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えなりかずきの泉ピン子共演拒否に怒る橋田こそ「老害」の声

 

 

ころもです。

 

 

俳優のえなりかずきさん(34歳)が女優の泉ピン子さん(72歳)との共演を拒否していることに対し、脚本家の橋田壽賀子さんが「週刊文春」の取材で明かした内容が話題です。

 

芸能界では共演拒否は珍しい話じゃないと思うのですが、この話題がWEB配信されて5時間を経過した時点でコメントが4000件をゆうに超えるほど注目を集めているのはなぜなのか。

 

それほど二人が出演していた「渡る世間は鬼ばかり」が広く視聴されてきたということであり、関心も高かったということになるのでしょうが、それにしてもコメント数がすごい。

 

登場人物は、えなりかずきさん、泉ピン子さん、そして橋田壽賀子さん。もちろん今回WEB配信された記事中での主要登場人物です。

 

読めば脚本家の橋田壽賀子さんが「週刊文春」(10/10号)の取材で語った内容がもとになっているのですが、

 

今回の文春オンラインの記事からその部分を引用すると、

 

「(泉ピン子と)一緒に出るとえなり君は発疹が出たり、おかしくなるんですって。それを聞いて、私、えなり君にものを言うのも嫌なのね。そういう申し出をすること自体、私は頭にくる」

 さらに橋田氏はこう語る。

「肝心の嫁姑問題は絶対にできない。母親と息子のマザコンみたいなものさえ書けない。アホみたいな話ですよ。役者がケンカしてるから、書けないって」

 また、橋田氏が訊いたところ、泉ピン子は「イジメた覚えは全くない」、「嫌われたらしょうがない」と言っていたという。

 えなりに取材を申し入れると、マネージャーの母が「こちら何もわかりませんし、お答えすることはできませんので」と回答した。

 小誌の取材に、泉ピン子のマネージャーは「『(えなりの共演NGについて)そういう話があるんだけど、そんな事ないのにね』と本人から聞いています」と答えた。

 (引用元:10/2(水)16:00配信 文春オンライン)

ということなのですね。

 

詳細は3日発売となる「週刊文春」で明かされるようですが、それを待たずとも上記引用部分だけでも十分にコメントが湧く根拠があります。

 

 

まず、

 

泉ピン子さんと共演すると「発疹が出たり、おかしくなる」という事実をどう解釈しているのかということです。

 

発疹というのは出そうと思って都合よく出せる代物じゃなく、症状です。おかしくなるというのもおそらく「精神的に」ということでしょうから、ある意味身体的な症状以上に深刻ともいえる。

 

それをどう理解すれば、

 

「私、えなり君にものを言うのも嫌なのね。そういう申し出をすること自体、私は頭にくる」

 

という利己的な発言になるのか。

 

そこにあるのは、脚本家として脚本が書きにくいという「ただ一点」の角度からの意見しかなく、えなりさんの共演拒否の理由など一切考慮していないと思われるこの意見に、さらにえなりさんの置かれていた苦しい立場、パワーバランスを見るかのよう。

 

さらに、

 

嫁姑問題やマザコンの話も役者がケンカしてるから書けないと言ってますが、好き嫌いという感情だけのレベルから身体的に症状が出るまでになった共演拒否だということを今一度真剣に考える必要があるし、親子ほどに年の違う役者たちが「なぜ」喧嘩をしているのかを考えるべきでしょう。

 

なぜ共演拒否としたのか。

 

「渡る世間」は1990年に番組が開始して30年もの長きに渡って愛されてきたホームドラマ。

 

言い方を変えれば、

 

これほど長く同じ役をやり続けることになるとは役者の皆さんにしても予想外だったのじゃないでしょうか。

 

下手をすれば家族以上に長い時間を過ごしているかもしれない共演者たち。
それも30年という歳月ともなれば、オギャーと生まれた赤ん坊が家庭を持って親になってもおかしくない年月なわけです。

 

それはいろいろあるでしょう。

 

机の上ではわからないことも現場、生身の人間たちの間では起こりうるということは一般社会を照らしても容易に想像がつくことです。

 

それを思うような脚本が書けないという理由で一方的にえなりさんだけを悪者にするような視点で愚痴をこぼす。

 

