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必見!日本一のがんの名医6人を「プレジデント」が公表

 

 

 

ころもです。

 

 

名医にかかりたい。

誰だってそう思っているでしょう。

 

名医じゃないほうがいいなんてことがあるわけない。

 

しかし現実はとことん理想を裏切って「あれよあれよ」という間に手術日が決まり入院となり、手続きや連絡事項など煩雑なことに追われ、事の本質である「名医に命を」という主眼が後回しどころか消え去ってしまう事態に陥ることがほとんどではないでしょうか。

 

名医にかかりたい思うときほど事態は緊急を要することも多いわけで、なおさら ”名医はどこ?誰?” など考える時間も労力もなく結果「最善とは思えない状況」に命をあずける羽目になる。

 

防災のために水や食料をせっせと準備することも命のために重要なことですが、次の瞬間に襲ってくるかも知れない天災以上に個人的な災難として降りかかってくる病について、私たちはあまりに無防備、無頓着すぎると思うわけです。

 

水や食料を求める気持ち、

 

あるいはそれ以上の気持ちで普段、平常時にこそ「なにかあったときにはこの医者に」という指針のようなもの、予備知識があれば、それこそ究極の防災になるでしょう。

 

命を守るために必要な防災用品も大事、しかしそれ以上に実は命に直接触れる医者選びにこそ力を入れることが重要であると考え、今回は『プレジデント』1/3号より「日本一のがんの名医6人」情報をご紹介します。

 

名医探しの”ひとつの指針として”役立てることができるかもしれません。

 

 

本当の名医を選ぶことは実に難しい

 

なにをもって治癒・寛解とするかを定義すること自体が困難なため、名医を探す作業は実に難しいと『国民のための名医ランキング』を刊行した桜の花出版編集部の方は「プレジデント」の中で明かしています。

 

しかし、

 

医師の技量の比較方法は困難であっても誰もが理解している1つの事実として「各医師によって治療の結果は明らかに違う」とも。

 

さらに、

 

名医の基準判断は大変難しいけれども、

 

医師も自身や家族が病気になったときには医師間のネットワークを駆使して名医を探しているのが実態である

 

といいます。

 

説明は不要でしょう。

 

治療法の選択は年齢や溶体など個人差があり大変むずかしいといいます。

けれども、その判断としての優先基準なるものを国立がん研究センター中央病院の片井均医師(胃外科)は示しています。

 

①患者の病気が治ることがすべてにおいて優先される

②手術必要と判断されたら、なるべく臓器は温存されるべき

③臓器の温存ができるなら、なるべく傷は小さい方がいい(低侵襲)。

 

 

今回『プレジデント』が挙げる各部位のがんの名医6人は名医ランキングに掲載されている中でも特に評価が高く、各部位のがん治療において国内トップクラスであると考える医師だといいます。

 

6人の医師に共通することとして、

 

・各分野の先駆者であること

・卓越した技術

・すぐれたチーム医療を牽引している

 

の3点が挙げられています。

 

一つの目安、一つの指針としての位置づけで今回の記事が参考になるかもしれないと考え、情報をシェアさせて頂くことにしました。

 

 

がんの名医》あらゆる可能性から最良を考え抜く

京都大学医学部附属病院 伊達洋至(だてひろし) 

肺がんは、罹患率と死亡率が高いですが、早期発見で切除すれば治ります。進行がんに関しても、免疫療法などでがん細胞を小さくできれば手術が可能な場合があります。

総合病院の強みは、あらゆる医療分野の専門家が集結しチーム医療が行えること。肺移植手術手技も含め、あらゆる可能性からその人に最良の選択肢を考え抜きます

 

  ー備考ー

伊達洋至医師は肺移植・肺がんが専門です。日本で初めての生体肺移植を執刀した、移植医療のパイオニアです。日本の肺移植の実に約4割を執刀し、約3500例の肺がんなどの呼吸器外科手術を経験しています。伊達医師によると肺移植を多く手掛けている施設は肺がん治療にも高度な技術を持つといいます。医師間評価ではそのチーム医療を高く評価する声がありました。

(引用元:プレジデント 2020年1/3号)

 

 

次は、

 

がんの名医》ロボット「ダビンチ」手術の先駆者

藤田医科大学病院 宇山一朗(うやまいちろう) 

体の負担が少ない腹腔鏡手術を中心に、細かい技術を補うためにロボット手術も導入しています。大きながん細胞は手術で取り除けますが、血管やリンパに散らばった細かいがん細胞は、抗がん剤や免疫療法でないと治りません。それらの全身治療が効果的に行えるよう、局所治療の手術では合併症を引き起こさないことも心がけています。

 

  ー備考ー

宇山一朗医師は胃がん・食堂がんが専門です。手術支援ロボット「ダビンチ」を使った手術の先駆者です。消化管、肝胆膵のロボット支援手術を積極的に行い、症例数は全国一とのことです。胃がんに対するロボット手術は2018年から保険適用となりました。ほかの医師から「自分が胃の手術を受けるなら宇山医師に頼みます」という推薦コメントがありました。王貞治氏の胃がん摘出手術を成功させたことでも有名です。

