ころもです。
高畑充希さんがCMで歌う場面はこれまでもありました。
上手か下手かでいったら、上手なのだとも思います。
でも正直言って今回のNTTドコモのCMで歌う、X JAPANの代表曲「紅」は勘弁して欲しい。
うるさい。
耳障り。
ちょうどいい加減にしていたはずのTVの音量だったはずなのに、「紅」のCMになった途端に音量がアップして、気づいてチャンネルを変えるまで本当に不愉快な気分にしかならない。
そもそも、こういうタレントに大声で歌わせて何を伝えたいのかがわからなくなるほど歌のインパクトだけを全面に押し出す方法はどうなのかな。
耳をふさぎたくなるほどの音量がテレビから聴こえてきたら、よほど好きな曲じゃない限り騒音でしかない。
高畑充希もかわいそう
この世の中、何かを発表して一斉に賛同を得たり満場一致の称賛ということはまずあり得ないわけで、そういう意味ではある程度否定的な意見があることも視野に入れておかないといたずらに傷つくのはタレントでしょう。
高畑充希さん自身は感じもいいし、いい女優だと思うし、歌も上手だと思うけれど、そういうことじゃない。
CMの中で「紅」を大声で歌っているのは、まぎれもなく高畑さん。
これ、彼女のイメージも悪くなります。
大体にして、NTTドコモのCMだったのかどうかなんてどれほどの人が気づいているのか。
上手な歌なら誰にでも受け入れられるだろうという、製作者側の安易さと想像力のなさがただただ残念。
テレビを楽しみにしている弱者のことも考えて
何が罪って、こういう突然に大音量で始まるCMというものは、視聴者が心身ともに健康で、テレビとかなり距離をとれる余裕のあるリビングということしか念頭にないのかということ。
言うまでもなく、この社会には多種多様な弱者がいるわけです。
寝たきりの状態を強いられ、テレビを観ることが何よりの楽しみというお年寄りや病人だっている。
そういう、簡単にリモコン調整で音量を変えられないような人たちの家にも等しくあの高畑充希さんが歌う「紅」が大音量で突如として流れる。
これ、心臓にも悪いです。
上手下手なんて関係ない。
X JAPANのファンにしても、別にあんな形で「紅」を聴きたいなんて思っていないでしょう。
だとすると誰得なわけ? となる。
まるで「それって急いで伝える必要ある!?」とかみつきたくなるような、速報性の全く感じられない選挙結果を流すために、楽しみにしていた番組に無駄にテロップが流れ画面が見えにくくなるあの不快感とも似ている。
音も頻度も高すぎませんか。
ということもあるし、受けてである視聴者への想像力の欠如が甚だしい。
だからといって、そんなクレーマーたちはテレビを観なきゃいいんだとは言えないでしょう。
あるいは最初から音量を下げて視聴していればいいのじゃ?というアドバイスもありそうですが、いつ流れるかもわからない、ゲリラ的に流れるCM一本を避けるために、残り9割以上の番組を視聴しづらい状態で観るというのは本末転倒、馬鹿げた話です。
奇をてらって耳目を集める。
そういう手法、もうやめたほうがいいです。
結局、何も伝わってないどころか、出演しているタレントが罵声を浴びることになる。
高畑さんが気の毒。
個人的には「二階堂」のお酒のCMが15秒の映画を観るようで、たまらなく、たまらなく好きです。
ではまた。