違うな〜と感じます。

 

極めつけは、

 

泉ピン子さんに橋田さんが訊いたところ「イジメた覚えは全くない」「嫌われたらしょうがない」と言っていたという部分。

 

ピン子さんがということじゃなく、いじめ問題の最も厄介な部分でもあるわけですが、本人にイジメた自覚があるかどうかは関係ないのですよ。

 

これは被害を受けた側がそう感じたらそれはもう「いじめ」なのです。

 

いじめた本人が、それが問題になっているときに問い詰められて「はい、イジメました」と答えるわけがないと考えるのが常識です。

 

そうでなければ、イジメた事実があるのに「いじめてない」と加害者が言えば、いじめられた事実が綺麗さっぱりなくなるのかといえばそうなるわけはないのですから。

 

いじめた側に訊いて真実がわかると思うほうが浅はかすぎです。

 

ピン子さんがということじゃなく、

 

いじめに関しては、「いじめていない」という7文字を並べたところで、いじめられた側の事実は消えやしないということ。

 

なので今回の場合、そもそも芸能界のヒエラルキーで明らかなる上下関係が推察できるえなりさんとピン子さんの役者としての立場からすれば、ピン子さん自体が無意識に放った言動だとしてもダメージを受ける後輩、年下の役者がいてもおかしくないわけです。

 

本人にそのつもりがあったかどうかなど関係ない。

受け手がそれによって発疹ができたり、おかしくなるというのならそれが全てといっていいのです。

 

ネットでは、

 

  • スガコ先生も、大概泉ピン子ばかりを庇うのは考えた方がいいと思うが、90を過ぎたおばあさんにもう、何を言っても通じないと思う。
  • 発疹が出るほどの拒否反応を起こしているんだから、こればかりは仕方ない。
  • いわゆる健康上の理由なのに
  • 橋田氏が腹を立てるのは全く筋違いだよ。
  • 告白しない方が良かったと思いますよ先生
  • 本人はなんとも思ってなくとも、相手が嫌だと感じたらパワハラなんでしょ。
  • 記事読んでピン子よりも橋田壽賀子への嫌悪感の方が強いな。
  • 役者同士がそんな状態で、それに対して脚本家が一人の役者を批判するぐらいなら、もう続編を作るのはやめた方がいいかもしれませんね。
  • 愚痴っぽく文春に語ってみせる橋田先生の方が、物事すべて自分の思い通りにならないからと駄々こねてみせてるみたいで、感じが悪い。

 

これら一部コメントからもわかるように、共演拒否しているえなりさんや、ピン子さん以上に、当事者じゃない橋田さんの「場外乱闘的な愚痴」にこそ物申したいという視聴者側の熱を感じました。

 

実際、

 

そういう長い歳月の間に関係性が変容していくことも加味しながら物語を紡いでいくのがプロではないでしょうか。

 

それを自分の書きたいように書けないからといって、自身ではコントロールしきれない部分での不具合まで出ている役者の気持ちや立場も考えず、一方的と思えるほどに年齢の近い、役者としても圧倒的に実績と力のある大物の肩をもって偏った意見を世間に聞かせるのはルール違反です。

 

安楽死を切望する思想やいろいろ注目をしていた橋田さんが、それも脚本というさまざまな立場の人間の胸中なるものを描くプロがえなりさんの窮状だけは理解してあげられないのだとしたら、それこそえなりさんにとって「渡る世間は鬼ばかり」となり、嘆き悲しむことになるでしょう。

 

リアルな人間関係に亀裂が入るほど長く続いたドラマということだし、共演者であれ何であれ、最初が最後じゃない。

 

役者によっては役柄のイメージが固定することを極端に嫌う人もいます。1人の人間が生まれて家庭をもつぐらいまでに長きにわたって一つの役を演じ続けてくれたことに対しては感謝しかないというのが橋田さんのスタンスだと思うのですがどうやら違ったということで残念です。

 

書きたいように書けなくなったことを嘆くより、知らなくて済む話を知らされてしまった視聴者の嘆きにこそ敏感になって欲しかったものです。

 

ではまた。

 

(出典元:文春オンライン 10/2(水)16:00配信)