ころもです。
健康のためなら死んでもいい。
とても笑えないこの言葉、けれど多くの人が実は日々の生活のなかで似たり寄ったりのことをしているのですよね。
だからといって、アレもダメ、これもダメでは神経がおかしくなるわ!と言いたい気持ちも十分過ぎるほどわかりますが、わからないから健康でいられるというものでもない以上、やはり現実を直視するための必要最小限の知識は蓄え、心配事を生活からひとつでも減らし、
やることはやっている
という納得と、いい意味での諦めをもって後は「大らかに生きる」というのが賢明な生き方ではないでしょうか。
ということで、今回は「血圧を上昇させる花粉症薬」を本日発売『週刊現代』よりお届けします。
春本番を迎えるにあたり、これは非常に有用な情報となるのでは?
くしゃみや鼻水を止める薬には血管を狭くする成分が含まれている
くしゃみ、鼻水、鼻づまり。
とても歓迎できないこの3つが襲いかかる花粉症の季節。
しかし米ピッツバーグ大学医療センター・ピナクルヘルス心血管研究所のソンドラ・デパルマ氏は、
「血圧に問題を抱える人が、花粉症の薬を飲むのは危険を伴う」
と唱えています。
血圧と花粉症にどんな関係があるのか?と疑問に思う方も多いでしょうが、くしゃみや鼻水を止める薬には、血管を狭くする成分が含まれている、と聞けば納得がいくのじゃないでしょうか。
デパルマ氏はさらに、
「市販の鼻炎薬に含まれるプソイドエフェドリンやフェニレフリンには、血管収縮作用があり、それが鼻水や鼻づまりを改善してくれるのですが、それと同時に血圧を上昇させる作用も持っています。なので高血圧や心疾患を持っている人は注意しなければなりません。
最悪の場合、狭心症や心筋梗塞などを増悪させ、死に至ることもあります。鼻炎薬を使う場合はできるだけ短期間にして、連続で7日間以上、使うべきではありません」
と訴えます。
眠くなるのが困るのよねぇ、などと流暢なことを言っている場合じゃないということがわかりますね。
鼻水やくしゃみを止めるために心臓も止めてしまう、そんな冒頭の「健康のためなら死んでもいい」にならないよう、『週刊現代』が公表した実名の市販薬を公表させて頂きます。
しかしこれは当然強制的に出来ることでも、することでもないので、個々人が自分自身の体調や医師、さまざまな助言と現状に照らし合わせて、自己責任において決定する必要があることを付加しておきます。
❏ 血圧を上昇させる花粉症薬
〜プソイドエフェドリン配合〜
商品名のあとにメーカー名という順番で以下引用。
●エスタック鼻炎カプセル12(エスエス製薬)
●カイゲン鼻炎カプセル12(カイゲンファーマ)
●クールワン持続性鼻炎カプセル(杏林製薬)
●オフノーズ鼻炎カプセルW(協和薬品工業)
●新ノスポール鼻炎カプセル(協和薬品工業)
●新コンタック600プラス(グラクソ・スミスクライン・CHJ)
●鼻炎薬A「クニヒロ」(皇漢堂製薬)
●コルゲンコーワ鼻炎持続カプセル(興和)
●ヒストミン鼻炎カプセルLP(小林薬品工業)
●プラタギン鼻炎カプセルS(三宝製薬)
●JPS鼻炎錠(ジェーピーエス製薬)
●セピー鼻炎ソフトN(ゼリア新薬工業)
●ジキニン鼻炎AG顆粒(全薬工業)
●プレコール持続性鼻炎カプセルL(第一三共ヘルスケア)
●パブロン鼻炎カプセルSa(大正製薬)
●パブロン鼻炎速溶錠EX(大正製薬)
●アネトンアルメディ鼻炎錠(武田コンシューマーヘルスケア)
●ベンザ鼻炎薬α〈1日2回タイプ〉(武田コンシューマーヘルスケア)
●ダン鼻炎錠(ダンヘルスケア)
●ベルゲン鼻炎カプセル(明治薬品)
●新ビエンリックPEソフト(米田薬品)
●ビエンリックSR(米田薬品)
●ビエンリックK錠(米田薬品)
●ロートアルガード鼻炎内服薬ゴールドZ(ロート製薬)
●フジビトール鼻炎薬S(湧永製薬)
〜フェニレフリン配合〜
●ビエロップQQ(浅田飴)
●後藤散 鼻炎カプセル(うすき製薬)
●エスタック鼻炎ソフトニスキャップ(エスエス製薬)
●オフノーズ鼻炎チュアブル錠(協和薬品工業)
●スルーロン鼻炎チュアブル(協和薬品工業)
●ノスポール鼻炎チュアブル(協和薬品工業)
●コルゲンコーワ鼻炎ジェルカプセル(興和)
●ストナリニS(佐藤製薬)
●ストナリニ・サット(佐藤製薬)
●プレコール持続性鼻炎カプセルLX(第一三共ヘルスケア)
●アスゲン鼻炎錠S(日邦薬品工業)
●アルガードクイックチュアブル(ロート製薬)
以上となります。
(出典・引用元:『週刊現代』2019年3月16日号)
CMでよく耳にする商品も多々ありますね。
かつて飲んでいた薬、今現在常用している薬、いろいろあることでしょう。
いずれにしても、知らなかったではすまされない、誰のものでもない自分自身の健康のために、今飲んでいる薬を長期的に服用することのリスクもしっかり知っておく必要があると思います。
心筋梗塞のリスクを上昇させてまで無駄に薬を飲む必要はないわけだし、漫然と何も考えることなく服用してきたのだとしたら、これを機会に一度自分の服用しているものが本当に安全なものなのかを一考するきっかけにしてもいいかもしれません。
ではまた。
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