ころもです。
4月2日号の『FLASH』に、小さなバッグとファイルを抱え、白地に赤い縦のストライプ柄と思われるパジャマ、そして軽く同系色の羽織ものを着用して散歩している女性の姿が掲載されていました。
こげ茶色でツバの長い帽子、表面がブルーで、両眼を残して顔の輪郭もろとも隠してしまう大きなマスク。
帽子のツバとマスクの間にわずかに見える目も、この少し下側から撮影している角度以外では捉えることができないほどにしか見ることができないもので、個人を特定するどころか性別すらわからない姿といっていいでしょう。
なのになぜ冒頭で「女性の姿が」と言えたのかといえば、パジャマが女性モノに見えたことと、左手で握っているファイルが濃いショッキングピンクだったから。
しかしそれですら今どきはピンクや赤を着る若い男性も多いので間違っているかもしれず、何が言いたいのかといえば、「盗撮するな」と罵詈雑言を浴びせられているFLASHの堀ちえみさんのリハビリ散歩姿の写真は、掲載されている写真を見るかぎり個人を特定できるものではないなという感想を言いたかったわけです。
もっといえば、盗撮じゃなく出来レースでは?とヤフーのコメントで言われてしまうのも致し方ないのかな、と、今回の写真を見て思ったのでした。
そっとしてあげて、は本人の望みなのでしょうか
実際にカラー掲載の『FLASH』の写真を見た者としての率直な感想は、これ、本当に堀ちえみさんなの?
というものです。
なぜなら、個人を特定する何の要素もない写真だったから。
いや、そうじゃないな。
正確には首に気管切開した丸い穴のようなものがハッキリ写っていたので、まもなくその気管切開を閉じるという情報は知っていたため、「おそらく本人ということでいいのだろうな」という解釈、理解ですね。
この痛々しいリハビリ中のパジャマでの散歩姿の写真を掲載した『FLASH』側に対しては、賛否の声がキレイに分かれていました。
大まかには、盗撮するなという声と、これは本人了承のものだろうという声と。
特徴的だったのは、
ふだんから堀ちえみさんのブログを読んでいる様子の方たちは「本人も了承しているはず」「出来レース」といった、要は「盗撮ではない」というコメントが多く、盗撮するな!ヒドイ!サイテーだな!と堀さんに同情する声は、どちらかといえば堀さん個人というよりも、一般論的な「病人への気遣い、マナーとして記者がなっていない」という人道的な立場、視点でのコメントに終始していたように思います。
今回この件について個人的に「どうなのかな」と思った部分は、
「そっとしてあげて」
という声の多さ。
堀さんの病状回復を祈り、病人の立場になって優しい言葉をかけていることはわかるのですが、
「それは本人の本当に望んでいることなのか」
という声のほうが、どうも心に響くのです。
堀さんについては何の感情もないので、以前のような生活に早く戻れるといいですねという感情しかないのですが、こういう闘病になると決まって「そっとしてあげて」という方たちの固定観念というのか、十把一絡げの善意風の言葉には首をかしげるのです。
盗撮しまくれ、病院を割り出せということではありません。
物事は個々に考える必要があるし、そうでないとあまり意味がないと思うから冷静に思うのですが、本当に堀ちえみさんはそっとしておいて欲しいと思っているのでしょうか、という率直な疑問です。
そっとして欲しい人が、生死を分かつ重要すぎる手術前に『金スマ』に出演するだろうか、華やかで話題に必ずなり続けるであろう同期のアイドルたちとの同窓会を求め、その声がけをしてくれと番組で呼びかけ、必ずといっていいほどヤフーニュースになることがわかってからも、ブログで近況報告を事細かにし続けるだろうかということです。
責めているのではありません
事実を冷静に見る必要があるのじゃないかと言っているのです。
人間の悲しみには多くの種類がありますが、死を恐れることのひとつに「忘れ去られてしまう恐怖」というものがあると思います。
それは物理的な死はもちろんのこと、華やかな世界でスポットライトを浴びたい、ファンの声援に包まれていたいと願いアンチエイジングに励む、かつてのアイドルたちにおいても同様のことが言えるのじゃないでしょうか。
堀ちえみさんは韓国での美容整形などの話もあり、アンチエイジングに関心を持っていたことがわかっています。いつまでもキレイでいたいという気持ちだけじゃなく、応援してくれるファンに対しての見栄や意地のようなものもあるでしょう。
金スマでは歌を歌えなくなるかもと歌唱もし、歌手としての名残惜しさと口惜しさもにじませていました。
これらから推量できることとして言えることは、頑張っている姿をどこも誰も注目せず、ファンの耳目にも届かないような治療、報道の仕方を本気で望んでいるケースにはとても思えないという個人的な推測です。
もちろん、盗撮は駄目です。
本人がそれを嫌がっているのに勝手に撮影したり、掲載したりなどは言語道断ですが、今回のパジャマ姿のリハビリ散歩写真は、ほぼ二分された意見の「盗撮じゃないのでは?」の可能性もあるのかなと。
写真を見たかたなら説明不要かもしれないですが、仮に盗撮だとしたら、性別も顔もわからないあの人物をどうして堀ちえみさんだと特定することができたのかということ。
そして、なぜそれが堀ちえみさんのリハビリ中での散歩姿だと断定できたのかということ、時間も経路も含め。
しかしながら、散歩をするだいたいの時間や経路が前もってわかっているなら、さらに自分であるとわかるようなものを携えることで判断してもらうというような、何か話し合いのようなものがあったのだとしたら、もしもあったのだとしたら、まるで顔が見えない今回のような状態でも、それを撮影者側が堀さんだと確信を持って撮影し、雑誌に掲載することはできるのかなと。
個人的に不可解だったのは、花粉の季節、それも右隣は道路で車も往来しているなかで、首の中央に開いている、切開した丸い穴が隠されることもなくキレイに映っていることでした。
帽子をして大きなマスクもしているのに、切開した首の穴が丸出し?
ご主人はこういうときのためにスカーフを堀さんにプレゼントしたのじゃないの?
隠そうと思えばどうにでも隠せるのに、またふさがっているのだとしても、人に見せて歩くようなものでもないだろうに、どうして丸出し状態なの?ばい菌が入らない?
という疑問の数々です。
しかし、その傷が覆われていないがために読者は顔は見えなくとも、ああ、堀ちえみさんなんだろうなと思ったでしょうし、痛々しいなかで散歩をしてリハビリを頑張っているのだなと実感できたのだとも思うので、否定要素ばかりではないともいえるのでしょうが…、なんとも、不思議な写真ではあります。
「そっとしてあげて」という気持ちは理解できますが、堀さんの場合は頑張っている自分の現状を伝え、知ってほしいタイプに見えるので、病人だから取り上げるな、撮影するな、NEWSにするなという一辺倒な意見が必ずしも本人の本当に希望するものなのかどうかはわからない、というのが素直な感想です。
今回のリハビリ中の散歩写真が盗撮かそうでないかは知るよしもありません。
ただ、素朴な疑問がひとつ、ふたつと浮かぶだけ。
その疑問を払拭出来ない人がいるのも仕方ないし、本人がそんな写真を望むはずもないという意見があるのもまた理解はできます。
最後に、今回のこの写真掲載についてブログ更新が頻繁な堀さんがなにか言及しているかもしれないとのぞいてみたのですが、今のところ見つけることができませんでした。
堀さん、本当に前向きですね。
回復力が凄い。
ではまた。
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