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非常勤講師は大学を放り出される!?18歳人口激減の現実

 

 

ころもです。

 

本日発売の『週刊現代』に、なかなか現実的な記事が掲載されていました。

予想はしていたことでしたが、思った以上にその時が早くやってきているなという印象です。

まもなく2018年を迎えるわけですが、来年からは18歳の人口が大きく減っていくというのです。

増える予定のない人口。

記事は、この18歳人口激減による教員大失職時代について語っています。

1000人規模の大学が毎年10校消滅か

テレビのゴールデンタイムは、アンチエイジングや長寿のための医療番組が多くなりました。

高齢者が増えたので、そういう番組にこそ需要が集まるようになったのでしょう。

 

いっぽうで少子化は止まりません。
それは当然、大学の進学率にも直結する事態となっていきます。

 

実際、大学進学率は2011年以降は約50%で頭打ちになり、あとは減るだけ。
今年に比べ来年はなんと2万人減って118万人になるというじゃありませんか。

 

私立大学では学生の数が定員の70%を切ってしまうと補助金の減額幅が大きくなって経営が苦しくなるそうですが、驚くなかれ、今や全国にある79の私立大学がすでにこの危険水域にあるというのです。

 

約600校ある私立大学のうち4割が「入学定員割れ」に陥っているともいわれ、来年からは倒産する大学が出てきても不思議じゃないと。

大学に「倒産」という言葉は似つかわしくないし耳慣れないですが、大学もやはり経営なのだなということを実感させられます。

 

受験者を集める鍵は「ブランド力」

 

生き残れる大学は一般的な知名度がある大学や、看護師、管理栄養士などといった確かな資格が取れる大学ぐらい。

 

4年生大学化した短大などはまっさきに潰れるでしょうと記事には書かれていました。

芸能人を非常勤講師として講義を開くのも、学生を少しでも集めたい苦肉の策ということですね。

 

それでも手遅れ感、不可抗力感が否めないですが、大学崩壊となって困るのは教員。

それも、一般的な四年制大学の教員が厳しい状況に陥るといいます。

 

安い時給でも私立大学の非常勤講師になり大量に仕事をこなすか、それすら無理な場合はバイト生活を送るか親のスネをかじって生きていくしかないと、記事の中で都内の大学職員は語っています。

 

運良く大学教員になれたとしても、今や任期制が当たり前。

それこそ非常勤講師などは専任教授の10分の1ほどの賃金で使い倒された挙句、大学を放り出されることになるというではないですか。

 

そんな厳しい状況のなか、人寄せパンダのために芸能人が非常勤講師と名ばかりの称号を与えられ、彼らのわずかな職場を奪っていくのですからたまったものじゃない。

 

もしかして、あなたが今日立ち寄ったコンビニで接客していた人は、大学の非常勤講師かもしれないですよ、いや、本当にそうかも! の時代に突入です。

 

ではまた。

 

(参考元:週刊現代12/30号より)