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こんな「がん治療」は不要!?過剰・無駄な医療をFLASHが公表

 

 

ころもです。

 

病気そのものの怖さもさることながら、その専門家であるはずの医師の言葉や判断を信じることができないとしたら、むしろそのほうが怖くはないでしょうか。

 

いったい何を信じればいいのか。

 

そのヒントになるかもしれない記事を今回はご紹介します。

 専門家が警鐘を鳴らすことの意味と有り難さ

ということで、今回は『FLASH』4/2号の記事、「受けてはいけない日本の無駄な医療45」をご紹介します。

 

いま世界では「ムダな医療」を見直す動きが広がっているといいます。
その発端となったのは、2011年にアメリカの医学会で始まった

 

チュージング・ワイズリー(賢い選択)

 

という運動であり、これを日本に初めて紹介した医療経済ジャーナリストの室井一辰(むろいいっしん)氏曰く、

「患者は、自分が受けている医療を疑っていても、専門知識がないために、医師の言うことに従うしかありません。『チュージング・ワイズリー』はアメリカの医師たちが自ら、過剰な医療や効果の薄い医療をリストにしたものです。患者にとって、これ以上信頼できる情報はないでしょう」

と語っています。

 

今回の『FLASH』の記事は、この室井氏の協力のもと最新情報を加えた「ムダな医療リスト」を作成したというのですから見逃せません。

 

 

なぜなら患者もその家族も、ムダな医療は受けたくないし、賢明な選択をしたいと常々思っているに違いないからです。

 

ムダな医療を見直そう、そのための賢い選択をしよう

 

--こんながん治療はいらない--

 

①大腸ガンの内視鏡検査は10年に1回で十分(米国消化器病学会)

【理由】
大腸の内視鏡検査でガンが見つからなければ、その後10年間はガンのリスクは低い。1㎝未満のポリープが見つかっても、完全に切除すれば5年間、内視鏡検査は不要。

 

②前立腺ガンには定期的な監視の選択肢も(米国泌尿器科学会)

【理由】
前立腺ガンは、進行速度が遅いことが多い。手術を避けられる場合もあり、定期的な監視を選ぶことも可能。

 

③無症状の人に対して、ガンの全身画像検査はおこなわない
(米国予防医学会)

【理由】
症状がなければ、全身からガンを探す画像検査を行うべきではない。ガンでもないのにガンと診断されてしまい、不要な精密検査や治療を受ける懸念がある。

 

④ガンの治療中や治療後は、積極的に運動に取り組むべき
(米国看護学会)

【理由】

ガンの治療中は安静にすべきと思われがちだが、むしろ運動に取り組んで体力をつけたほうが、メリットがあるという考えが主流になっている。

 

⑤「プランなきガン治療」は始めるべからず(米国癌委員会)

【理由】
がん治療後の不適切で過剰な検査が一般化していると指摘。そのことで、新たな病気を発症したり、患者の精神的な負担を招いたりすると問題視している。

 

⑥ガンでいきなりの「手術」は御法度(米国癌学会)

【理由】
まず、ガンのタイプやステージに合わせた「抗ガン剤投与」や「放射線治療」を行うことで、いきなり手術を実施するより手術の効果も高まる。

 

⑦余命10年未満の人へのガン検診は控えよ
(米国医療ディレクターズ協会)

【理由】
がん検診はガンを見つけるメリットはあるが、ガンが見つかっても見つからなくても検診は患者に負担となる。明らかに寿命を延ばすとわかっているときだけに限るべきだ。その目安が余命10年。 

 

 

 

--こんな薬は飲むだけムダ--

 

⑧風邪に抗菌薬や抗生物質は不要(米国小児科学会)

【理由】
細菌とウィルスは別の微生物である。風邪のほとんどはウィルス感染症であり、細菌に効く抗菌薬を処方しても効果がない。

 

⑨頭痛に市販薬を長々と使わない(米国頭痛学会)

【理由】
市販薬は短期間の使用であれば頭痛に効果があるが、長期間あるいは頻繁に使うのは推奨できない。市販薬の使用は週2回にとどめるのが重要。

 

