ころもです。
新しい年になって、保険を見直しているという方も少なくないことでしょう。
節約して少しは貯金もしなくちゃ。
そういう人にとって、固定費となって毎月必ず出ていく保険というものは見直すべき項目の最たるものかもしれません。
ただ必要な保険と必要じゃない保険をどう見極めればいいのか。
それがわからないから結局は「現状維持」という方も多いのじゃないでしょうか。
『「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由』の著者である、「保険相談室」代表の後田享氏は、
「子供が大学を卒業するまでといった一定期間の死亡に備える『定期保険』、病気で長期間仕事ができなかったときに備える『就業不能保険』、または相続対策のために加入する『終身保険』などは、検討に値する保険といえますが、ほかの保険はどうしても必要とは思えません」
と語ります。
プロにそんなことを言われたら揺らぎますね。
なにせ、裏事情をド素人の自分よりは少なからず知っている人の言葉ですから、簡単に無視はできないものがある。
じゃあ、どうやっていらない保険を見極めればいいのかと思うわけですが、これについて後田氏が2月26日号の『女性自身』で語ってますので、今回は参考までにそちらをご紹介させていただきます。
自己負担額3割上限を超えたら、”あれ”が使える
「高額療養費制度」という制度をご存知でしょうか。
わからない方のために簡単に説明すれば、
治療費の自己負担額3割の上限を超えたら、超過分が払い戻される
という制度のことをいいます。
これはがん治療にも適用されるので、2人に1人は癌になる時代なのだから高くてもがん保険には絶対加入しなくちゃ、という固定観念、強迫観念も一度徹底して見直す必要があるかもしれません。
今回『女性自身』で特集された「2019年入ってはいけない保険8!」ということで掲載されている、
「入ってはいけない保険」について以下ご紹介しますので、見直すための参考資料にして頂ければと。
2019年「入ってはいけない保険8」とは…
==入ってはいけない保険==
①外貨建て保険
保険料が米ドル、ユーロ、豪ドルなど外貨で運用され、保険料の払込、保険金の受け取りも外貨で行われる。手数料が高く、元本割れ期間がある。為替リスクもあるのに、積立利率や将来の返戻率の高さが強調される。資産形成には不向き。
〜気をつけたいセールストーク〜
外貨ならではの高金利が魅力です。銀行に預けておいたらもったいない。
②貯蓄性保険
個人年金保険や学資保険など、老後や子供の進学時期にあわせて給付金が受け取れる。中途解約時の元本割れリスクに比べお金の増え方は少ない。
〜気をつけたいセールストーク〜
計画的に資金準備ができます。
③長寿保険
死亡保障はなく、保険料払込み期間に解約した場合の返戻金の水準が低い。その代わり長生きした場合の給付額を大きくしているが、加入期間の長さ・中途解約リスクを考えると、給付額は物足りない。
〜気をつけたいセールストーク〜
人生100年時代、長寿リスクに備えましょう。
④終身保険
「一生涯死亡保障が続く」「解約時には相当額の解約返戻金が払い戻される」というのが特徴で、相続対策には役立つが、他の使い道は考えにくい。
〜気をつけたいセールストーク〜
解約返戻金があり、掛け捨てにならない。資産形成にも使えます。
⑤医療保険
民間の保険では入院給付金が1日5千円〜、手術給付金は1回5万〜10万円といった保障があるが、公的医療保険(健康保険、国民健康保険)の自己負担上限額は、一般に月9万円程度。高額な先進医療も実効性が証明されていない医療もあり必須ではない。
〜気をつけたいセールストーク〜
一生涯の保証が安心です。
⑥がん保険
がんになったときに診断一時金、入院給付金、手術給付金が受け取れるのが基本。日本では標準的な治療が健康保険で受けられるので、貯金などで対応するのが合理的。
〜気をつけたいセールストーク〜
2人に1人はガンになる時代です。
⑦介護・認知症保険
現在50歳の人が要介護認定を受けるとすれば、30年くらい先の話なので、お金の価値が怪しくなる。例えば一時金300万円や年金年額60万円が、30年後にも現在と同じ価値を持つとは考えにくい。
〜気をつけたいセールストーク〜
65歳以上の5人に1人が認知症になります。
⑧健康増進型保険
保険加入後の行動や健康状態で保険料が再計算されたり、還付金が支給されたりするが、そもそも割引前の保険料設定が妥当なのかは不明だ。
〜気をつけたいセールストーク〜
保険で健康になりましょう。
以上となります。
(参考:『女性自身』2月26日号)
気をつけたいセールストーク、という部分がいい感じですね。
参考になりそう。
人災に天災、生老病死、この世にはありとあらゆる不安があって、そのことを考えているだけで一日が簡単に暮れてしまうほど。
それゆえ、そこにつけこむトークや商売というものも成り立つし、後を絶たないわけです。
保険も道具、使い方を知っていないと本末転倒になってしまいます。
テレビでは毎日のように「2人に1人がガンになる時代」と訴えますが、そもそも2人に1人がガンにかかるのは男女ともに80歳以降から。
それでも保険には入っておきたいという人はそれもひとつの選択、自己責任ということになるでしょうからそれでいいですが、見直したいという方には参考になる部分も多々あるかと思います。
ではまた。
(出典・参考:『女性自身』2月26日号より)