毒舌ころも

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加藤浩次と会長との話し合いが「速報」扱いはスッキリしない

 

 

ころもです。

 

 

たった一人の人間の「保身」から、大企業の存亡にかかわる危機にまで発展?

大げさなようでいて、実は非常にありがちなことだと思うわけです。

 

反社との闇営業に端を発した今回の一件で、今のところもっとも冷静でまっとうな意見を発信し続けているのは、おそらくロンブー敦さんでしょう。

 

彼は非常にクレバーですね。

なにせ冷静沈着。だから全体がよく見えている。

 

そして何事も、冷静でなくては正しい判断は難しい。ことに普段から鬱憤がたまっている社員たちからすれば、きっかけは別に今回の騒動に限らず、何でも良かったかもしれない。

 どちらにつく? のような雰囲気になってきたか

 

最初に嘘をついた宮迫さんの猛省は当然のことでしたが、それによって明るみになった企業体質のほうに、より世間は注目してしまったというのが今の姿。なぜなら、これは吉本とお笑い芸人だけの問題じゃなく、世間の縮図でもあるわけですから、それはそうです。

 

記者会見の手本のようにメンタリストDaigoさんから褒められた宮迫さんと田村亮さんの記者会見は、その手作り感と亮さんの実直な印象さも手伝って本人たちの真意なるものをほぼ届けることができたといっていいでしょう。

 

世間の風潮も、謝罪を切望していた2人に吉本が契約解除か引退会見かの二者択一を迫った事実が露見、さらに恫喝と解釈できる発言をしたことがダメ押しとなって風向きが完全に変わってしまったわけです。

 

今世間に見えているわかりやすい図式は、加藤浩次さんの進退問題が介入したことで、

 

大崎会長と松本人志さん VS 加藤浩次さんと後輩たち

 

のような見え方になり、そこに芸能界を引退している島田紳助さんの見解まで加わって何だかわけがわからなくなってしまった。

 

松本さんが世話になったという大崎会長。なので、大崎会長が辞めるのであれば自分も辞めるという、運命共同を放った松本さん。

 

現在の体制、経営陣の刷新がなければ吉本を辞めると啖呵を切ってしまった、加藤浩次さん。

 

 

この両者の想いを同時に叶えることは無理

 

 

加藤浩次さんの求める「経営陣の刷新」が通れば、それはすなわち松本人志さんも吉本を去ることを意味するわけだし、そうとなればそれに追従する者も当然出てくる。

 

かといって、加藤浩次さん一人が退社して大崎さんや松本さんが現体制にテコ入れをして改善していくと頑張っても、岡本社長の率いる吉本にいたくないという若手は出るだろうし、出ていい。

 

加藤さんと同郷のタカトシさんやノブシコブシの吉村さんは加藤さんと共に去るかもしれないし、ハリセンボンの春菜さんや友近さんも時間の問題かもしれない。

 

けれどもこの混沌とした状況下は、きっかけこそ宮迫さんたちの闇営業問題だったかもしれないですが、そもそも潜在的にそれぞれ芸人たちの胸にあったものだろうし、その最後のひと押しに加担する羽目になっただけで、何も宮迫さんの件によって生まれた問題ということではないだろうし、そんな浅い問題ではないと見ています。

 

「転職」という働くものにとって珍しくもなんともない出来事が、

 

こと吉本興業というのか、お笑いの世界の人たちにとっては非常に重く捉えられているのが今回の騒動で改めて「特徴的な時代遅れ感」を強調しています。

 

ブラックと思われる企業を擁護するつもりは毛頭ないし、吉本興行の労働契約に関する杜撰さは今回しっかりメスが入っていかなくてはいけない部分でしょう。

 

しかし同時に、そういう会社であることがわかったならば、それ相応の代償を支払う覚悟でやめればいいだけのこと。

 

一般社会で生きるサラリーマンたちは、自分たちの進退を先輩後輩にどうにかしてもらえるという発想はあまりなく、黙って転職活動をして、その間にかかる生活費のために辛い時期を耐え抜いて低い給料からまた始める、ということをしているわけです。

 

最低賃金どころの騒ぎじゃない給料しか支払わない会社が最悪なのはいうまでもないことですが、そこを去る自由というのはあるわけで、それをしないからにはそれ相応の苦労が伴っても致し方ないだろうという見方も一方ではされてしまう。

 

 

それは仕方ないとも言えるのです。

 

これが目に見える商品であったとしたら、お金を頂くにふさわしい商品でなければ話にならず、店頭にも並ばず、よって給料にもそれは反映されることになる。

 

6000人ものお笑い芸人たちが全員同じように食べられないから、能力も笑いの技術も技量も千差万別なのに、一律に生活を保証しろということになれば、それは見方によっては「悪平等」という反感を招くことも出てくるでしょう。大げさな言い方をすれば。

