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友近ストイックさで窮地「正義感で言っているんです」に賛否

 

 

ころもです。

 

 

お笑い芸人である友近さんにパワハラ疑惑が浮上。

報じたのは8月21日発売の「週刊新潮」ですが、これまでに20人近くもマネージャーが替わっているのだそう。

 

20人。

 

芸歴の長短などにもよるでしょうが、2001年から活動開始とされていることを思えば今が2019年。

 

単純に計算して、1年に1度マネージャーが変わっているということになりますね。

 

何十年も芸能活動を続けその間マネージャーは「ただ一人きり」という人もいるだろうことを基準にすれば、たしかにそれは尋常じゃない回数かもしれません。

 自覚がないのがパワハラの特徴

 

ただ、こればかりは運不運、相性もあるので「たまたま素晴らしい」マネージャーに巡り会えた人もいるだろうし、「何度替えても違うな」というマネージャーに当たってしまう人もいると思うので、単純にタレントばかりに責任があるとも言い切れないところが難しい問題でもあります。

 

事の発端は…

 

友近さんのマネージャーが吉本興業の幹部当てに今年に入ってから2通の嘆願書を提出したこと。

 

なんでも、

 

「向いてないから辞めろ」
「こんなできへんやつ初めて見たわ」

 

といった言葉を浴びせられたり、深夜まで説教されたことなどが記されていたというのです。

 

もちろん、言い分というのは双方から聞くべきものだし、今回のパワハラ疑惑に関して「週刊新潮」は友近さんにインタビューを敢行。

 

パワハラの告発に対して友近さんは、

 

「嘆願書を出したのは、キツい言葉に免疫がない、いままで怒られたことがないような人やないですか」「すべて仕事をうまく回すためで、私自身にパワハラという意識はありません。正義感で言っているんです」「現場で挨拶ができないとか名刺を持ってこないとか、そんなところから教えるんです」 

 

と反論したといいます。

 

 

友近さんの座右の銘は、

「問題即解決」
「私は悪口を言ってるのではなく、これは世直しやねん。」

でもありますから、本人にしてみれば言うべきことを言っているに過ぎない、パワハラなんてとんでもないという気持ちは本当にそうなのでしょう。

 

気持ちは十分にわかります。

 

 

しかし問題は、そこじゃない。

 

インタビューへの回答で一番気になった言葉は、

 

「パワハラという意識はありません」もさることながら、それを超える

 

「正義感で言っているんです」

 

の部分。

 

 

これ、曲者なのです。

 

残念なことに「正義感」というのは本当に厄介で、世の中で起こる多くの争い事の背景にはこの「それぞれの正義感」なるものが見え隠れしているのですね。

 

正義感からだから、悪びれない。

正義感からだから、言われる覚えはない。

正義感からだから、引く必要を感じない。

正義感からだから、私は悪くない。

 

こうなってしまう。

 

 

しかし言わずもがな、

 

 

正義感というのは「〜感」といっているあたりからも推量できるように、それぞれの主観が入るものなのです。

 

その人が考える「正しさ」に過ぎないわけですね。

 

例えば世間を賑わせた「あおり運転」による暴行事件。

 

あれだって、暴力をふるった人間には自分なりの「正義」があってのことと言えなくもないわけです。

 

俺は正しい、俺は正義感からお前を正す、ということになれば、それに従わない人間に対して暴力をふるっても許されるような大きな気分にもなってしまう可能性がある。

 

これは暴力ではなく、正義を正すための鉄拳である。

鉄拳だから痛いのはしょうがない。

 

そもそも悪いのは、正義感のある俺を怒らせたお前のせいだ。

 

とこんな飛躍、論法になってしまっては争いは終わるはずもない。

 

 

友近さんは女性芸能人のヒエラルキーでいえば頂点に近いポジションにいる方だろうし、プロ意識が高いのは画面を通しても伝わってきますが、正しいことを言っているからパワハラじゃない、正義感から発しているのだから間違ってない、という思考回路に陥っているのだとしたら、

 

もしそうなのだとしたら……

 

それは説教の内容がいかに”的を射る”ものであったとしても相手の胸に突き刺さることはないでしょう。

 

残るは言葉の正しさではなく、おそらく怨念に近いものになってしまう。

 

それが証拠といってはなんですが、反省があったり友近さんの説教に真実を感じていたならば嘆願書を幹部宛てに送ったりはしないはず。

 

言われた本人の未熟さは一朝一夕には正せないものなので、ここは芸歴も長く失うものも多く、人間としても幅のあるところで友近さんが「意識しないところにパワハラの怖さがある」ということに気づくことが大事。

 

誰を守るためでもなく、個性ある芸事を続けていくためにも友近さん自身の芸能活動のやりやすさの上でも、「パワハラという意識」を持ち、万人に通用するわけではない「正義感」を今自分はとうとうと語って聞かせている可能性があるという自覚を持つ必要があります。

 

友近さん、嫌いじゃないので頑張って欲しいです。

 

ではまた。

 

(出典元:アサ芸プラス、日刊ゲンダイDIGITAL)