⑩心臓病やガンの予防のために、マルチビタミン、ビタミンE、βカロチンを摂らない(米国予防医学会)

【理由】
ビタミンなどのサプリメントには、がん予防の効果はない。むしろ、βカロチンは肺がんのリスクを高めることが最近わかってきた。

 

⑪サプリメントは健康維持に効果なし(米国医学毒性学会)

【理由】
サプリメントを服用すると、効果のある治療の機会を失ったり、薬剤の効果を抑制したりする可能性があり、間接的な有害性が生じる恐れがある。

 

⑫爪水虫に飲み薬の処方はほとんど不要(米国皮膚科学会)

【理由】
爪白癬(つめはくせん)、一般的に爪水虫と呼ばれる疾患は、飲み薬で治すのが一般的だが、真菌感染が確認されない限り、飲み薬を処方してはならない。

 

⑬中耳炎や外耳炎で抗菌薬を飲むな(米国耳鼻咽喉科学会)

【理由】
口から飲む抗菌薬を避けることで、耐性菌の発生も回避しやすくなり、体力や免疫力が落ちたときにかかる日和見感染症を防ぐことにもなる。

 

⑭超高齢者に悪玉コレステロールを下げる薬は無用(米国医療ディレクターズ協会)

【理由】
安易にLDL(悪玉)コレステロールを下げる薬を処方してはならない。余命が限られた高齢者ではLDLコレステロール値が低いほうが死亡率は高いという臨床研究も。

 

⑮5つ以上の医薬品を使用している患者には、それ以上薬を処方しない(米国医療薬剤師会)

【理由】
ポリファーマシー(多剤併用)が問題になっている。どの薬を飲んだかわからなくなり、正しい飲み方ができなくなるので、薬はむやみに増やさないほうがいい。

 

⑯変形性膝関節症にグルコサミンやコンドロイチンは効果なし
(米国整形外科学会)

【理由】
グルコサミンやコンドロイチンは健康食品。症状を緩和させるエビデンスはない。日本ではさかんに宣伝されているが、アメリカでは学会が使用禁止と断言している。

 

⑰抗精神病薬は安易に処方しない(米国精神医学会)

【理由】
初期の適応症を検証し、継続的に副作用をモニタリングしない限り、抗精神薬を処方してはならないと厳しく制限。メタボリック症候群などの副作用も。

 

⑱ストレス性胃潰瘍の予防で投薬しない(米国病院医学会)

【理由】
消化器合併症のリスクがないなら、ストレス性胃潰瘍の予防のための投薬はおこなうべきではない。胃潰瘍がないのに胃酸を抑える薬を予防的に使えば、副作用の心配も。

 

⑲抗精神病薬は2種類以上併用しない(米国精神医学会)

【理由】
抗精神病薬の処方では副作用の問題が重要になるが、2種類以上使う患者も多い。だが、多剤併用の効果や安全性について検証した臨床研究は限られている。

 

 

 

 

 

--こんな数値や検査には意味がない-- 

⑳60歳以上で上の血圧を140mmHg未満に下げるときはデメリットも考えて(米国医療ディレクターズ協会)

【理由】
上の血圧を150,140と下げていくと、脳卒中の発症を減らすなどのメリットも証明されているが、60歳以上では140未満に下げると転倒などのデメリットもあり、メリットばかりを見ないようにするべきだ。

 

㉑高齢者ならヘモグロビンA1cは7.5%程度までは問題ない
(米国老年医学会)

【理由】
一般的にヘモグロビンA1cが6.5%以上なら糖尿病と診断される。だが、65歳を超えた人の場合、7.5%未満なら投薬を避けて穏やかに管理するのが望ましい。

 

㉒腰痛の症状が出て6週間以内の画像検査は不要
(米国物理療法リハビリテーション学会)

【理由】
腰痛があっても、特別な疾患や脊髄の異常などがなければ、X線やCT、MRIなどの画像検査をしても症状改善につながらないので不要。

 

㉓頭部の軽い怪我で、子供に安易にCT検査を実施しない
(米国脳神経外科学会)

