ころもです。
「血圧の薬は75歳を過ぎたら、いかなる理由があっても飲まないほうがいい」
インパクトのあるこの言葉を放ったのは、新潟大学名誉教授の岡田正彦氏。
今回は『週刊現代』10/26号より【病院の治療を断った人のその後】をご紹介します。
あなたが服用している状況がどういうものかわかりませんが、なかなか聞くことも確かめることもできない「薬を断った人たちの体験談」を知ることは決して無駄にはならないと思うので情報をシェアさせて頂きます。
では、さっそく参りましょう。
薬を断った「その先、その後」を人は知りたいもの
何を差し置いても自分の体はひとつ、そして痛みを感じるのも自分。
疑ったらキリがないとはいえ、現実問題として医療もビジネスである以上は処方される薬を手放しで飲み続けるというのも疑ってかからなければいけない場合があるでしょう。
無免許で歯医者をやり続けていたニセ医者の事件なども定期的に耳にすることがありますが、それは今回はおいといて(置いとけないけれども)、とにかく「薬を断ったあとの状態がどうなったのか」の体験談を『週刊現代』の特集よりご紹介します。
〜薬を断った人たちの体験談〜
高血圧
断った薬の種類(薬品名):2種類の降圧剤(アムロジン、フルイトラン)
【断った理由、その後】
3種類の降圧剤を飲んで血圧は130以下になったものの白内障になった。薬を1種類に減らし、血圧が145に上がったが2年以上健康の問題はない(73歳 男性)
高血糖
断った薬の種類(薬品名):毎朝のインスリン注射(トレシーバ)
【断った理由、その後】
注射のたびに激痛が走り、苦痛に耐えられなかった。カロリーは気にせずに糖質だけを制限する食生活を送ったところ、徐々に血糖値が下がった(62歳 男性)
高コレステロール
断った薬の種類(薬品名):コレステロール低下薬(リピトール)
【断った理由、その後】
LDLコレステロールが基準値より高く、薬を処方されたが、開始2ヶ月で洗髪のたびに髪がまとまって抜けるように。薬を控えたら、脱毛は止まった(62歳 女性)
隠れ脳梗塞
断った薬の種類(薬品名):血液サラサラの薬(バイアスピリン)
【断った理由、その後】
しばしば小腸から出血し、血便が出るようになった。脳梗塞を一度も起こしたことのない場合、予防効果は低いと聞き、薬を断ったら副作用は解消した(78歳 男性)
骨粗鬆症
断った薬の種類(薬品名):ビスホスホネート製剤(ボナロン)
【断った理由、その後】
歯科医に「長期間飲んでも治療効果が小さく、顎骨壊死を起こす恐れがある」と言われて断薬。カルシウムの多い食事を心がけ、骨密度を維持している(67歳 女性)
夜間頻尿
断った薬の種類(薬品名):過活動膀胱の治療薬(ポラキス)
【断った理由、その後】
薬を飲んでもトイレの回数がほとんど減らない一方、便秘がちになっていた。薬をやめてウォーキングをしたら、予想以上に改善効果があった(69歳 男性)
めまい
断った薬の種類(薬品名):内耳循環改善薬(メリスロン)
【断った理由、その後】
半年飲んでも症状が改善しないため薬剤師に相談したところ、多剤併用が原因と言われた。めまいの薬を含め他の薬も減らしたら、症状が改善した(72歳 男性)
偏頭痛
断った薬の種類(薬品名):痛み止め(イミグラン)
【断った理由、その後】
痛み止めの飲みすぎによる頭痛があると知り、断薬を試みたが、痛みが強く3日と持たなかった。安易に薬を飲み続けるべきではなかったと後悔している(68歳 女性)
逆流性食道炎
断った薬の種類(薬品名):プロトンポンプ阻害薬(ネキシウム)
【断った理由、その後】
飲み続けると胃がんや認知症のリスクが高まると聞き、薬を控えた。甘い物を食べる量を減らすようにしたところ、胸焼きが起きにくくなった(66歳 女性)
リウマチ
断った薬の種類(薬品名):抗リウマチ薬(メトトレキサート)
【断った理由、その後】
副作用でリンパ腫ができた。幸い良性だったが、悪性の可能性もあったと知り、薬を断った。症状は軽いので、水中ウォーキングで進行を抑えている(81歳 男性)
痛風
断った薬の種類(薬品名):尿酸降下薬(フェブリク)
【断った理由、その後】
肝臓の数値が悪化し、副作用の疑いがあると言われたので、薬をやめた。痛風に襲われる恐怖からは逃れられないが、3年近く発作は起きていない(61歳 男性)
アレルギー性鼻炎
断った薬の種類(薬品名):第一世代抗ヒスタミン薬(アレルギン)
【断った理由、その後】
記憶力が落ちて、注意力が散漫になったと感じた。妻は認知症ではないかと疑っていたが、薬を控えたら元に戻ったので、薬は捨ててしまった(72歳 男性)
脱毛
断った薬の種類(薬品名):AGA治療薬(フィナステリド)
【断った理由、その後】
薬を半年間飲み続けたところ、性欲が激減し、勃起不全に陥った。薬断ちしたあとも症状が治るまで3ヶ月間ほどかかり、二度と飲まないと誓った(64歳 男性)
ぜんそく
断った薬の種類(薬品名):気管支拡張薬(サルタノール)
【断った理由、その後】
発作が出なくとも予防で吸入するように言われたが、頻繁に動悸が生じるので、心不全を恐れて薬をやめた。今は脈が落ち着き、安心している(80歳 男性)
便秘
断った薬の種類(薬品名):下剤(アジャストA)
【断った理由、その後】
刺激性の下剤を長期間服用していたら、大腸が刺激に慣れてしまい、また便秘の状態に戻った。代わりに腸のマッサージをしたら、症状が改善した(71歳 女性)
以上です。
(引用元:週刊現代 2019年 10/26号)
東京大学名誉教授で株式会社地震科学探査機構取締役会長の村井俊治氏は記事のなかで、
「副作用も恐ろしいですが、薬が、本来自分の体に備わっている治癒力を奪ってしまうことも自覚したほうがいい」
と解説しています。
今回の体験者の話は大変参考になりました。
将来お薬を飲まなければいけない状況下になったときも、今回の記事のことを思い出して自分の体は自分で守るという意識を持ち、惰性で飲むことのないよう「薬をやめる」という選択肢があることを忘れないでいたいと思います。
ではまた。
(出典元:『週刊現代』2019年10/26号)
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