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座り過ぎ健康被害は喫煙に匹敵!?死亡リスク40%増の時間とは

 

 

ころもです。

 

「ある行為」で寿命が22分短くなる。

 

そう言われたら「それってどんな行為?」と気になりますよね。

寿命が22分短くなるぐらい何よと思う人もいるでしょうが、多くの人は「22分の尊さ」を理解できるはず。

 

だから、寿命を22分も縮めてしまう「ある行為」というものに興味も恐怖も湧くわけです。

 

今日はそんなお話です。

 ほとんどの人が気にしていないのでは?

 

答えは「1時間座り続ける」行為です。

 

危険な行為とは無縁と思える「座る」という行為であっても、それが1時間続くと、寿命が22分短くなってしまうというのです。

 

厳密に言えば、座ることが悪いのじゃなく「座り続けること」が身体に悪いということであり、座りすぎる生活による健康被害は「喫煙に匹敵する」と主張する研究者もいるといいます。

 

日本には約6000万人以上のサラリーマンがいるわけで、中には一日のほとんどをデスクワークで費やす人々もいることを思えば本当に深刻な話です。

 

もちろん会社だけに限らず、家庭内でのデスクワーク、座位生活においてもそれは同じで、休みの日にたくさん運動するから軽減できる、相殺できるというものではなく、解決策としてはとにかく座りっぱなしの時間そのものを減らす以外ないと、こういうことなのです。

 

 

イギリスでは8年前にすでに「座りすぎのガイドライン」なるものを作成し、

「就業時間中に少なくとも2時間、理想は4時間座っている時間を減らして、立ったり、歩いたりする低強度の活動にあてるべきである」と勧告しているというのだからさすが。

 

アメリカでも立って仕事ができるスタンディングデスクなるものがシリコンバレーのIT企業を中心に浸透しているというのだから見習いたいもの。

 

オーストラリアの研究機関が座位時間と総死亡リスクについて調査した結果によれば、

 

1日の総座位時間が4時間未満の成人にくらべ、

 8〜11時間の人は→15%増

◆ 11時間以上の人は→40%増

というのだから、まさに今日から「座り続けることのない」生活を実践していかなくてはという切実さです。

 

 

座り続けると、どういけないのか!?

座り続けることが寿命を縮め、死亡リスクを高めることはわかりました。

しかし、なぜ危険なのか、どういうリスクなのか。
そこが生活習慣を改める上でも要でしょう。

 

座っているときのポーズを思い出してみて下さい。
筋肉が動いてませんよね。

 

第二の心臓と言われる「ふくらはぎ」がブラ〜ンとして全く動かない。活動停止状態になっている。

 

つまり、下半身に下りた血液を心臓に押し戻すポンプの働きが停止している状態になるわけなので、全身に酸素や栄養を送る血流が滞ってしまう、というのです。

 

さらに太ももを見て下さい。

 

エネルギー代謝の良し悪しを左右する、体の中で最も大きい筋肉が大腿四頭筋なのですが、これも座り続けることによって活動停止状態になってしまったら「糖の代謝に関わる機能や脂肪を分解する酵素の活性が低下して肥満や糖尿病になりやすくなる」というのです。

 

 

平日、世界一長く座っているのは”日本人”

世界20カ国の「平日の座位時間が5時間」であるのに対し、日本人は7時間、つまり「世界一長く座っている」という嬉しくない調査結果が出ています。

 

これはシドニー大学の研究者たちが世界20カ国の成人を対象にしたものですが、平均的なデスクワークの場合、9時5時で考えても昼休憩を除いてほかは、トイレに立ったり書類の出し入れをしたりする以外ほとんど座り続けているという状態じゃないでしょうか。

 

もちろん会議や外出などもあるでしょうが、それにしてもデスクワークを強いられる人々は軽く6〜7時間程度は座り続けていると推察してます。

 

世界保険機関(WHO)は2011年に、

”座って動かない生活は、肥満や糖尿病、高血圧、がんなどの病気を誘発し、世界で年間 200万人 の死因になっている”

というデータを公表しています。

 

5分座っていると血流速度は急速に下がり、30分座り続けると血流速度は70%も低下するという実験結果もあり、事は深刻です。

 

理想としては、

 

30分に一度は立ち上がり少しでもいいから動くのがいいということですが、それが無理なら1時間に一度でもいいから立ち上がって座り続けるリスクを軽減させること、これが重要です。

 

会社ならトイレに立ったり、コピーやシュレッダーのために動いたりといった自然な行為を最低でも1時間毎に組み込んでみたり、家でのデスクワークをしている人などは時間管理もかえって難しいでしょうから、目覚まし機能やSiriなどを活用して、アラームで立ち上がる「時」をあえて作るのがいいでしょう。

 

わずか15秒や30秒のCMですら多くのメッセージを伝えることができるのですから、もし自分に残された時間に、新たに22分を加算することができるのだとしたら、どれだけの有意義なメッセージを愛する人たちに残せることかと想像してみて下さい。

 

そう考えれば、

 

座っている今も立ち上がりたくてウズウズしてくるというものじゃないでしょうか。

 

いつか来るかも知れない地震や津波や噴火、あらゆる災害に備えるのはもちろんですが、実はそんなことよりも直接的な死因となりうる「座り続けない」努力のほうがよほど個人個人の日々の生活では重要かもしれません。

 

ではまた。

 

(参考:DAIAMOND online)