【理由】
頭蓋骨骨折や脳出血がない場合は、CT検査で診断する必要がないことがほとんど。むしろ、CTの放射線照射によるリスクが問題。

 

㉔30歳以下の人に子宮頸ガンのHPV検査は実施しない
(米国臨床病理学会)

【理由】

子宮頸がんの原因となるHPV。子宮頚部の組織を取って感染を調べる検査だが、アメリカの学会は30歳以下にはおこなうべきではないと指摘する。

 

㉕重症ではない頭痛に画像検査は不要(米国放射線学会

【理由】
強い外傷があって意識を失っている。あるいは進行したガンで転移の可能性があるなどのリスク要因がない場合、画像検査で治療成績を改善する効果は見られない。

 

㉖ムダな心臓の検査に要注意(米国胸部外科学会)

【理由】
運動をしながら検査する運動負荷検査は、身体能力が正常な患者には必要ないと指摘。ムダであるのによけいな費用を支払うので、経済的な負担も問題になる。

 

㉗ぎっくり腰で真っ先にX線検査をおこなわない(米国職業環境医学会)

【理由】
症状が現れてから6週間以内の腰椎の画像検査は、改善にはつながらない。出費を強いるうえに放射線にさらす有害性がある。

 

㉘ヘリコバクター・ピロリ菌の検査は血液検査で行わない
(米国臨床病理学会)

【理由】
血液検査は正確ではない。尿素を飲んで吐く息から成分を調べる尿素呼気試験、糞便に含まれている菌のたんぱく質などを調べる抗原検査がある。

 

㉙妊婦の出生前の超音波検査を実施しない(米国産婦人科学会)

【理由】
医学的な理由ではなく、記念のために超音波検査をするのは避けるように勧告。超音波は体への負担が小さいと考えられてはいるものの、医学的な利用が前提となっている。未知のデメリットがないとも限らない。エコーを使って記念のために胎児を3Dで撮影する人もいるが、医学用途以外での検査はやるべきではない。

 

㉚健康な女性に卵巣ガン検査はおこなわない(米国婦人科癌学会)

【理由】
CAー125検査や超音波検査を実施しても、卵巣ガンの早期発見や死亡率の低下にはつながらない。ガンがないのに検査に引っかかり、無用な精密検査をするリスクも。

 

㉛不必要な血液検査を実施しない(米国血液マネージメント学会)

【理由】
血液検査は血液の量を減らすことになり、貧血の原因になる。血液検査程度の量の血液を抜くくらいなら問題ないと考えるのは危険で、できるだけ血液検査の実施は避けるべきだ。

 

 

 

 

--こんな治療、手術は大間違い--

 

㉜薬で治療できる心房細動に、カテーテル治療は不要(米国不整脈学会)

【理由】
薬剤で症状や心拍がコントロールされている心房細動の患者には、カテーテルによる治療を実施すべきではない。とくに無症状の患者では利益よりもリスクのほうが大きい。

 

㉝中心静脈カテーテルは、不要になったら即中止(米国老年医学会)

【理由】
心臓につながる静脈に管を通して栄養液や薬を投与する中心静脈カテーテルは、感染症や出血を招くなどの合併症の原因にもなり、ごく限られた患者以外に実施すべきではない。

 

㉞手術の際に毛髪は剃らない(米国看護学会)

【理由】
感染症のリスクがある。カミソリで剃ったときの感染率は2.3%、バリカンで刈ったときには1.7%、毛を除かなかったときには0.9%となったとの研究がある。

 

㉟耳や鼻のトラブルは問診や身体検査だけで十分(米国耳鼻咽喉科学会)

【理由】
耳や鼻に異常があると、CT検査などの画像検査がおこなわれがちだが、症状を見るだけでおおよそ判断がつくと考えられている。抗菌薬も安易に使ってはいけない。

 

㊱貧血を治療せずに手術するのは御法度(米国血液マネージメント学会)

