えられる待合室。楽しいおしゃべり仲間がいるといった気軽な気持ちで過ごすには、あまりに危険が多すぎる場所です。

 

軽症なら病院にそもそも行かない、行くにしても長時間滞在をしない工夫をするなどして感染リスクを下げる。

 

とにかく徹底した手洗いを行う。

 

自分たちの命、家族の命を守るために出来ることを愚直にやる。

それが大事だということです。

 

参考になると幸いです。

 

ではまた。

(出典・引用元:2020年 3/14号「週刊現代」)