ころもです。
「がんは全て取りきれた」
堀ちえみさんが担当医師から聞いた病理検査結果を昨日ブログで報告、それがヤフーニュースになっていましたが、「全て取りきれた」という言葉がタイトルになっていたことに、なんだか地味に違和感を覚えました。
ステージ4、左首のリンパにも転移していたと語っていた堀さん。
手術が成功したことは朗報ですが、リンパ転移までしていたのに「すべて取り切れた」と喜んでいいものなのかどうかと。
しかし、この喜んでいいものかどうかとこちらが思ってしまったのは、”あるちょっとした”記者の私情のせいかもしれないということがわかったのです。
たった1文字、でもそれが激しく印象を変える
昨日更新された堀さんのブログでは病理検査結果について、
そして夕方には、
病理検査の結果報告が、
担当医師からありました。今回の手術で癌は全て取りきれた、
という事です。その後、結果を踏まえて、
今後の治療保身が固まりました。退院後は定期的に通院して、
再発・転移は無いかを診てもらうという事です。
と書いてありました。
あれ?
ヤフーニュースの空気感となんだか違うなと思い再度読み返すと、ヤフーニュースでは
「今回の手術でがんは全て取りきれた!ということです」と報告した。
と「取りきれた」のあとに勝手に「!」がついているのです。
実際の堀さんのブログでは、
今回の手術で癌は全て取りきれた、
という事です。
と、感嘆符などなく至って冷静な感じに記述してあるのに、「!」をつけて記者が記事を書いたため、言い方が悪いですが「単純に浮かれすぎている」ように解釈されてしまうような雰囲気に仕上がってしまっている。
怖いことです。
感嘆符をつけるぐらい見逃してやりなよと言われそうですが、感嘆符というのはそれだけで十分なインパクトがあるものなので、
「全て取りきれた」
と、冷静沈着に事実だけを報告した文章と、
「全て取りきれた!」
と「!」をつけてしまうことによる印象は全く違うものになってしまうのです。
どこでどうなってブログの記事になかった「!」が記者によってつけられ、ニュアンスを変えられてしまったのかはわからないですが、誰もがブログ内容を確認するために本人のブログにいくわけではないので、これは本当に地味に怖い。
ヤフーニュースとして記事があがったらそこだけを読む。
するとそこに、まことしやかに「全て取りきれた!」と感嘆符つきの言葉があれば、ヤフコメでも危惧しているように「これからが大変なのに」とか「リンパ転移しているのに他の臓器に転移していないわけがない」「すべて取り切れるわけがない」「原発巣だけ取りきれたということだろう」という声が出てくるわけです。
ブログを読まず、記者が書いた記事だけを信じて読めば「この人、これからが大変なのに大丈夫なのだろうか」と心配する人もそれは出てくるでしょう。
なにせ、「!」がついて、感情マックスの感じに伝わってしまうわけですから。
しかし現実はどうかといえば、堀さんは「今回の手術で癌は全て取りきれた、という事です」と淡々と述べているわけであって、感嘆符はもちろん、やったぁ、嬉しいという感情もとくに表現していないわけです。
これについて表現した部分としては、結果報告の文章のあとに、
「ひとまずホッとしたのか…」
と、「ひとまず」という慎重な言葉で対処をしている。完全に楽観視しているような表現ではなく、どちらかといえばこの先はわからないけれど、まずは、現時点では、という限定的で刹那的な表現、安堵の言葉にとどめているわけですね。
そう考えると、
ブログを読まない読者に対してオリコンの記者が記事の中で勝手に「!」をつけて放った、
「今回の手術でがんは全て取りきれた!という事です」
という何気ない一文は非常に誤解を招く表現といっていいでしょう。
そもそも読みたい人が読みにいける状況にあるのに、ヤフーニュースに取り上げることによって、ブログの一部分が切り取られ、確認をしないで立ち去る読者には誤解されたままで終わってしまう。
その記事を読んで違和感を感じブログまでいって確認する人が一体どれほどいるものなのか。
この記者の「!」には激しく「?」を感じずにはいられませんでした。
批判も増えてきたので、ヤフーニュースにはこれ以上取り上げないほうがいいですが、堀さんが実況中継のごとく報告すればやはりあがってしまうのでしょう。
これだけ注目を集めているのでブログに書けばネットニュースになる。
そして、
ネットニュースは必ずしも忠実にブログ内容が使われるわけではないということを堀さんもご家族も覚悟する必要があるかもしれません。
リハビリ大変だと思いますが頑張ってください。
ではまた。
(出典:ORICON NEWS 3/9 9:05配信)
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