【理由】
緊急手術以外の、あらかじめスケジュールを組んでおこなう待機的手術の場合、貧血を回復させてから手術する。貧血が死亡率を3〜4割も高めるとの研究結果もある。

 

㊲甲状腺で見つかるしこりは、多くの場合はガンではない
(米国放射線学会)

【理由】
甲状腺のしこりはガンではないことが多い。治療よりも、定期的に検査をして監視するアクティブ・サーベイランスの対象と考えるべきだ。

 

㊳歯の詰め物は古くなったという理由だけで取り替えない
(米国歯科医師会)

【理由】
歯の詰め物は、銀歯がイヤだからという理由で取り替える人も多いが、銀歯を削ると有害なガスが生じることもあるなどの問題がある。たんに古くなったからと歯の詰め物の取り替えを提案されたときには、その意義を疑うべきだ。

 

㊴高齢者の精神状態が変化したり混乱したりしたときに、せん妄の可能性を考える(米国看護学会)

【理由】
高齢者が薬や手術などの影響で発症する、せん妄が、認知症の症状と勘違いされる場合が多い。勘違いされると、本当の原因に目が向けられないまま、的外れな認知症の治療が行われてしまうことがある。

 

㊵上下の歯が合わさる面にできた虫歯は、まずシーラントの使用を考える
(米国歯科医師会)

【理由】
歯を削る修復は優先度を下げるべきだ。シーラント(プラスチックの樹脂)は、歯を削る必要がなく、安全性も証明されているので、最初に使用を考えるとよい。

 

㊶勃起不全の男性にテストステロンを処方しても効果はない
(米国泌尿器科学会)

【理由】

勃起とテストステロンは無関係。性欲を高める効果はあるが、勃起不全の治療に有効ではない。一定量のテストステロンがあれば、補充する必要はない。

 

㊷手術の切り傷に抗菌薬を塗らない(米国皮膚科学会)

【理由】
清潔な手術後の切り傷には、抗菌薬を塗っても意味がない。むしろ自然な治癒を遅らせる可能性がある。抗菌薬を使うのは、本当に感染が確認できた場合に限定すべきと指摘する。

 

㊸乳ガンの疑いで早い段階に手術に踏み切ってはならない
(米国癌委員会)

【理由】
手術の前に、組織を小さく切除し、あるいは吸引する針生検をすれば、手術を回避しやすくなり、大きく乳房を切除する必要もなくなる。

 

㊹妊娠中の女性にベッドでの安静を強制してはいけない
(米国産科婦人科学会)

【理由】
安静にしていても出産成績が向上したことを示すデータはない。むしろ、体を動かさないことにより、筋力の低下や血栓塞栓症のリスクが懸念されている。

 

㊺高齢者を、ベッドに寝かせきりにしない(米国看護学会)

【理由】
入院中は安静にしたほうがいいと思われがちだが、早期離床が現在のトレンド。早めに動き始めたほうがいいという考えが主流になっている。 

 

 

 

 

以上、4月2日号『FLASH』から引用させて頂きました。

いかがでしょうか。

 

ムダな医療ということにフォーカスして今回は取り上げましたが、大事なことは自分の命に関して行われるさまざまなことにしっかり意識、関心を向けて欲しいということです。

 

それは本当に必要なことなのか、ものなのか。


誤解を恐れずに言えば、出来高払いで診療すればするほど利益になる医療システムがある以上、どうしても過剰医療というのは起こり得るものだと思います。

 

素人が医師の判断を疑うのはどうかという意見もあるでしょうが、個人的には、医師のいいなりになるというのは、敬う気持ちがあるからというよりはむしろ、医療に関する知識があまりに浅薄、あるいは無知すぎるゆえのことだと思っているので、対等というのは無理にしても、ある程度の、最低限の疑問を持てるぐらいの知識は蓄えておきたいものだと。

 

そういう観点から今回のFLASHの特集記事の意義を感じ、掲載させて頂きました。

知識を得ることによって治療に関する意識や意欲を高めたり、深めたりすることができるなら、こんな心強いこともありません。

 

ムダな医療について学ぶことは、少しもムダにはならないという結論です。

 

ではまた。