(引用元:プレジデント 2020年1/3号)

 

 

 

大腸がんの名医》5年生存率を高め、元気な6年目を目指す

がん研有明病院 福長洋介 

大腸がんは比較的治りやすいがんですが、転移と再発には注意が必要です。体の負担が少ない低侵襲治療(腹腔鏡手術)を中心に行いながらも、根治を目指した十分な切除範囲を見極めることが必要です。この一度の手術がすべてという気持ちで5年生存率を高め、高度に進行した患者さんも、お元気に6年目を迎えられることを目指しています

 

  ー備考ー

福長洋介医師は大腸がんが専門です。低侵襲な腹腔鏡手術と、他院で無理といわれた高度進行がんまでの拡大手術の両面で治療を行っています。周辺臓器に広がったがんでも、術前化学療法や放射線治療を行った後で手術することで温存、または根治性を保ちながら合併切除を行います。福長医師個人で、年間220件もの手術を行っています。患者さんから「福長医師の直腸がん手術を受け、現在は元気に仕事に復帰しています」という声が編集部に届いています。

(引用元:プレジデント 2020年1/3号)

 

そして、 

 

肝臓がんの名医》患者の心に寄り添い説明と同意が大切

日本大学医学部附属板橋病院 高山忠利(たかやまただとし) 

肝臓がんは手術が難しいとされていましたが、いまや技術革新により不治の病ではなくなりました。自覚症状がないタイプなので、年1回の超音波検査(肝炎ウィルス陽性の方は2回)をお勧めします。患者さんの心に寄り添う説明と同意を大切にし、手術では肝内の血管を1本ずつ丁寧に絞ることで出血量を減らしスムーズな回復に結びつけています。

 

  ー備考ー

高山忠利医師は肝臓がんが専門です。小児の生体肝移植に日本で初めて成功した世界的名医、幕内雅敏医師のお弟子さんでもあります。高山医師自身も、肝臓の最も深い部分である、肝尾状葉単独全切除手術を世界で初めて成功させました。肝臓は血流が多い臓器ですが、出血量の少ない手術で定評があります。

(引用元:プレジデント 2020年1/3号)

 

 

 

膵臓がんの名医》6医師の中で唯一の内科医「患者を家族と思う」

東京医科大学病院 糸井隆夫(いといたかお) 

膵臓がんは、治りにくく生存率が低いのが特徴ですので、とにかく早期発見が大切です。治療の一歩は外科手術ですが、進行すると私の腫瘍内科の領域になります。近年進歩が目覚ましい抗がん剤治療や、内視鏡診断治療を行います。モットーは「患者さんを自分の家族と思う」。諦めないことで免疫力も向上します。ともに頑張りましょう!

  

  ー備考ー

糸井隆夫医師は膵臓がん・胆道がんが専門です。膵臓がんの相対生存率は非常に低く、難治性のがんといわれています。糸井医師は外科医ではありませんが、近年、内科の内視鏡治療・検査の進歩は著しいものがあります。糸井医師自身も新しい技術を開発し、世界中から研究者が見学にやってくる国際的に活躍する医師です。

(引用元:プレジデント 2020年1/3号)

 

最後は、

 

がんの名医》乳がんにまつわる問題を包括的にケア

昭和大学病院 中村清吾(なかむらせいご) 

患者さん一人一人に最適化した個別医療を行っています。乳がんの場合は、乳房全摘や治療の副作用による脱毛など、女性の患者さんならではの具体的なサポートやメンタルケアも大切です。乳房再建手術や、ウィッグや化粧法講習会など、乳がんにまつわる問題を包括的にケアするブレストセンターで、チーム一丸で取り組んでいます。

 

  ー備考ー

中村清吾医師は乳がんが専門です。乳がんの名医として必ずといっていいほど最初に名前が挙がる医師です。ほかの医師から「日本のトップ」「手術だけではなく、薬物療法にも精通している」「自分の患者だけではなく日本全体の乳がん治療を考えている」という推薦がありました。

(引用元:プレジデント 2020年1/3号)

 

 

以上となります。

いかがでしたでしょうか。

 

2020年1/3号の『プレジデント』から参考、あるいは今後選択するうえでの指針になるかとご紹介させて頂きました各分野での名医たち。

 

記事では最後にこう読者に訴えかけていました。

 

医師を探すときには、第一段階として名医ランキングなどを参考にし、次にその医師や病院にご自分の症状や希望を伝えてください。最終的に納得のいく医師や治療をご自身で選んでくださるようお願いします。本来は、医療界で医師のレベルを公表すべきだと考えます。それが社会的な財産となるからです。

と。

 

ではまた。

 

(出典・引用元:『プレジデント』2020年1/3号より)