 

なので、最低賃金保障は当然しなければいけないですが、お笑いであれなんであれ、それが商品として対価をいただく以上、自然淘汰されていくものは当然出てくるだろうし、それが芸事という実力勝負の世界ならなおのこと。

 

義理人情、恩義、そういった映画やドラマで出てくるような人間関係で成り立つ世界であるがゆえに、今回の騒動はより複雑になってきているし、それぞれの人生におかれているはずの進退の決断に多くの人間が絡んでわけがわからなくなっている。

 

加藤浩次さんの男気は気持ち良かったですが、

 

かといって、それがトランプ大統領が来日したときのように「いま、加藤さんが到着しました」と速報で報道するのは明らかに行き過ぎだし、それは加藤さんの望むところではないはず。

 

極楽とんぼの相方、山本さんの一件があったときに関わっていた大崎会長への想いもあるだろうし、ファミリーと力説するも矛盾だらけの言動が続く岡本社長への不信感なるものも昨日今日のものではないだろうし、ましてや宮迫さんや亮さんをかばうためのものだけではないことは十分理解できます。

 

一部ヤフコメでは”宮迫さんのために、宮迫さんのことで”といった言い回しが見られましたが、これは最後のひと押しであって、そもそもの理由じゃないことは本人のこれまで抱いたのだろうなと思われる不満の言葉からも推察できます。

 

受け皿がなくても民間企業で働くサラリーマンたちは決死の覚悟で転職の道を選ぶことをしています。

 

昨日アナウンサーの高橋真麻さんが、会見以降、世間の風潮がガラリ変わったことが怖いようなことを言ってましたが、それは驚くべきことじゃないと思いますね。

 

知らなかったからこそのものと、

 

知ったからこそ、という判断は当然あっていいし、その結果によって見方が変わり、考え方がかわり、結果大きく風潮が変わったとなるのはむしろ自然で健全な流れです。

 

何でも最初が最後ではないので、変化こそが不動、というスタンスで見ていくのがもっとも冷静に変容する現実を捉えるのにふさわしいかと。

 

個人的には、ロンブー敦さんが昨日ツイートした言葉が今のところもっともしっくりきています。

 

以下、その言葉が入る記事を引用。

淳は「今回は宮迫さんの嘘にはじまり、続いて亮も嘘をついた事で、一緒に直営業に行った後輩たちが何も言えない状況が生まれてしまい、巻き込む形で謹慎処分になり苦しい想いをしてる後輩達がいます」とツイート。「2人の処遇や経営者の進退の問題は確かに世間の関心ごとだと思うし、僕にとっても今後の人生を左右する重要な事なんですが」と前置きした上で、「嘘も付いておらず、未だ本人たちの口から何も説明できていない後輩達の処遇の判断を優先してあげてほしいです」と主張。「蓄えがありしばらくの間は生活していける先輩達とは違い、後輩達はその日の収入があるかないかは死活問題であると思います」と後輩たちの苦しい現状を伝えた。

 続けて「僕も警察とトラブルを起こしてしまった時に1週間程度でしたが、謹慎期間はとても不安な気持ちになりました。後輩達は今も出口の見えない謹慎期間中です。家族がいる後輩はさらに不安になってると思います」と自身の経験を交えてつづり、「本当にタレントファーストというなら、所属してるタレントをファミリーだというなら、巻き込まれた形になってる後輩達から謹慎期間や今後の処遇を伝えてあげて欲しいです」と吉本側に訴えた。また「会社に働きかけるよ!と言ってくれてる吉本先輩達もまずは後輩の処遇から動いてもらえるように進言してほしいです」と先輩に協力を仰ぎつつ「僕も進言してみます。どうか未来のある若手芸人ファーストで動いて欲しいと思います」と結んだ。 

 

(引用元:SANSPO.COM 2019.7.23 14:21配信)

これですね。

 

正解じゃないかもしれないですが、救わなくてはいけない弱者たちに冷静にスポットを当てている。

 

”蓄えがありしばらくの間は生活していける先輩達とは違い”

 

この部分、非常に胸にきます。

 

もちろん、それとて本人たちの決断次第では食えない場所を離れ、何でもいいからバイトをして時給によって生活を形成することなどはいくらでも可能なわけです。

 

だから、これにしてもだいぶ一般社会の構図からすれば恵まれているといわざるを得ないわけですが、現状、来世分まで稼いでいるのじゃないかと思われるような大御所の方たちの進退で揉めるより先に救わなくてはいけない命があるでしょ、と軌道修正させた意味において、気づかせることになったことだけでも、敦さんの冷静さは際立って見えました。

 

今後も見守っていきたいと思います。

 

個人的な見解を勝手に述べさせて頂きました。

 

ではまた。